技術者倫理・企業倫理

Course Information

College Toyama College Year 2017
Course Title 技術者倫理・企業倫理
Course Code 0103 Course Category Specialized / Compulsory
Class Format Lecture Credits Academic Credit: 2
Department Control Information Systems Engineering Course Student Grade Adv. 2nd
Term Second Semester Classes per Week 2
Textbook and/or Teaching Materials 『技術者の倫理入門 第四版』 杉本泰治・高橋重厚著 丸善(2005年)
Instructor Yokota Kazuhiro,Tsukada Akira,Matsubara Yoshihiro

Course Objectives

・技術者倫理・企業倫理に関する基礎知識及び技術者として必要な行動規範を獲得することができる.
・技術者倫理・企業倫理の理念や背景を説明することができる.
・科学技術に関する種々の事例を専門技術者あるいは企業人として理解し,複数の解決策を提示することができる.

Rubric

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1技術者倫理・企業倫理に関する基礎知識及び技術者として必要な行動規範を獲得し,他者と十分に討論できる.技術者倫理・企業倫理に関する基礎知識及び技術者として必要な行動規範を獲得することができる.技術者倫理・企業倫理に関する基礎知識及び技術者として必要な行動規範を獲得することができない.
評価項目2技術者倫理・企業倫理の理念や背景を説明することができ,自身の意見をもっている.技術者倫理・企業倫理の理念や背景を説明することができる.技術者倫理・企業倫理の理念や背景を説明することができない.
評価項目3科学技術に関する種々の事例を専門技術者あるいは企業人として理解し,複数の解決策を提示することができる.科学技術に関する種々の事例を専門技術者あるいは企業人として理解できる.科学技術に関する種々の事例を理解しようとしない.

Assigned Department Objectives

JABEE A2 See Hide

Teaching Method

Outline:
重大事故や企業不祥事が相次いでいる昨今,技術者や企業経営者は生命や環境に影響する力を行使する機会と職業的権利を持つことから,その倫理観が重要視されている.本科目では,技術者に倫理が必要になった理由や企業倫理が求められる背景について具体的事例を題材に討論し,倫理的な行動を実践し,人と自然とが共生できる科学技術の発展に寄与するための基礎知識を習得する.また,知的所有権についても言及する.
Style:
複数教員によるオムニバス方式
Notice:
授業で取り扱う具体的事例について,各自が社会や環境に与える影響を考慮し経済的・倫理的な視点から考え,意見を述べることが重要である.
授業中の報告と質疑応答(30点),レポート(30点),事例発表(40点)で評価する.

Course Plan

Theme Goals
2nd Semester
3rd Quarter
1st ガイダンス
技術者倫理・企業倫理とは
技術者倫理・企業倫理の射程と背景
を説明できる.
2nd ・モラルへのとびら
・技術者・企業人と倫理
モラルと倫理,法と倫理の関係,なぜ技術者倫理・企業倫理かについて説明し,討論できる.
3rd ・組織の中の一人の人間
・モラル上の人間関係
個人と法人,倫理が作用する限界,技術者・企業人のコミュニティ,業務上の人間関係について説明し,討論できる.
4th ・技術者・企業人のアイデンティティ
・技術者の資格
科学技術・企業経営を担う人々,技術者・企業人の条件,技術者資格,技術者教育との連携について説明し,討論できる.
5th ・倫理実行の手法
・注意義務
対話の成立,モラル問題のタイプ,注意義務と過失,職務と注意義務,品質管理,事故責任と法について説明し,討論できる.
6th 9 法的責任とモラル責任
10 正直性・真実性・信頼性
法的責任の全体像,法とモラルの境界域の責任,モラルの資質,企業コミュニティの体質・風土について説明し,討論できる.
7th 11 説明責任
12 警笛鳴らし
説明責任と信頼関係,立証責任,情報開示,通報の多様性,公益優先の場合について説明し,討論できる.
8th 13 環境と技術者
14 技術者の財産的権利
環境倫理の枠組み,持続可能な発展,企業における環境倫理,企業財産の持ち出し,特許権収入,企業財産の持ち出しについて説明し,討論できる.
4th Quarter
9th 知財セミナー 弁理士を招聘し,特許に関するセミナーを実施する.
10th 事例研究(1) 各班が技術者倫理・企業倫理に関する事例を調査し,問題点等を考察し討議する.
11th 事例研究(2) 各班が技術者倫理・企業倫理に関する事例を調査し,問題点等を考察し討議する.
12th 事例研究発表(1) 技術者倫理・企業倫理に関する事例を各自パワーポイントで発表し,全体で討論し,まとめを行う.
13th 事例研究発表(2) 技術者倫理・企業倫理に関する事例を各自パワーポイントで発表し,全体で討論し,まとめを行う.
14th 事例研究発表(3) 技術者倫理・企業倫理に関する事例を各自パワーポイントで発表し,全体で討論し,まとめを行う.
15th 事例研究発表(4) 技術者倫理・企業倫理に関する事例を各自パワーポイントで発表し,全体で討論し,まとめを行う.
16th 授業評価アンケート

Evaluation Method and Weight (%)

討論レポート事例研究発表態度ポートフォリオその他Total
Subtotal303040000100
基礎的能力0000000
専門的能力20202000060
分野横断的能力10102000040