到達目標
1.鉄鋼材料を適切に選択できる.
2.非鉄金属材を適切に選択できる.
3.非金属材を適切に選択できる.
4.破壊現象から問題点を指摘できる.
5.環境問題を考慮した材料選定ができる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
使用用途・環境に応じた適切な材料選択ができる. | 使用目的・環境を考慮し,力学モデルを構築し,適切な材料選択ができる. | 使用目的・環境を考慮し,適切な材料選択ができる. | 使用目的・環境を考慮することができず,適切な材料選択が困難である. |
破壊現象から問題点を指摘できる. | 事故事例集を読解し,その問題点を指摘でき,解決方策について説明できる. | 事故事例集を読解し,その問題点を指摘できる. | 事故事例集を読解し,その問題点を指摘することが困難である. |
環境問題の現況について理解し,適切な材料選択ができる. | 環境問題の現況について理解し,解決方策を見出し,適切な材料選択ができる. | 環境問題の現況について理解し,適切な材料選択ができる. | 環境問題の現況について理解することが困難で,適切な材料選択が困難である. |
学科の到達目標項目との関係
本科学習目標 1
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本科学習目標 2
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創造工学プログラム A1
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創造工学プログラム B1専門(機械工学)
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教育方法等
概要:
これまでに学んだ機械系エンジニア向けの材料学を基礎とし,実際の材料の取り扱いについて学習する.設計における材料選定の妥当性,加
工法と材料,耐久性への配慮などを中心に学習する.さらに環境問題を考慮した材料の選定法を学び,機械エンジニアとしての材料学を総括
的に学習する.
授業の進め方・方法:
【事前事後学習など】
材料工学知識による問題解決能力や自己学習能力を養うため、いくつかのテーマで演習問題を行い『ものづくり』における課題、問題点の提起とその
解決に取り組みます。
【関連科目】
材料学Ⅰ,材料学Ⅱ,機械工作法,材料力学Ⅰ、Ⅱ
注意点:
【履修上の注意事項や学習上の助言】
これまで学んだ材料学での知識が必須であり、適宜復習する必要があります。単に暗記するのではなくて、どのように関連しているのかを常に留意し
て学ぶことが内容の理解に繋がります。また,毎回授業外学修時間に相当する分量の予習・復習課題を与えるので必ず提出すること。
【評価方法・評価基準】
中間,前期末試験を実施する。
定期試験70%,日々のレポートと小テスト30%。
成績の評価基準として60点以上を合格とする。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
金属材料の基礎 |
金属材料の種類および特徴を理解し,説明できる.
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2週 |
鉄鋼材料の基礎 |
鉄鋼材料の種類および特徴を理解し,説明できる.
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3週 |
非鉄金属材料の基礎 |
非鉄金属材料の種類および特徴を理解し,説明できる.
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4週 |
表面処理の選択方法 |
表面処理の種類および特徴を理解し,適切な選択ができる.
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5週 |
強度から考えた材料選択の手法 |
材料力学を用いて力学モデルを作成し,適切な材料選択ができる.
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6週 |
塑性加工と材料 |
塑性加工の種類およびその適用材料について説明できる.
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7週 |
延性破壊と脆性破壊 |
破壊現象を正確に判別し,その解決方策を見出すことができる.
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8週 |
強度耐久性から考えた材料選択の手法 |
材料強度の基礎知識を基に,適切な材料選択ができる.
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4thQ |
9週 |
金型設計における材料選択の手法 |
金型の使用環境下に適合する適切な材料選択ができる.
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10週 |
摩耗耐久から考えた材料選択の手法 |
摩耗環境下に適合する適切な材料選択ができる.
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11週 |
環境影響から考えた材料選択の手法 |
環境影響を理解し,適切な材料選択ができる.
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12週 |
材料の評価方法 |
材料の評価方法の種類および特徴を理解し,説明ができる.
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13週 |
新素材(複合材,超塑性材,生体材,機能性材など) |
新素材の種類および特徴を理解し,説明ができる.
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14週 |
MEMSと材料 |
Micro Electro Mechanical Systemsへの材料の関わりを理解し,説明することができる.
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15週 |
前期復習 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 機械設計 | 許容応力、安全率、疲労破壊、応力集中の意味を説明できる。 | 4 | |
ねじ、ボルト・ナットの種類、特徴、用途、規格を理解し、適用できる。 | 4 | |
ボルト・ナット結合における締め付けトルクを計算できる。 | 4 | |
ボルトに作用するせん断応力、接触面圧を計算できる。 | 4 | |
力学 | 荷重が作用した時の材料の変形を説明できる。 | 4 | |
許容応力と安全率を説明できる。 | 4 | |
工作 | 降伏、加工硬化、降伏条件式、相当応力、及び体積一定則の塑性力学の基本概念が説明できる。 | 4 | |
平行平板の平面ひずみ圧縮を初等解析法により解くことができる。 | 4 | |
軸対称の圧縮を初等解析法により解くことができる。 | 4 | |
材料 | 金属材料、非金属材料、複合材料、機能性材料の性質と用途を説明できる。 | 4 | |
疲労の意味を理解し、疲労試験とS-N曲線を説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 70 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |