日本文学

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 日本文学
科目番号 15310 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書: 要注新校 上代中古文芸新抄(武蔵野書院) 参考書: 日本古典文学大系(岩波書店),日本古典集成(新潮社),日本古典文学全集(小学館)(いずれも本校図書館蔵)
担当教員 山﨑 梓

到達目標

1.日本文学史の時代区分と分野の特色を理解し説明できる。
2.上代中古の韻文の特色を理解し説明できる。
3.歌物語の特色を理解し説明できる。
4.日記文学の特色を理解し説明できる。
5.中古文学の特色を理解し説明できる。
6.読後の感想等を的確に表現し伝えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標1日本文学史の時代区分と分野の特色を理解し説明できる。日本文学史の時代区分と分野の特色を理解できる。日本文学史の時代区分と分野の特色を理解できない。
到達目標2,3,4,5上代から中古にかけての韻文および散文を読解・鑑賞できる。上代から中古にかけての韻文および散文を読解できる。上代から中古にかけての韻文および散文を読解できない。
到達目標6作品を鑑賞し、読後の感想等を的確に表現し伝えることができる。作品を鑑賞し、読後の感想等を表現し伝えることができる。作品を鑑賞し、読後の感想等を的確に表現し伝えることができない。

学科の到達目標項目との関係

本科学習目標 1 説明 閉じる
本科学習目標 3 説明 閉じる
創造工学プログラム C1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
教養としての日本文学を作品別に読解・鑑賞し文学史的考察を深める。上代,中古の文学作品を文学史的観点をふまえて講読し,技術者として必要な基礎学力を身につける。併せて作品を通して古典的教養を培い、国際的視野から日本文化を位置づける目を養い、幅広い視点から自らの立場を理解し、自分の考えを正しく表現し公正に意見を交換することのできる豊かな人間性を養うことを目的とする。
授業の進め方・方法:
基礎的な知識を確認するワークテストを課すことがある。
国語Ⅰ(1年次),国語Ⅱ(2年次),国語Ⅲ(3年次)
注意点:
本校図書館所蔵の古典文学全集等(下記参考書欄に掲げてある)の注釈書を適宜参考にすること。
定期試験(中間及び前期末試験)(90%) 小テスト(10%)
前期中間試験,前期末試験を実施する。
成績の評価基準として60点以上を合格とする。社会人としてあるべき教養の一つとして文学や歴史への造詣があるということを踏まえて受講することが望ましい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 文学史区分,文学史入門 日本文学史の区分と背景を理解できる。
2週 上代文学の内容と特色 上代文学の内容と特色を理解できる。
3週 万葉集講読(1)万葉集概説(部立・長歌と反歌) 万葉集の概要(部立、長歌、反歌など歌の形式ほか)を理解できる。
4週 万葉集講読(2)額田王 額田王の歌を理解し、鑑賞できる。
5週 万葉集講読(3)人麻呂、家持 柿本人麻呂、大友家持の歌を理解し、鑑賞できる。
6週 中古文学の内容と特色(1) 中古文学の特徴を理解できる。
7週 中古文学の内容と特色(2) 中古文学の特徴を理解し、説明することができる。
8週 「物語」について 物語ができる過程(歴史)や物語の種類を理解できる。
2ndQ
9週 作り物語講読 作り物語とは何かを理解できる。「竹取物語」を読解できる。
10週 歌物語講読 歌物語とは何かを理解できる。「伊勢物語」を読解できる。
11週 日記文学講読 日記文学とは何かを理解できる。「土佐日記」を読解できる。
12週 源氏物語講読(1) 源氏物語の概要(作者、従来の物語との違い)を理解できる。
13週 源氏物語講読(2) 源氏物語「桐壺」を読み、時代背景や舞台と登場人物について理解できる。
14週 源氏物語講読(3) 源氏物語「桐壺」を読み、登場人物の心情の描き方を通して作者の人間洞察力について理解できる。
15週 前期復習 前期の学習内容が理解できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90000010100
基礎的能力90000010100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000