到達目標
流体静力学・動力学の基本法則について理解できる。
船で用いられる流体機械について、その特性が理解できる。
機能性流体の概略と、船での利用について理解できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 流体静力学・動力学の基本法則を用いた計算ができる。 | 流体静力学・動力学の基本法則が理解できる。 | 流体静力学・動力学の基本法則が理解できない。 |
評価項目2 | 船で用いられる流体機械について、その特性が計算できる。 | 船で用いられる流体機械について、その特性が理解できる。 | 船で用いられる流体機械について、その特性が理解できない。 |
評価項目3 | 機能性流体の概略と、船での利用について説明できる。 | 機能性流体の概略と、船での利用について理解できる。 | 機能性流体の概略と、船での利用について理解できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
流体工学は船舶と密接なつながりがあり、船舶を安全に効率的に運用するには、流体工学の知識が不可欠である。応用力学Iでは、特に、静水圧の概念やその作用による浮力などの導出、連続の式やベルヌーイの定理などの基本法則とその応用、抗力や揚力の発生と船舶の運用の関係など、海事技術者として必須の知識を身につけることを目的とする。
授業の進め方・方法:
授業は、講義、演習、小テストを組み合わせて実施する。
注意点:
○評価が60点に満たない者は、願い出によって追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。評価方法及び評価基準は本試験と同じとする。
中間試験と前期末試験の結果(80%)と授業時間内外の演習・課題(20%)を総合評価する。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
流体静力学 |
船体各部が静止する流体から受ける力について理解する。
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2週 |
パスカルの原理と力の増幅作用 |
パスカルの原理について理解し、ピストン・シリンダ機構を用いた力の増幅に関する計算方法を理解する。
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3週 |
静止流体から受ける力 |
浮力や圧力隔壁に作用する力の計算方法を理解する。
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4週 |
流量と連続の式 |
流体動力学の基礎である流量の概念および連続の式の使い方について理解する。
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5週 |
流量と連続の式 |
いろいろな流体機械での、流量の計算方法と連続の式の適用方法を理解する。
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6週 |
ベルヌーイの定理 |
ベルヌーイの定理の概念を習得し、ベルヌーイの定理を用いた計算について理解する。
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7週 |
揚力と抗力 |
船体に作用する揚力と抗力力について理解する。
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
流体機械の基礎 |
ターボ機械を中心に、船体で用いられる流体機械の概略について理解する。
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10週 |
角運動量の法則 |
流体機械の解析に用いる角運動量の法則を理解する。
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11週 |
速度三角形 |
流体機械の解析に用いる速度三角形について理解する。
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12週 |
ターボ機械の特性 |
プロペラの推進を例に、ターボ機械の特性について理解する。
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13週 |
機能性流体 |
近年注目される機能性流体の概略について理解する。
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14週 |
機能性流体の船舶への応用 |
機能性流体の船体への応用について理解する。
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
期末試験の内容確認 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 80 | 20 | 100 |