精密有機合成化学

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 精密有機合成化学
科目番号 0129 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 エコデザイン工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 有機合成の戦略(C.L. Willis, M. Will 著、富岡 清 訳、化学同人)
担当教員 川淵 浩之

到達目標

1逆合成の考え方と方法を理解し、応用問題を解くことができる。
2潜在極性と官能基相互変換の考え方と方法を理解し、応用問題を解くことができる。
3官能基選択性、位置選択性と保護基の考え方を理解し、応用問題を解くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1逆合成の考え方と方法を理解し、応用問題を解くことができる。逆合成の考え方と方法を理解し、基本的な問題を解くことができる。逆合成の考え方と方法について理解していない。
評価項目2潜在極性と官能基相互変換の考え方と方法を理解し、応用問題を解くことができる。潜在極性と官能基相互変換の考え方と方法を理解し、基本的な問題を解くことができる。潜在極性と官能基相互変換の考え方と方法について理解していない。
評価項目3官能基選択性、位置選択性と保護基の考え方を理解し、応用問題を解くことができる。官能基選択性、位置選択性と保護基の考え方を理解し、基本的な問題を解くことができる。官能基選択性、位置選択性と保護基の考え方について理解していない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-6 説明 閉じる
JABEE 1(2)(d)(1) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(e) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
有機化学は暗記の学問ではなく、いくつかの基本的な原理がわかれば理解しやすい学問である。標的化合物の合成戦略をデザインできる能力を養うことを目的とする。
授業の進め方・方法:
講義
注意点:
講議では、電子の動きで反応機構を説明し、反応が理解しやすいように工夫して行う。復習を必ず行い、反応を十分理解しておくこと。日頃の積み重ねが大事。授業計画は、学生の理解度に応じて変更する場合がある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 有機合成の戦略(1) 欲しいものをつくるための方法を理解できる
2週 有機合成の戦略(2) 逆合成の考え方と方法を理解できる(1)
3週 有機合成の戦略(3) 逆合成の考え方と方法を理解できる(2)
4週 有機合成の戦略(4) シントンと合成等価体の考え方と方法を理解できる
5週 逆合成解析(1) 潜在極性と官能基相互変換の考え方と方法を理解できる(1)
6週 逆合成解析(2) 潜在極性と官能基相互変換の考え方と方法を理解できる(2)
7週 逆合成解析(3) 潜在極性と官能基相互変換の考え方と方法を理解できる(3)
8週 逆合成解析(4) 潜在極性と官能基相互変換の考え方と方法を理解できる(4)
2ndQ
9週 中間テスト
10週 答案返却、解説、逆合成解析(5) 極性転換、戦略と計画の考え方と方法を理解できる(1)
11週 逆合成解析(6) 極性転換、戦略と計画の考え方と方法を理解できる(2)
12週 逆合成解析(7) 官能基選択性と保護基の考え方と方法を理解できる(1)
13週 逆合成解析(8) 位置選択性の考え方と方法を理解できる(1)
14週 逆合成解析(9) 位置選択性の考え方と方法を理解できる(2)
15週 期末テスト
16週 答案返却、解説、授業アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野有機化学有機物が炭素骨格を持つ化合物であることを説明できる。4
代表的な官能基を有する化合物を含み、IUPACの命名法に基づき、構造から名前、名前から構造の変換ができる。4
σ結合とπ結合について説明できる。4
混成軌道を用い物質の形を説明できる。4
誘起効果と共鳴効果を理解し、結合の分極を予測できる。4
σ結合とπ結合の違いを分子軌道を使い説明できる。4
ルイス構造を書くことができ、それを利用して反応に結びつけることができる。4
共鳴構造について説明できる。4
炭化水素の種類と、それらに関する性質および代表的な反応を説明できる。4
芳香族性についてヒュッケル則に基づき説明できる。4
分子の三次元的な構造がイメージでき、異性体について説明できる。4
構造異性体、シスートランス異性体、鏡像異性体などを説明できる。4
化合物の立体化学に関して、その表記法により正しく表示できる。4
代表的な官能基に関して、その構造および性質を説明できる。4
それらの官能基を含む化合物の合成法およびその反応を説明できる。4
代表的な反応に関して、その反応機構を説明できる。4
電子論に立脚し、構造と反応性の関係が予測できる。4
反応機構に基づき、生成物が予測できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力600000060
専門的能力400000040
分野横断的能力0000000