地域イノベーション論

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 地域イノベーション論
科目番号 0078 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 国際ビジネス学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 資料を配布する。
担当教員 清 剛治

到達目標

①地域イノベーション・システムについて端的に説明できる。
②地域社会構造についてシステム思考的に俯瞰できる(講義内で明確化)。
③我々が社会生活を営む「経済地域」の視角から、国際化に対峙する日本人が意識すべき、
グローバル ー ローカルの関連性を認識・理解できる。
④世の中で起きている不確実な社会現象等について、自らの考えを述べることができる
⑤他人の意見に対し、自らの意見を論じていくことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1地域社会構造についてシステム思考的に正確に俯瞰できる。地域社会構造についてシステム思考的に俯瞰できる。地域社会構造についてシステム思考的に俯瞰できない。
評価項目2 グローバル ー ローカルの関連性を正確に認識・理解できる。 グローバル ー ローカルの関連性を認識・理解できる。 グローバル ー ローカルの関連性を認識・理解できない。
評価項目3世の中で起きている不確実な社会現象等について、正確に自らの考えを述べることができる。世の中で起きている不確実な社会現象等について、自らの考えを述べることができる。世の中で起きている不確実な社会現象等について、自らの考えを述べることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
グローバル社会において、いかにしてローカルな競争優位を成すかを多面的に考えていくことを目的としている。それは、我々が社会生活を営む「経済地域」の視角から、国際化に対峙する日本人が意識すべき、グローバル ー ローカルの関連性を認識・理解することにもつながっているものである。
授業の進め方・方法:
本講義においては、事前に提示する課題を学生がこなし報告することで理解度を高める。この課題は翌週の講義とリンクしており、一種の反転教育的に、理解を深化させる構成で実施する予定である。また、現代社会の動向を抑えておくことが必要なため、新聞や経済雑誌などの情報に随時、触れておいてほしい。
注意点:
上述の課題に基づく学生側からの報告が講義の基盤となるので、必ず準備して臨むこと。その意味では極めてハードな講義となるのだが、身につく力量は深化される。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 地域イノベーション・システムとは 本講義の意義と全体概要
2週 導入講義:「成熟の経済」と「グローバリゼーション」 日本の地域社会がおかれた現況を理解する。
3週 経済地域とグローバル・エコノミー 経済地域の概念をグローバル経済の視角から理解する。
4週 グローバル経済圏と国際摩擦 グローバルな地域間競争と国際摩擦について理解する。
5週 不況脱出への経済政策 国民経済内部の地域に対する国家政策の重要性を理解する。
6週 成長・発展へのイノベーション創出 地域経済発展を成し遂げるイノベーション理論を理解する。
7週 地域産業クラスター 域の「競争力」を強化する「場」のメカニズムを理解する。
8週 競争優位な地域システム①:米のハイテク・コンプレックスを事例として 地域ネットワーク型産業システムを理解する。
4thQ
9週 競争優位な地域システム②:創業のダイナミクス 国を事例とし、地域における事業創造について理解する。
10週 技術連携の地域システム 新しい地域産業を生み出す産学官連携の仕組みと効用について理解する。
11週 域学連携教育の地域システム サービスラーニングと地域社会への効用について理解する。
12週 グローバル人材獲得競争 グローバルな人材流動が、地域に大きな影響を与えるということを理解する。
13週 企業競争優位の源泉 地域の競争優位への参考となる企業行動の理論と実際を理解する。
14週 ニッポンは勝ち残れるか:激突 国際標準競争 グローバル社会における国家と地域の競争優位の獲得への現実を理解する。
15週 まとめ 全体を振り返り、理解の深化を図る。
16週 期末試験 最終レポート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合01000000100
基礎的能力080000080
専門的能力020000020
分野横断的能力0000000