日本語・日本文学

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 日本語・日本文学
科目番号 0039 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 国際ビジネス学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリントを配布する
担当教員 近藤 周吾,久保 陽子

到達目標

この講義では、日本近現代文学をはじめ、小説、詩歌、演劇、CM、ポスター、動画、漫画などのメディア全般を題材としながら、広く文学および文化理解の基礎を構築する。また文学や文化事象について調査しパワーポイントを用いて発表することで、プレゼンテーションの技能や討論をする技術を習得する。また平時のミニ・レポートや最終時のレポートにより、論理的な記述力も身につける。日頃から身の回りにある文化事象に対し、それがどのように発信されているのかに意識的に目を向け、メディアリテラシーや持続的、自主的に学習する力を養う。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1先行技術・情報を再編する原理を深く理解でき、活用できる。先行技術・情報を再編する原理が理解できる。先行技術・情報を再編する原理が理解できない。
評価項目2自ら調査した結果を効果的な方法で発表できる。自ら調査した結果を発表できる。自ら調査した結果を発表できない。
評価項目3日本の文学や文化について深く理解し、文学の技巧やメディアリテラシーについて分析・考察できる。日本の文学や文化について理解し、文学の技巧やメディアリテラシーについておおむね分析・考察できる。日本の文学や文化についての理解が浅く、文学の技巧やメディアリテラシーについて分析・考察ができない。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー A-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
文学を含めたメディアには、その情報をだれが、いつ、どうやって、誰に、なぜ発信するのかを考えることで、その製作者の意図や表現方法、さらにはその時代や社会について深く知ることができます。現代社会においては、我々は情報の受け手としてその情報を読み解くだけでなく、送り手として効率的に責任をもって発信する技術も求められています。我々を取り巻く様々なメディアを取り上げ、娯楽として受容するだけでなく、より深く専門的に言葉や表現に目を向け、メディアのあり方を学習していきます。
授業の進め方・方法:
毎週、決められたテーマについて、小規模な調査をしパワーポイントでまとめ、発表してもらいます。
授業の前半では文学やメディアについて基礎的な知識を講義し、後半では受講者がその用例を挙げながら、作品に対する分析や考察を発表してもらいます。
注意点:
「読む・書く・話す・聞く」のいわゆる4技能を重視するので、積極的な授業参加を心がけてほしい。
授業外学習・事前:授業内容を予習し,テクストを各自で読んでおく。
授業外学習・事後:授業内容に関する小レポートを書く。
学修単位のため、60時間相当の授業外学習が必要です。
単位認定には、60点以上の評定が必要です。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーションOrientation 授業内容の概要を理解する。
2週 小説1
―題名
小説における「題名」の効果を考察し、言葉や表現を味わい作品の理解を深める。
3週 小説2
―冒頭
小説における「冒頭」の効果を考察し、言葉や表現を味わい作品の理解を深める。
4週 小説3
―登場人物の名前
小説における「登場人物の名前」の効果を考察し、言葉や表現を味わい作品の理解を深める。
5週 小説4
―語り手
小説における「語り手」の効果を考察し、言葉や表現を味わい作品の理解を深める。
6週 小説5
―間テクスト性
小説における「間テクスト性」の効果を考察し、言葉や表現を味わい作品の理解を深める。
先行する作品を利用・引用する効果について分析・考察する。
7週 小説6
―比喩
小説における「比喩」の効果を考察し、言葉や表現を味わい作品の理解を深める。
8週 小説7
―オノマトペ
小説における「オノマトペ」の効果を考察し、言葉や表現を味わい作品の理解を深める。
4thQ
9週 ポスターの表現
―視覚の効果
ポスターについて、言葉や表現のみならず線や絵や配置といた視覚情報の表現方法を分析・考察し、理解を深める。
10週 CMの表現
―動画の効果
動画について、言葉や表現のみならずカット割りや音楽といった視覚・聴覚情報の表現方法を分析・考察し、理解を深める。
11週 SNS
―ハッシュタグアクティビズム
ハッシュタグアクティビズムについて、どのような話題が#で発信され、それに対してSNS上でどんな議論がなされているのかを分析・考察し、メディアのあり方を理解する。
12週 炎上とは 過去に「炎上」した広告等を取り上げ、それがなぜ「炎上」したかを分析・考察し、「炎上」しないために何が必要だったのかを考える。
13週 受講者の発表1 今までの授業内容を踏まえ、受講者が選んだメディア作品1つについて、多角的に分析・考察し、効果的にプレゼンテーションする。
14週 受講者の発表2 今までの授業内容を踏まえ、受講者が選んだメディア作品1つについて、多角的に分析・考察し、効果的にプレゼンテーションする。
15週 レポート作成
Report Writing
論理的なレポートを作成する。
16週 復習
これまでの学習の定着度を確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合05000050100
基礎的能力0250002550
専門的能力0250002550
分野横断的能力0000000