通信工学特論

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 通信工学特論
科目番号 0004 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 制御情報システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 ワイヤレス通信工学 オーム社
担当教員 小熊 博

到達目標

本講義を通じて、次の項目を理解することを目標とします。
1. 基本的な回線設計を行うことができる.
2. 世の中で使われている無線通信方式について説明することができる.                        
3. 放送方式について説明することができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
回線設計自由空間伝搬及び奥村・秦式を使用して伝搬ロス, セル径を導出し,許容伝搬損失と比較し回線設計について論ずることができる.回線設計上の許容伝搬損失を導出できる.自由空間伝搬による伝搬損失を導出できない.
無線通信方式携帯電話・無線LAN・無線PANに採用されている変復調, 使用周波数帯, 誤り訂正符号について理解できる.携帯電話・無線LAN・無線PANのセル径や送信電力の違いを理解している.携帯電話・無線LAN・無線PANの違いを理解していない.
放送放送に採用されている変復調, 使用周波数帯, 誤り訂正符号について理解できる.放送と通信のの違いを理解している.放送と通信の違いを理解していない.

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
無線通信システムの原理と、携帯電話、無線LAN、無線PAN等のディジタル無線通信システムへの応用について理解を深める。講義では、放送と通信、変復調、伝搬理論などについて紹介する。
この科目は企業等で無線通信のシステム設計や国際標準化を行った教員が、その経験を活かし、回線設計、変復調、最新の無線通信ネットワーク等について講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
座学に演習を加えながら授業を進める.
注意点:
単位認定には、60点以上の評定が必要です。宿題・レポートも評価に加える。 参考書として以下に示す. 斉藤洋一、ディジタル無線通信の変復調、電子情報通信学会。伊丹誠、わかりやすいOFDM技術、オーム社、ラシィ、詳説 ディジタルアナログ通信システム、丸善、John G. Proakis, Masoud Salehi, Digital Communications, McGraw-Hill
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 無線通信の歴史について説明できる.
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授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く
2週 電波伝搬 自由空間伝搬及び奥村・秦式について理解できる.
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3週 回線設計 回線設計について理解できる.
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4週 ディジタル変復調 ASK, PSK,QAMなどのディジタル変調技術について理解できる.
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5週 誤り発生モデル BER(Bit Error Rate)などの解析するためのAWGNモデル及びフェージングモデルについて理解できる.
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6週 多元接続 ユーザー数増大のための多元接続及びduplexについて理解できる.
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7週 スペクトラム拡散技術 第3世代携帯電話の基本技術であるスペクトラム拡散技術について理解できる.
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8週 OFDM 第4世代携帯電話の基本技術であるOFDM技術について理解できる.
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2ndQ
9週 MIMO 第5世代携帯電話の基本技術であるアンテナ技術について理解できる.
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10週 セルラーシステム 携帯電話ネットワークのセル設計法について理解できる.
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11週 無線LAN IEEE802.11系技術及び標準化について理解できる.
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12週 無線PAN IEEE802.15系技術及び標準化について理解できる.
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13週 今後の無線通信システム HetNetや5Gについて理解できる.
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14週 ディジタル放送 地上波ディジタル放送について理解できる.
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15週 期末試験 1~14週目までの内容について試験を行う.
16週 成績評価・確認 成績評価・確認を行う.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力100000010
専門的能力7020000090
分野横断的能力0000000