1. 各種測定器の原理・構造を説明でき,測定ができる.
2. 各種溶接方法について説明でき,溶接作業ができる.
3. 鋳造及び鋳物の性質を説明でき,鋳造作業ができる.
4. 各種手仕上げ作業について説明でき,手仕上げ作業ができる.
5. フライス盤の機能・構造を説明でき,フライス加工ができる.
6. 旋盤の機能・構造を説明でき,旋盤加工ができる.
7. メカトロニクスによる自動化・省力化について説明でき,機械の制御ができる.
概要:
各種工作機械や器具を使用して実際に作業を行い,機械製品の製作・製造に関する基礎的な知識・技術及び課題解決方法を習得する.併せて,機械技術者に必要とされる安全に関する知識・取組み・習慣を体得する.また,IoT技術等を活用したスマートファクトリーに関する価値を学習する.
授業の進め方・方法:
【事前・事後学習】実習前には教科書・実習指導書を熟読のこと.また,実習後には学習内容・工作機械の操作方法等を整理・復習し,報告書にまとめること.
【関連科目】機械工作法I及びII,機械実習II,機械創造演習,機械工学実験I及びII
【MCC対応】V-A-5 工作,VI-A 機械系分野(実験・実習能力)
注意点:
【履修上の注意,学習上の助言】
必ず作業服・作業帽子・保護メガネ・安全靴を着用の上で実習に臨むこと.
工作機械での作業は危険を伴う.実習指導教員の指示に従い,安全に留意して取組むこと.
実習時間中のみならず,事前の予習及び事後の復習が非常に重要である.特に,工作機械の準備・操作方法はよく予復習し,スムーズな実習の進行に努めること.
【評価方法及び評価基準】
総合成績は,技術習得状況(60%) + 実習報告書(40%)で評価する.
実習報告書は提出のみならず内容も評価する.
成績の評価基準として50点以上を合格とする.ただし,実習報告書の未提出がある場合には単位を認定しない.
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
実習概要,安全教育,M2M/IoTシステム |
実習概要,工場作業における安全,工場のM2M/IoTシステムについて説明できる.
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2週 |
測定器の使用法 |
測定器の原理及び使用方法を説明できる.
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3週 |
手仕上げ(1) 手仕上げの概要と安全作業法 |
手仕上げの概要について説明でき,手仕上げ作業における安全を説明できる.
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4週 |
手仕上げ(2) 鋸切断・やすり作業・けがき・ボール盤作業・ねじ立て |
安全に留意した手仕上げ作業を行うことができる.
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5週 |
溶接(1) 溶接の概要と安全作業法 |
溶接の概要について説明でき,溶接作業における安全を説明できる.
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6週 |
溶接(2) アーク溶接作業・ガス溶接作業 |
安全に留意した溶接作業を行うことができる.
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7週 |
鋳造(1) 鋳造の概要と安全作業法 |
鋳造の概要について説明でき,鋳造作業における安全を説明できる.
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8週 |
鋳造(2) 鋳型製作・鋳造作業 |
安全に留意した鋳造作業を行うことができる.
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4thQ |
9週 |
旋盤(1) 旋盤の概要と安全作業法 |
旋盤の概要について説明でき,旋盤作業における安全を説明できる.
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10週 |
旋盤(2) 外丸削り・端面削り・段付き削り・テーパ削り |
安全に留意した旋盤作業を行うことができる.
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11週 |
フライス盤(1) フライス盤の概要と安全作業法 |
フライス盤の概要について説明でき,フライス盤作業における安全を説明できる.
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12週 |
フライス盤(2) 六面体の平面削り |
安全に留意したフライス盤作業を行うことができる.
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13週 |
メカトロニクスによる機械の自動制御(1) 自動制御の概要と安全な制御方法 |
メカトロニクスによる機械の自動制御の概要について説明でき,安全な制御方法を説明できる.
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14週 |
メカトロニクスによる機械の自動制御(2) 自動搬送機の制御 |
安全に留意した機械の制御ができる.
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15週 |
後期復習 |
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 工作 | 鋳物の作り方、鋳型の要件、構造および種類を説明できる。 | 3 | |
鋳物の欠陥について説明できる。 | 3 | |
溶接法を分類できる。 | 3 | |
ガス溶接の接合方法とその特徴、ガスとガス溶接装置、ガス溶接棒とフラックスを説明できる。 | 3 | |
アーク溶接の接合方法とその特徴、アーク溶接の種類、アーク溶接棒を説明できる。 | 3 | |
サブマージアーク溶接、イナートガスアーク溶接、炭酸ガスアーク溶接で用いられる装置と溶接のしくみを説明できる。 | 3 | |
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。 | 3 | |
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。 | 3 | |
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。 | 3 | |
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。 | 3 | |
切削工具材料の条件と種類を説明できる。 | 3 | |
切削速度、送り量、切込みなどの切削条件を選定できる。 | 3 | |
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。 | 3 | |
研削加工の原理、円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。 | 3 | |
砥石の三要素、構成、選定、修正のしかたを説明できる。 | 3 | |
ホーニング、超仕上げ、ラッピングなどの研削加工を説明できる。 | 3 | |
分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野【実験・実習能力】 | 機械系【実験実習】 | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 1 | |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 1 | |
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。 | 1 | |
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 2 | |
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 2 | |
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。 | 3 | |
けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。 | 3 | |
やすりを用いて平面仕上げができる。 | 3 | |
ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。 | 3 | |
アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱い方を理解し、実践できる。 | 3 | |
アーク溶接の基本作業ができる。 | 3 | |
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 3 | |
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。 | 3 | |
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 3 | |
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。 | 3 | |
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。 | 3 | |