法と社会秩序

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 法と社会秩序
科目番号 16140 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 池田真朗ほか・法の世界へ(第7版)(有斐閣)、池田真朗ほか・法学六法’19(信山社)
担当教員 福本 知行

到達目標

1.契約をめぐるルールや制度の基本的なしくみを説明することができる。
2.不法行為をめぐるルールや制度の基本的なしくみを説明することができる。
3.雇用関係をめぐるルールや制度の基本的なしくみを説明することができる。
4.家族関係をめぐるルールや制度の基本的なしくみを説明することができる。
5.企業をめぐるルールや制度の基本的なしくみを説明することができる。
6.民事紛争を解決するためのルールや制度の基本的なしくみを説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標 項目1契約をめぐるルールや制度の基本的なしくみを,正確に説明できる。契約をめぐるルールや制度の基本的なしくみを,一応説明できる。 契約をめぐるルールや制度の基本的なしくみを,説明できない。
到達目標 項目2不法行為をめぐるルールや制度の基本的なしくみを,正確に説明できる。不法行為をめぐるルールや制度の基本的なしくみを,一応説明できる。不法行為をめぐるルールや制度の基本的なしくみを,説明できない。
到達目標 項目3雇用関係をめぐるルールや制度の基本的なしくみを,正確に説明できる。雇用関係をめぐるルールや制度の基本的なしくみを,一応説明できる。雇用関係をめぐるルールや制度の基本的なしくみを,説明できない。
到達目標 項目4家族関係をめぐるルールや制度の基本的なしくみを,正確に説明できる。家族関係をめぐるルールや制度の基本的なしくみを,一応説明できる。家族関係をめぐるルールや制度の基本的なしくみを,説明できない。
到達目標 項目5企業をめぐるルールや制度の基本的なしくみを,正確に説明できる。企業をめぐるルールや制度の基本的なしくみを,一応説明できる。企業をめぐるルールや制度の基本的なしくみを,説明できない。
到達目標 項目6民事紛争を解決するためのルールや制度の基本的なしくみを,正確に説明できる。民事紛争を解決するためのルールや制度の基本的なしくみを,一応説明できる。民事紛争を解決するためのルールや制度の基本的なしくみを,説明できない。

学科の到達目標項目との関係

本科学習目標 3 説明 閉じる
本科学習目標 4 説明 閉じる
創造工学プログラム C1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 我々が社会生活を送る上で従うべきルールである法がどのような内容を持っているか,また法が設計している各種の社会制度がどのようなしくみになっているかを知ることは,法学を専門としない人にとっても不可欠である。この授業では,公民科(現代社会)で学んだ法やルールに関する知識を前提に,民事法分野の理解を深めることを主眼にする。これにより,社会と自分の様々な関わりに気づき,社会の中で生きる人間としての自分を理解し,社会や環境に配慮できるようになる。また,法を学ぶ際には法やルールそれ自体の内容を知るだけでなく,その背後にある,法やルールが守ろうとする「価値」を理解する必要がある。国際社会には多様な価値観を持つ人々が生活しており,そんな人々と共生するには,法(ルール)の視点から社会を考え,合意によって自律的にルールを形成するスキルが求められるからである。
授業の進め方・方法:
【授業の進め方など】テキスト「法の世界へ」をベースにして講義形式で進めるが,折に触れて参加者にテキストや条文を音読してもらう,参加者に質問を投げかける等の機会を設ける。なお,テキストは,2冊とも毎回必携である。
【事前事後学習など】あらかじめテキストの該当範囲を一読し,質問を考えてくること。
【関連科目】現代社会
注意点:
法学というと六法全書の丸暗記というイメージが強いかもしれないが,このイメージは根本的に誤りである。既存の法(ルール)や制度についての知識を詰め込むのではなく,それらが「何のためにあるのか」,あるいは「なぜそうなっているのか」を常に考えていただきたい。また,「現代社会」の授業で学んだ内容を復習しておくことは,この授業の理解を助けることにつながる。
【評価方法・評価基準】成績の評価基準として60点以上を合格とする。
中間試験(50%),期末試験(50%)を実施する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション 授業の進め方,内容等についての詳細を把握する。
2週 日常生活と契約①(「法の世界へ」第1章1,2) 契約自由の原則,法律行為,代理,債務不履行が説明できる。
3週 日常生活と契約②(「法の世界へ」第1章3,4,5) 不動産取引,お金の取引の基本的なしくみが説明できる。
4週 日常生活とアクシデント①(「法の世界へ」第2章1,2) 不法行為制度の基本的なしくみが説明できる。
5週 日常生活とアクシデント②(「法の世界へ」第2章3,4) 製造物責任,消費者保護のための制度の基本的なしくみが説明できる。
6週 雇用社会のルール①(「法の世界へ」第3章1,2) 労働関係を契約関係と捉え,一般の契約関係との違いを説明できる。
7週 雇用社会のルール②(「法の世界へ」第3章3,4) 労働関係をめぐる制度の基本的なしくみが説明できる。
8週 家族関係①(「法の世界へ」第4章1,2) 夫婦関係をめぐる制度(婚姻,離婚)の基本的なしくみが説明できる。
2ndQ
9週 家族関係②(「法の世界へ」第4章3,4) 親子関係をめぐる制度の基本的なしくみが説明できる。
10週 家族関係③(「法の世界へ」第4章5) 相続をめぐる制度の基本的なしくみが説明できる。
11週 企業と法①(「法の世界へ」第5章1,2) 企業(会社)制度の基本的なしくみが説明できる。
12週 企業と法②(「法の世界へ」第5章3,4) 企業の経営と投資をめぐる制度の基本的なしくみが説明できる。
13週 紛争の解決(「法の世界へ」第6章) 民事裁判のしくみと裁判以外の民事紛争解決方法が説明できる。
14週 法学フラッシュ(「法の世界へ」第7章) 法の世界全体の見取り図が描ける。
15週 前期復習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。2
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。2
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。2
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。2
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。2
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。2
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。2
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。2
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。2
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。2
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。2
専門的能力分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。3
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。3
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。3
加工学実験、機械力学実験、材料学実験、材料力学実験、熱力学実験、流体力学実験、制御工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。3
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000