電気工学

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 電気工学
科目番号 20132 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 川島純一,斉藤広吉「新版 電気基礎 上」(東京電機大学出版局)
担当教員 深見 哲男

到達目標

1.直流回路を理解し,計算ができる。
2.電磁現象を基礎的に理解し,説明できる。  
3.電気回路素子を理解し,説明できる。
4.交流回路を理解し,計算できる。
5.等価回路を説明し,表現できる。
6.理想オペアンプを使った簡単な回路を等価回路に変換・計算できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標項目 1・4電気回路の発展的な問題を解くことが出来る。電気回路の基本的な計算問題を解くことが出来る。電気回路の基本的な計算問題を解くことが困難である。
到達目標項目 2・3電磁現象と回路素子を理解し、十分説明できる。電磁現象と回路素子を基本的に理解・説明できる。電磁現象と回路素子を基本的に理解・説明できない。
到達目標項目 5・6オペアンプを使った基本増幅回路を設計できる。オペアンプを使った基本増幅回路を計算できる。オペアンプを使った基本増幅回路を計算できない。

学科の到達目標項目との関係

本科学習目標 1 説明 閉じる
本科学習目標 2 説明 閉じる
創造工学プログラム B2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
あらゆる分野で利用されている電気・電子技術の基礎となるべき,電気工学の直流・交流理論を学習し,機械工学の分野において取り入れられている電気技術の専門的学習の理解に資するようにする。
授業の進め方・方法:
【事前事後学習など】毎回授業の終わりに復習課題を演習するので,授業中にできない場合は,次回の授業前日までに提出すること。授業の取り組み状況として評価する。
【関連科目】物理ⅡB,応用物理I
注意点:
授業中の学習のみでなく,復習や演習問題を解いてみることが大切である。
【評価方法・評価基準】前期末:前期定期試験(中間試験,期末試験)(90%),授業の取り組み状況(10%)
学年末:前期および後期の定期試験(中間試験,期末試験)(90%),授業の取り組み状況(10%)
成績の評価基準として60点以上を合格とする。
【成績が不本意な学生に対して】
前期中間,前期期末,後期中間の定期試験について,希望する者には再試験を各一度だけ行うことがある。ただし,それぞれの成績は,試験成績の0.8倍とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 直流電圧と電流(オームの法則) 抵抗の直列接続・並列接続の合成抵抗が計算できる。
2週 直流電圧・電流(キルヒホッフの法則) キルヒホッフの法則を説明できる。
3週 直流回路の計算(1) 直列並列混合回路の合成抵抗・電流・電圧が計算できる。
4週 直流回路の計算(2)演習 直列並列混合回路の合成抵抗・電流・電圧が計算できる。
5週 消費電力と発生熱量 電気回路負荷の消費電力・発生熱量について説明・計算ができる。
6週 電流と電荷,電気抵抗 電気抵抗について説明・計算ができる。
7週 電池 電気化学作用について説明ができる。
8週 テスト返却と導体の電界と電位差 電荷,電界,帯電現象とコンデンサについて説明できる。
2ndQ
9週 静電容量とコンデンサ(1) コンデンサの静電容量を計算できる。
10週 静電容量とコンデンサ(2)演習 コンデンサの電荷,電圧,静電エネルギなどの説明・計算ができる。
11週 磁気現象と磁力 磁石に関する説明ができる。
12週 磁界 磁界の強さ,磁束密度等の磁界に関する基本用語の説明ができる。
13週 ビオ・サバールの法則とアンペアの法則 法則から簡単な磁界計算ができる。
14週 磁気回路 磁気回路から,磁性体中の磁界や磁束を計算できる。
15週 テスト返却と解説
16週
後期
3rdQ
1週 電磁誘導とインダクタンス インダクタンスの計算ができる。
2週 磁気エネルギと力 磁気エネルギと力の作用を説明できる。
3週 交流信号とフーリエ級数 波高値,実効値,平均値の定義を説明できる。
4週 sin波を用いた交流回路計算 sin関数を使った交流回路計算法を説明できる。
5週 フェザー表示を用いた交流回路計算 交流回路のフェザー表示を使った計算法説明できる。
6週 回路網の計算(1) インピーダンスの計算ができる。
7週 回路網の計算(2)演習 共振回路を説明できる。
8週 テスト返却と交流の電力 交流の電力を計算できる。
4thQ
9週 交流回路網 一般的な交流回路計算が説明できる。
10週 電子回路とは(増幅回路と等価回路) 増幅回路を等価回路で表すことができる。
11週 理想オペアンプと負帰還の効果(1) 理想オペアンプの等価回路を説明できる。
12週 理想オペアンプと負帰還の効果(2) オペアンプが安定に増幅できる理由を説明できる。
13週 オペアンプを使った基本増幅回路(1) 一信号の増幅回路を計算できる。
14週 オペアンプを使った基本増幅回路(2)演習 多信号の加減算増幅回路を計算・設計できる。
15週 テスト返却と解説
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験取り組み状況合計
総合評価割合9010100
基礎的能力000
専門的能力9010100
分野横断的能力000