基礎英語I

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 基礎英語I
科目番号 20072 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 田中茂範 他『PRO-VISON English Communication I NEW EDITION』/桐原書店編集部『同 Workbook』『同 学習ノート』(桐原書店)
担当教員 川畠 嘉美,岩崎 一枝

到達目標

1. 基礎的な語彙の意味や発音,アクセントが分かる。
2. 基礎的な熟語や慣用表現,構文の意味を理解できる。
3. 基礎的な文法や語法を身につけ,穴埋めや単文レベルの英作文ができる。
4. 基礎的な英文を意味のまとまりごとに区切って音読できる。
5. 基礎的な英文読解ができる。
6. 基礎的な英文聴解ができる。
7. 長文におけるパラグラフごとの意図や主旨をつかむことができる。
8. 英語多読に意欲的に取り組むことができる。
9. 授業で取り上げる話題の背景知識を理解することができる。
10. 授業で取り上げる話題に関連する英語表現を身につけることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1基礎的な語彙の意味や発音,アクセントが辞書等を参考にしなくても理解できる。基礎的な語彙の意味や発音,アクセントを辞書等を参考にして理解できる。基礎的な語彙の意味や発音,アクセントが理解するのが困難である。
評価項目2基礎的な熟語や慣用表現,構文の意味を理解し,応用できる。基礎的な熟語や慣用表現,構文の意味を理解できる。基礎的な熟語や慣用表現,構文の意味を理解するのが困難である。
評価項目3基礎的な文法や語法を身につけ,穴埋めや単文レベルの英作文ができ,応用して同様の表現ができる。基礎的な文法や語法を身につけ,穴埋めや単文レベルの英作文ができる。基礎的な文法や語法を身につけることが困難である。
評価項目4基礎的な英文を意味のまとまりごとに区切って正しく音読できる。基礎的な英文を意味のまとまりごとに区切って音読できる。基礎的な英文を意味のまとまりごとに区切って音読するのが困難である。
評価項目5初見で基礎的な英文読解ができる。 基礎的な英文読解ができる。 基礎的な英文読解が困難である。
評価項目6初回で基礎的な英文聴解ができる。基礎的な英文聴解ができる。基礎的な英文聴解が困難である。
評価項目7長文におけるパラグラフごとの意図や主旨をつかむことができる。説明を受ければ,長文におけるパラグラフごとの意図や主旨をつかむことができる。長文におけるパラグラフごとの意図や主旨をつかむことが困難である。
評価項目8英語多読に意欲的に取り組むことができる。英語多読に取り組むことができる。英語多読に取り組むことができない。
評価項目9自ら積極的に調べ,授業で取り上げる話題の背景知識を理解することができる。授業で取り上げる話題の背景知識を理解することができる。授業で取り上げる話題の背景知識を理解することが困難である。
評価項目10自ら積極的に調べ,授業で取り上げる話題に関連する英語表現を身につけることができる。授業で取り上げる話題に関連する英語表現を身につけることができる。授業で取り上げる話題に関連する英語表現を身につけることが困難である。

学科の到達目標項目との関係

本科学習目標 1 説明 閉じる
本科学習目標 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本授業では「読む・聞く・話す・書く」という語学の4技能を総合的に習得させることを大きな目標とし,その中でも特に「読む」能力を養うことに重点を置く。多くの英文にふれることにより,文の流れのなかで語彙やその使われ方をつかみ,基礎的な文法知識を蓄え,それらを応用する力を身につけて英語の資格試験を含むさまざまな英文に対応できる能力を培う。また,授業で扱われる話題や語学そのものを通して複眼的な視点から社会と環境に配慮する世界観・人生観を確立し,自分自身の意見を伝える力や他者との対話力を磨いていく。
授業の進め方・方法:
教科書以外に速読用の英文を扱い,速読力の向上を図る。
教科書準拠の復習用ワークブックの提出を求め,学習状況をチェックする。
長期休業中に自習課題を与える。
英語多読活動への取り組みを課題の一部として位置づける。
注意点:
予習では『学習ノート』などを用いて新出語の意味や発音・アクセントを調べ,本文の意味をできる限り理解するよう努めること。
授業時には辞書を持参すること。
疑問点がある場合は放置せず,調べてみて,分からない場合は質問をすること。
多くの英文にふれることで英文の仕組みが分かり,語彙の定着も進むので,多読多聴図書(図書館蔵)を積極的に利用すること。授業でも随時,多読活動の機会を与える。
【評価方法・評価基準】
前期中間・前期末・後期中間・学年末の各試験を実施する。成績の評価基準として50点以上を合格とする。
前期末:中間試験(40%), 期末試験(40%), 課題(20%)
後期末:中間試験(40%), 期末試験(40%), 課題(20%)
学年末:前期末と後期末の平均

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 導入,英語と日本語の比較,辞書の活用法,英語多読多聴図書の紹介 さまざまな観点から英語と日本語を比較し,各言語の特徴をつかむことができる。辞書の活用法を学ぶ。英語多読多聴図書の活用法を知り,実際に多読多聴活動に取り組む。
2週 Lesson1 The Power of Vision and Hard Work Part1の新出表現の発音やアクセントを理解し,本文の音読ができる。エッセイ形式の文の流れや「時」の表現を意識しながら,内容を読み進めることができる。内容を把握したうえで,フレーズリーディングや穴埋め音読ができる。
3週 Lesson1 The Power of Vision and Hard Work Part2の新出表現の発音やアクセントを理解し,本文の音読ができる。山中教授が感じた限界や新たな志を理解しながら,内容を読み進めることができる。内容を把握したうえで,フレーズリーディングや穴埋め音読ができる。
4週 Lesson1 The Power of Vision and Hard Work Part3の新出表現の発音やアクセントを理解し,本文の音読ができる。山中教授のチームがiPS細胞作成に至った経緯を理解しながら,内容を読み進めることができる。内容を把握したうえで,フレーズリーディングや穴埋め音読ができる。
5週 Lesson1 The Power of Vision and Hard Work Part4の新出表現の発音やアクセントを理解し,本文の音読ができる。文章全体に込められたメッセージを受けとめながら,内容を読み進めることができる。内容を把握したうえで,フレーズリーディングや穴埋め音読ができる。
6週 Lesson1 The Power of Vision and Hard Work iPS細胞に関する学びを深め,健康や医療に関する語彙ネットワークを築くことができる。「時」の表現を意識し,適切な表現を複数の選択肢から選ぶことができる。自分の将来の目標について述べる発表活動の準備に取り組むことができる。
7週 まとめと復習 Lesson1の振り返りを行うとともに,自分の将来の目標について述べる発表活動ができる。
8週 Lesson5 Chocolate: A Story of Dark and Light Part1の新出表現の発音やアクセントを理解し,本文の音読ができる。説明文形式の文の流れや不定詞,形式目的語などの表現を意識しながら,内容を読み進めることができる。チョコレートの原料や産地に関する内容を把握したうえで,フレーズリーディングや穴埋め音読ができる。
2ndQ
9週 Lesson5 Chocolate: A Story of Dark and Light Part2の新出表現の発音やアクセントを理解し,本文の音読ができる。チョコレートの歴史に対する理解を深めながら,内容を読み進めることができる。内容を把握したうえで,フレーズリーディングや穴埋め音読ができる。
10週 Lesson5 Chocolate: A Story of Dark and Light Part3の新出表現の発音やアクセントを理解し,本文の音読ができる。カカオ生産現場の問題に対する理解を深めながら,内容を読み進めることができる。内容を把握したうえで,フレーズリーディングや穴埋め音読ができる。
11週 Lesson5 Chocolate: A Story of Dark and Light Part4の新出表現の発音やアクセントを理解し,本文の音読ができる。カカオやチョコレートの未来に対する考察を深めながら,内容を読み進めることができる。内容を把握したうえで,フレーズリーディングや穴埋め音読ができる。
12週 Lesson5 Chocolate: A Story of Dark and Light チョコレートやカカオに関する学びを深め,食や味覚に関する語彙ネットワークを築くことができる。不定詞や形式目的語の用法を意識した表現活動ができる。グラフから読み取った情報に関する発表活動を行う。
13週 英語多読図書に関する発表準備 英語多読図書の中から自分が勧める図書を選び,推薦理由を発表するための準備を行う。
14週 まとめと復習,英語多読図書に関する発表活動 Lesson5の振り返りを行う。自分が勧める英語多読図書についての発表活動を行う。
15週 前期復習
16週
後期
3rdQ
1週 Lesson8 One Pen Can Change the World Part1の新出表現の発音やアクセントを理解し,本文の音読ができる。説明文形式の文の流れや比較表現,関係詞などの表現を意識しながら,内容を読み進めることができる。世界のこどもたちに対する教育の実情について理解を深める。
2週 Lesson8 One Pen Can Change the World Part2の新出表現の発音やアクセントに留意しながら,マララ・ユスフザイのスピーチを理解する。
3週 Lesson8 One Pen Can Change the World Part3の新出表現の発音やアクセントに留意しながら,マララ・ユスフザイのスピーチを理解する。
4週 Lesson8 One Pen Can Change the World Part4の新出表現の発音やアクセントに留意しながら,マララ・ユスフザイのスピーチを理解する。
5週 Lesson8 One Pen Can Change the World マララ・ユスフザイによるスピーチの一部のレシテーションができる。
6週 Lesson8 One Pen Can Change the World 教育に関する語彙ネットワークを築くことができる。手紙を書く際に必要な英語表現について学び,短い英文の手紙を書くことができる。
7週 まとめと復習 Lesson8の振り返りを行う。
8週 Lesson9 Snow Crystals - Winter's Miracle of Beauty Part1の新出表現の発音やアクセントを理解し,本文の音読ができる。説明文形式の文の流れや比較表現,関係詞を意識しながら,内容を読み進めることができる。内容を把握したうえで,フレーズリーディングや穴埋め音読ができる。
4thQ
9週 Lesson9 Snow Crystals - Winter's Miracle of Beauty Part2の新出表現の発音やアクセントを理解し,本文の音読ができる。雪の結晶の成り立ちに対する理解を深めながら,内容を読み進めることができる。内容を把握したうえで,フレーズリーディングや穴埋め音読ができる。
10週 Lesson9 Snow Crystals - Winter's Miracle of Beauty Part3の新出表現の発音やアクセントを理解し,本文の音読ができる。中谷宇吉郎の研究に対する理解を深めながら,内容を読み進めることができる。内容を把握したうえで,フレーズリーディングや穴埋め音読ができる。
11週 Lesson9 Snow Crystals - Winter's Miracle of Beauty Part4の新出表現の発音やアクセントを理解し,本文の音読ができる。雪の結晶に対する理解を深めながら,内容を読み進めることができる。内容を把握したうえで,フレーズリーディングや穴埋め音読ができる。
12週 Lesson9 Snow Crystals - Winter's Miracle of Beauty 雪の結晶や中谷宇吉郎に関する学びを深め,形に関する語彙ネットワークを築くことができる。関係代名詞の強調構文,比較表現を意識した表現活動ができる。
13週 Lesson9 Snow Crystals - Winter's Miracle of Beauty 旅行計画についての対話を行うことができる。
14週 まとめと復習 Lesson9の振り返りを行う。
15週 後期復習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。1
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。1
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。1
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。1
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。1
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。1
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。1
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。1
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。1
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。1
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。1
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。1
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。1
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。1
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。1
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。1
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。1
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。1
事実をもとに論理や考察を展開できる。1
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。1
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。1
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。1
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。1
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。1

評価割合

試験小テスト・課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000