到達目標
産業論の基礎を学ぶとともに,北陸地域の実状を把握することに努める。特産物や地場産業や特色ある観光資源など,地域的特性を事実として,みずからの目や耳を通して,客観的に把握することをめざしていく。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 現代の産業に関する基礎知識を習得した上で、今後の日本経済の展望を自分なりに描くことができる。 | 現代の産業に関する基礎知識を習得している。 | 現代の産業に関する基礎知識を習得することができない。 |
評価項目2 | 富山県や北陸地域の地域事情を把握した上で、今後の展望を自分なりに描くことができる。 | 富山県や北陸地域の地域事情を把握している。 | 富山県や北陸地域の地域事情を把握することができない。 |
評価項目3 | | | |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
(学習教育目標)A1 (評価基準)a
産業論の基礎・基本を学ぶことと,近現代以降の北陸地域の態様変化を追究することをねらいとした科目である。
経済活動は,まさにグローバル化してきている。その大きな動きのなかで,地域社会は如何に変化してきたのか,また,今後どのように変化していくのかを理論的・歴史的に検討してみたい。(a)
授業の進め方・方法:
教員単独で実施による講義形式を中心とするが、演習や地域巡検も実施する。授業時間中に学生発表も行う。地域巡検については、授業時間外に別途実施する予定である(半日)。また、地元紙(北日本・富山・北陸中日)、地元経済誌(北陸経済研究・北國TODAY)、全国週刊経済誌なども学生に分担してレビューしてもらう。授業の詳細(内容・計画)は受講生と相談の上、最終的に決定する(シラバスの変更も行う)。
注意点:
[授業改善策]
①産業論の講義を中心とするが、みずからの五感で具体的事実を把握・理解できるよう、授業時に配慮したい。実地調査(巡検)を授業時及び授業外(休日に設定する)に行い、座学で得た知識を「応用」したいと考えている。
②「近未来の職業選択」に役立つよう、授業時に配慮するつもりである。近在の大学などでの文献調査だけでなく,地元企業や特定地域を対象とするフィールドワーク(実地調査)を実施するのはそのためである。こういった「頭と身体を同時に動かす」作業を通して,地域社会の姿を浮き彫りにしていきたい。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
はじめに |
・ガイダンス ・地域を産業の視点で学んでいく意義 ・地域を客観的・相対的に把握することの意味
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2週 |
●実地調査(1) |
射水市海老江地区・堀岡地区・下村地区の巡検
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3週 |
産業論の基礎(1) |
①産業構造・産業構成の基本理論 ②第1次産業(農林水産業)
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4週 |
産業論の基礎(2) |
③第2次産業(加工業) ④第3次産業(サービス業)
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5週 |
●実地調査(2) |
射水市新湊中心市街地の巡検
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6週 |
北陸の地域特性(1) |
・北陸地域を地理的歴史的に概観(自然地理的特性・人文的特徴) ・視点としての環日本海
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7週 |
北陸の地域特性(2) |
・地域間交流と北前船 ・能登地域との比較
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8週 |
●実地調査(3) |
南砺地域市街地(福光・城端・福野・井波など)の巡検
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2ndQ |
9週 |
地域産業論(1) |
富山県地域における産業の特色(歴史的把握) ・売薬と産業の系譜 ・「創業」の伝統(日本資本主義の発展に寄与した富山県人)
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10週 |
地域産業論(2) |
特産物
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11週 |
●実地調査(4) |
港湾地区(伏木富山港岩瀬地区など)の巡検
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12週 |
地域産業論(3) |
地場産業
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13週 |
地域産業論(4) |
観光資源
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14週 |
●実地調査(5) |
新川地域の巡検(新幹線建設・観光地など)
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15週 |
期末試験 |
実施しない
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16週 |
おわりに |
・受講生による発表(地元地域の企業研究など) ・成績評価・確認
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評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 30 | 0 | 30 | 40 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 10 | 0 | 10 | 20 | 0 | 40 |
専門的能力 | 0 | 10 | 0 | 10 | 10 | 0 | 30 |
分野横断的能力 | 0 | 10 | 0 | 10 | 10 | 0 | 30 |