流体力学

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 流体力学
科目番号 15900 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:西海孝夫「図解 初めて学ぶ流体の力学」(日刊工業新聞社) ,参考書:清水ほか「図解流体力学の学び方」(オーム社)等図書館に多数の関連書籍がある。
担当教員 臼沢 太一

到達目標

1. ラグランジュ,オイラー表記などの流体運動の記述を説明できる.
2. 流体要素の運動や変形を数式を用いて表すことができる.
3. 渦や循環など現象を説明できる.
4. 速度ポテンシャルや流れ関数を理解し,流れの記述ができる .
5. 複素ポテンシャルを理解し,流れの記述ができる.
6. 流体に関わる偏微分方程式を理解できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ラグランジュとオイラーの表記の違いを説明でき,計算することができるラグランジュとオイラーの表記の違いを説明できるラグランジュとオイラーの表記の違いを説明できない
評価項目2流体要素の運動と変形を説明することができ,それぞれの式の導出をすることができる流体要素の運動と変形を説明することができる流体要素の運動と変形を説明することができない
評価項目3強制渦と自由渦の違いを理解し,さらに循環をベクトル解析の知識を用いて説明することができる強制渦と自由渦の違いを説明することができる強制渦と自由渦の違いを説明することができない
評価項目4速度ポテンシャルと流れ関数の物理的な意味を理解し,計算することができる速度ポテンシャルと流れ関数を計算することができる速度ポテンシャルと流れ関数を計算することができない
評価項目5複素ポテンシャルの意味を説明することができ,さらに計算も行うことができる複素ポテンシャルを計算することができる複素ポテンシャルを計算することができない
評価項目6ナビエ・ストークス方程式からハーゲンポワズイユ流れの式などを導出することができるナビエ・ストークス方程式を書くことできるナビエ・ストークス方程式を書くことできない

学科の到達目標項目との関係

本科学習目標 1 説明 閉じる
本科学習目標 2 説明 閉じる
本科学習目標 3 説明 閉じる
創造工学プログラム B1専門(機械工学) 説明 閉じる

教育方法等

概要:

3,4年次に学んだ主として流体現象についての物理的理解を深め,流れの問題解決の糸口となる数理解析方法を加味した基礎学力を身に付ける.理想流体の流れ,粘性流体の流れについての専門的知識を身に付け,各種流れ場の課題解決の方法について学ぶ.
授業の進め方・方法:
【事前事後学習など】随時,講義内容の復習のためのレポート課題を与える。
【関連科目】 流れ学,解析学,応用数学,物理学,応用物理

注意点:
授業中とテスト直前の学習のみでなく,平常時の予習と復習が大切である。
関数電卓を必ず持参し,演習課題のレポートは必ず提出すること。

【評価方法・評価基準】
成績は中間試験(40%),期末試験(40%),課題や小テスト(20%)で総合的に評価する.
成績の評価基準として60点以上を合格とする.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 流体運動の記述 2つの流体運動の記述方法を説明することができる
2週 流体要素の運動と変形(1) 並進運動と伸縮変形をを理解できる
3週 流体要素の運動と変形(2) 回転運動とせん断変形を理解できる
4週 渦と循環 2つの渦を説明することができる
5週 連続の式 連続の式を導出することができる
6週 オイラーの運動方程式 オイラーの運動方程式を導出することができる
7週 速度ポテンシャルと流れ関数 速度ポテンシャルと流れ関数の意味を理解し,2つの関係を説明できる
8週 複素ポテンシャル 複素ポテンシャルの意味を説明し,簡単な計算ができる
2ndQ
9週 基本的なポテンシャル流れ ポテンシャル流れの基本を説明でき,計算ができる
10週 ポテンシャル流れの重ね合わせ(1) ポテンシャルの重ね合わせに関する基礎問題を解くことができる
11週 ポテンシャル流れの重ね合わせ(2) ポテンシャルの重ね合わせに関する応用問題を解くことができる
12週 流体に働く応力 流体に働く応力を説明できる
13週 応力と変形速度 応力と変形速度の意味を説明できる
14週 ナビエ・ストークス方程式 ナビエ・ストークス方程式を記述でき,簡単な計算ができる.
15週 前期復習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力0000000
専門的能力80000200100
分野横断的能力0000000