1. 実験の目的を正しく理解できる。
2. 理論や実験方法を理解して実験を行うことができる。
3. 実験機器を正しく取り扱うことができる。
4. 実験結果のまとめや考察が適切にできる。
5. 要領よくまとめられた実験報告書を作成できる。
概要:
机上で学ぶ機械工学をより深く理解するために,理論だけでなく実験を通して基礎知識を体験的に学ぶ。実験の心構えや,実験機器の構造・原理・使い方に精通し,安全で正しい実験を行うことのできる能力を身に付ける。データのまとめ方やレポートの作成を通し,技術者に求められる的確な表現方法を学ぶ。グループで実験課題を完遂する協調性,課題への好奇心や目的意識を養い,課題解決のできる実践力を身につける。
授業の進め方・方法:
各テーマごとに実験報告書を作成する。 提出期限は各実験テーマ終了後1週間以内を厳守すること。
【関連科目】 機械工学科目全般,機械工学実験II
注意点:
①実験テーマと関連する授業科目の予習をしておくこと。②関数電卓,ノートを必ず持参すること。 ③役割を分担し,実験に積極的に参加すること。 ④安全に十分注意すること。⑤動きやすい服装をすること。⑥実験器具は丁寧に取り扱い,実験終了後,整理整頓を行うこと。
【評価方法・評価基準】
成績は,レポート作成に関する課題,実験に対する取り組み状況,実験報告書の内容(レポートの体裁,データ整理方法,考察内容)など,テーマごとの評価基準(別途指示)に基づき総合的に評価する。前期は半期分のテーマについて評価し,学年末は通年分のテーマの評価とする。 成績の評価基準として60点以上を合格とする。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
機械工学実験導入演習(1) |
各テーマの実験を行うに先立って、安全で正しい実験を行うための実験操作上の心構え、およびデータのまとめ方やレポートの作成方法を理解する
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2週 |
機械工学実験導入演習(2) |
各テーマの実験を行うに先立って、安全で正しい実験を行うための実験操作上の心構え、およびデータのまとめ方やレポートの作成方法を理解する
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3週 |
機械工学実験導入演習(3) |
各テーマの実験を行うに先立って、安全で正しい実験を行うための実験操作上の心構え、およびデータのまとめ方やレポートの作成方法を理解する
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4週 |
機械工学実験導入演習(4) |
各テーマの実験を行うに先立って、安全で正しい実験を行うための実験操作上の心構え、およびデータのまとめ方やレポートの作成方法を理解する
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5週 |
触診式粗さ試験機による表面粗さの測定(1) |
旋削仕上げ加工を施した軟鋼の金属表面の凹凸の測定し,理論値と実験値を比較・考察できる
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6週 |
触診式粗さ試験機による表面粗さの測定(2) |
旋削仕上げ加工を施した軟鋼の金属表面の凹凸の測定し,理論値と実験値を比較・考察できる
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7週 |
材料試験法(1) |
引張試験,衝撃試験,硬さ試験を通して、機械や構造物を構成する材料の機械的性質を理解する
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8週 |
材料試験法(2) |
引張試験,衝撃試験,硬さ試験を通して、機械や構造物を構成する材料の機械的性質を理解する
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2ndQ |
9週 |
シーケンス制御(1) |
簡単なシーケンス回路図を読み、その図に対応する実体や接点を観察して動作順序を調べ、回路構成の技術や考え方の基礎を修得する
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10週 |
シーケンス制御(2) |
簡単なシーケンス回路図を読み、その図に対応する実体や接点を観察して動作順序を調べ、回路構成の技術や考え方の基礎を修得する
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11週 |
ひずみ測定(1) |
片もちはりひずみ測定を通して、ひずみゲージの測定原理と測定手法を理解する
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12週 |
ひずみ測定(2) |
片もちはりひずみ測定を通して、ひずみゲージの測定原理と測定手法を理解する
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13週 |
渦巻ポンプと三角堰の流量係数(1) |
渦巻きポンプの性能曲線と直角三角せきの流量係数の実験的評価を通して、流体計測の原理と手法を理解する
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14週 |
渦巻ポンプと三角堰の流量係数(2) |
渦巻きポンプの性能曲線と直角三角せきの流量係数の実験的評価を通して、流体計測の原理と手法を理解する
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15週 |
前期復習(1) |
前期実験テーマを総括的に理解する
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16週 |
前期復習(2) |
前期実験テーマを総括的に理解する
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後期 |
3rdQ |
1週 |
インジケータによる動力測定(1) |
各種負荷状態における実際の運転データを基にエンジンの効率をはじめとする性能特性を理解する
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2週 |
インジケータによる動力測定(2) |
各種負荷状態における実際の運転データを基にエンジンの効率をはじめとする性能特性を理解する
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3週 |
インジケータによる動力測定(3)考究 |
各種負荷状態における実際の運転データを基にエンジンの効率をはじめとする性能特性を理解する
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4週 |
火花試験法による鋼種の推定(1) |
鋼種推定の簡易測定法の原理を理解し、種々の鋼種の持つ特性を把握する
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5週 |
火花試験法による鋼種の推定(2) |
鋼種推定の簡易測定法の原理を理解し、種々の鋼種の持つ特性を把握する
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6週 |
火花試験法による鋼種の推定(3)考究 |
鋼種推定の簡易測定法の原理を理解し、種々の鋼種の持つ特性を把握する
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7週 |
メカトロ実習(1) |
一般的な入出力システム、およびFA分野で活躍の自動搬送車、ロボットの自動制御の基礎を理解する
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8週 |
メカトロ実習(2) |
一般的な入出力システム、およびFA分野で活躍の自動搬送車、ロボットの自動制御の基礎を理解する
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4thQ |
9週 |
メカトロ実習(3)考究 |
一般的な入出力システム、およびFA分野で活躍の自動搬送車、ロボットの自動制御の基礎を理解する
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10週 |
ボイラ・タービンの性能試験(1) |
定常運転状態のボイラの性能、種々の負荷状態で運転されるタービンの性能評価の原理を理解し、蒸気の状態変化の解析を通して,ランキンサイクルについて理解する
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11週 |
ボイラ・タービンの性能試験(2) |
定常運転状態のボイラの性能、種々の負荷状態で運転されるタービンの性能評価の原理を理解し、蒸気の状態変化の解析を通して,ランキンサイクルについて理解する
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12週 |
ボイラ・タービンの性能試験(3)考究 |
定常運転状態のボイラの性能、種々の負荷状態で運転されるタービンの性能評価の原理を理解し、蒸気の状態変化の解析を通して,ランキンサイクルについて理解する
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13週 |
はりの振動実験(1) |
ばね定数および固有振動数を測定するとともに共振現象を理解する
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14週 |
はりの振動実験(2) |
ばね定数および固有振動数を測定するとともに共振現象を理解する
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15週 |
はりの振動実験(3)考究 |
ばね定数および固有振動数を測定するとともに共振現象を理解する
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16週 |
後期復習 |
後期実験テーマを総括的に理解する
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 2 | |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 2 | |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 2 | |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 2 | |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 2 | |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 2 | |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 2 | |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 2 | |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 2 | |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 2 | |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 2 | |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野【実験・実習能力】 | 機械系【実験実習】 | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 3 | |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 3 | |
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。 | 3 | |
加工学実験、機械力学実験、材料学実験、材料力学実験、熱力学実験、流体力学実験、制御工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。 | 3 | |
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。 | 3 | |