企業論特論

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 企業論特論
科目番号 0012 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 国際ビジネス学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教員配布資料、塩見英治 (2011)『現代公益事業 -ネットワーク産業の新展開-』有斐閣ブックス.
担当教員 那須野 育大

到達目標

企業経営の仕組み、企業と社会との関係、市場における競争と独占などについて、理解を深める。
身近な企業の経営のあり方について、自分なりの意見を持てるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1企業経営の仕組み、企業と社会との関係、市場における競争と独占などについて、幅広く説明できる。企業経営の仕組み、企業と社会との関係、市場における競争と独占などについて、その一部を説明できる。企業経営の仕組み、企業と社会との関係、市場における競争と独占などについて、説明できない。
評価項目2身近な企業の経営のあり方について、自分なりの見解を十分に述べられる。身近な企業の経営のあり方について、自分なりの見解を不十分ながらも述べられる。身近な企業の経営のあり方について、自分なりの見解を述べられない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 本講の目的は、資本主義経済システムの基礎単位である企業の経済的・社会的意義を理解することにある。
 具体的には、企業の基本概念と諸形態、企業経営の仕組み、企業と市場との関係などについて幅広く考察する。また、JR、NTT、JTの民営化などのトピックスについても取り上げる。
 さらに、大量生産・大量消費時代の終焉、地球環境問題の深刻化、企業の社会的責任に対する関心の高まりといった企業を取り巻く現代的課題について言及する。
 なお、この科目は、自治体で官民連携に関する業務を担当していた教員が、その経験を活かし、経済を構成する「企業・家計・政府」の幅広い観点から、講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
 講義形式で行うが、視聴覚教材やグループワークを交えて実施する。
注意点:
 定期試験60%、毎回提出する「授業のまとめ」(授業の要約・意見・感想を書いたもの)30%、グループワーク10%
 単位認定には、60点以上の評定が必要

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、民間企業(1)-企業とは何か- 「企業論特論」の目的、企業の特徴と分類について理解できる。
2週 民間企業(2)-所有と経営- 個人大株主支配、経営者支配、法人大株主支配、機関投資家支配について、理解できる。
3週 民間企業(3)-経営の仕組みと経営者報酬- 株主総会の役割、取締役会と委員会、経営者報酬について、理解できる。
4週 民間企業(4)-コーポレート・ガバナンス- 米英と日本のコーポレート・ガバナンス、日本的経営について、理解できる。
5週 公益企業(1)-公益事業の変容と課題- 公益事業の特質、公企業と公益企業、公益事業の課題について、理解できる。
6週 公益企業(2)-ネットワークの経済的規制と規制改革- 公益事業をネットワーク事業として捉える理由、規制と規制改革の変遷、ネットワークに起因する問題について、理解できる。
7週 公益企業(3)-民営化の展開と構造改革- 民営化の概念と展開、構造改革の進展と政策課題、民間活力と民間参画の課題について、理解できる。
8週 公益企業(4)-公共料金の理論と政策- 伝統的な料金理論、わが国の公共料金制度、公共料金の制度改革と競争について、理解できる。
4thQ
9週 公益企業(5)-民営化の事例- 国鉄の分割・民営化について、理解できる。
10週 グループワーク(1) ある特定の研究テーマ(企業経営)について、情報収集・調査できる。
11週 企業経営の事例研究(1)【文献購読】 公益事業の意義と役割について、理解できる。
12週 企業経営の事例研究(2)【文献購読】 公益事業の意義と役割について、自分の意見を述べられる。
13週 企業経営の事例研究(3)【視聴覚教材】 企業経営の現状と課題について、実践事例に則して理解できる。
14週 グループワーク(2) ある特定の研究テーマ(企業経営)について、資料作成・発表できる。
15週 期末試験 第1~14回の学習内容
16週 成績確認 答案返却、解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験授業のまとめグループワーク態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合603010000100
基礎的能力2030000050
専門的能力200500025
分野横断的能力200500025