海洋施設環境・情報工学

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 海洋施設環境・情報工学
科目番号 0095 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 海事システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 千葉 元

到達目標

海に関連する施設に必要な気象・海洋に対して広汎な知識を持ち,この実情の調査検討が行える.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1海に関連する施設に必要な気象・海洋の観測データを検索調査できる充分な技術がある。海に関連する施設に必要な気象・海洋の観測データを検索調査できる基本的な技術がある。海に関連する施設に必要な気象・海洋の観測データを検索調査できる技術が身についていない。
評価項目2実船観測で取得できた海洋データについて、現象解析のための、充分な分析ができる。実船観測で取得できた海洋データについて、現象解析のための、基礎的な分析ができる。実船観測で取得できた海洋データについて、現象解析のための、分析が行えない。
評価項目3海に関連する施設における、災害事例について、原因究明を行う充分な分析能力ができる。海に関連する施設における、災害事例について、原因究明を行う基礎的な分析能力ができる。海に関連する施設における、災害事例について、原因究明を行う分析が行えない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
船舶,または海辺にある建築・土木構造物の,計画・設計・施工・最適な保守・管理のためには,その場所の海洋環境特性を把握する必要がある.ここで,本科と専攻科1年次の実験実習で学んだ気象学,海洋学をベースとして,実際の船舶や建築・土木構造物と海洋環境特性が絡んだ事例について学んでいく.
授業の進め方・方法:
教員単独による講義を基本とし、適宜課題演習と実船による海洋観測を実施する。
注意点:
海洋施設の設計の際に必要な気象海象現象の実際と,その調査及び評価方法について理解するため、5回のレポート提出(事例調査及び考察)で評価する.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 気象学・海洋学の復習 本科で学んできた気象学,海洋学の復習を行う.
2週 過去の気象データの活用 インターネットで取得可能な,過去の気象データの活用方法を学習する.
3週 過去の海象データの活用 インターネットで取得可能な,過去の海象データの活用方法を学習する.
4週 事例調査① 伊勢湾台風における,気象海象状況,及びこれに起因する強風や高潮の発生を調査する.
5週 同上 上記の強風や高潮の発生が,船舶や陸上施設に大きな影響を与えた事例を調査する.
6週 事例調査② 「若潮丸」のCTD観測より,富山湾の水塊構造の調査を行う.
7週 同上 「若潮丸」のADCP観測より,富山湾の水塊構造の調査を行う.
8週 同上 上記のCTD,ADCP調査より,富山湾の海洋特性の季節変動特性を考察する.
4thQ
9週 事例調査③ 大西洋北部海域における,漁船の遭難事例から,その要因の特殊な嵐について調査する.
10週 同上 上記の遭難の直接原因と推測できるフリークウェーブの特性について調査する.
11週 同上 上記の遭難事例における,気象学的,及び人間工学的原因を考察する.
12週 事例調査④ 石川県白山地方の山岳方面における,自衛隊の遭難救助体制について調査する.
13週 同上 石川県白山地方の海上方面における,自衛隊の遭難救助体制について調査する.
14週 事例調査⑤ 日本の東方海上の深海における地殻構造及び地震・津波の発生について調査する.
15週 同上 深海調査を行う,JAMSTECの「しんかい6500」の構造と,深海調査方法について調査する.
16週 総まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力0000000
専門的能力00000100100
分野横断的能力0000000