応用システム特論

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 応用システム特論
科目番号 0101 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 エコデザイン工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 特に定めない
担当教員 井上 誠,岡根 正樹,吉川 文恵

到達目標

荷重の見積(疲労設計),部品形状の決定,材料の選定,システム構築等,一連の機械システム設計の流れを理解し,4-5程度の機械要素で構成される簡単なシステムの設計ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
工業材料の特性機械設計で要求される工業材料の諸特性が,適切に説明できる.機械設計で要求される工業材料の諸特性が,ある程度説明できる.機械設計で要求される工業材料の諸特性を理解していない.
工業材料の選定設計で要求される工業材料を,適切に選定できる.設計で要求される工業材料を,ある程度適切に選定できる.設計で要求される工業材料が選定できない.
機械的分離操作流体中から粒子を分離する最適な方法を提案することができる。流体中からの粒子分離技術を理解している。流体中からの粒子分離技術を理解していない。
静的設計法破損理論(最大主応力説,せん断ひずみエネルギ説)等について, 基本理論を理解しており,説明,解説することができる.破損理論(最大主応力説,せん断ひずみエネルギ説)等について, 基本理論をある程度理解しており,教員のアシストがあれば,説明することができる.破損理論(最大主応力説,せん断ひずみエネルギ説)等について, 基本理論を理解していない.
動的設計法有限寿命設計,疲労限度設計,損傷許容設計について,それらの基本的な考え方を理解しており,簡単に説明することができる.有限寿命設計,疲労限度設計,損傷許容設計について,それらの基本的な考え方を理解しており,教員のアシストがあれば,説明することができる.有限寿命設計,疲労限度設計,損傷許容設計について,それらの基本的な考え方が理解できていない.
機械システム設計有限要素法を用いての応力解析と,それによる強度設計の基本的なプロセスを理解し,簡単な強度計算が出来る.有限要素法を用いた,簡単な応力解析ができる.有限要素法による応力解析が理解出来ていない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業の前半では,機械の設計に必要な材料の性質,加工法等に関する講義,弾塑性力学,破壊力学の応用による強度設計の基礎と,有限要素法による応力解析や疲労設計法に関する講義を行う.後半は,これらの授業で得た知識を応用し,具体的な機械システムの事例に沿って,システム設計の基礎的な実習を行う.最終的には,これらの発表を行い評価する.
授業の進め方・方法:
教員単独による授業と,教職員チームによる実習指導
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
2週 機械材料の基礎知識(1) 鉄鋼材料の用途と特性,熱処理,加工法
3週 機械材料の基礎知識(2) 非鉄金属材料の用途と特性,製造法,
4週 機械材料の基礎知識(3) 設計で要求される材料の特性,材料の選定
5週 機械材料の基礎知識(4) 材料の劣化と耐久性の向上
6週 機械的分離装置(1) 流体中における粒子の運動について理解している。
7週 機械的分離装置(2) 気体からの粒子の分離について理解している。
8週 機械的分離装置(3) 気体からの粒子の分離について理解している。
4thQ
9週 機械的分離装置(4) 液体からの粒子の分離について理解している。
10週 強度設計法(1) 弾塑性力学,破壊力学の基礎を理解する.
11週 強度設計法(2) 静的強度設計(破損理論,破壊じん性)について理解する.
12週 強度設計法(3) 疲労設計(有限寿命設計,疲労限度設計,累積損傷則)について理解する.
13週 強度設計法(4) 有限要素法の基礎について理解する.
14週 機械システムの設計 具体的な機械システム例の設計実習を行い,強度計算等について理解する.
15週 機械システムの設計 具体的な機械システム例の設計実習を行い,強度計算等について理解する.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験設計課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力40040
専門的能力402060