電子回路I

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 電子回路I
科目番号 16400 科目区分 専門 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 須田健二,土田英一「電子回路」(コロナ社)
担当教員 徳井 直樹

到達目標

1.電圧電流特性から等価回路を表現できる。
2.テブナン・ノートンの定理を使って計算できる。
3.ダイオードを使った回路の動作を説明できる。
4.トランジスタのバイアス計算ができる。
5.トランジスタの基本増幅回路の定数を算出できる。
6.FETの基本増幅回路の定数を算出できる。
7.増幅回路の構成を説明できる。
8.帰還増幅回路を説明できる。
9.理想オペアンプの条件を説明できる。
10.オペアンプを使って簡単な増幅器を設計できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
ダイオード回路について,説明ができる。ダイオードを使った回路の説明,解析ができる。ダイオード回路について,説明ができる。ダイオード回路について,説明ができない。
バイポーラトランジスタ回路について,説明ができる。バイポーラトランジスタを使った回路の説明,解析ができる。バイポーラトランジスタ回路について,説明ができる。バイポーラトランジスタ回路について,説明ができない。
FET回路について,説明ができる。FETを使った回路の説明,解析ができる。FET回路について,説明ができる。FET回路について,説明ができない。
増幅回路について,説明ができる。増幅回路について,説明および,解析ができる。増幅回路について,説明ができる。増幅回路について,説明ができない。
理想オペアンプ回路について,説明ができる。理想オペアンプをつかった回路の説明,解析ができる。理想オペアンプ回路について,説明ができる。理想オペアンプ回路について,説明ができない。

学科の到達目標項目との関係

本科学習目標 1 説明 閉じる
本科学習目標 2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代社会の基礎となる電子機器は,電子回路群の集積されたものである。電子回路Ⅰは,増幅回路の基本特性である入出力インピーダンスや
増幅率について理想オペアンプを用いて習熟する。そして,基本電子回路素子であるダイオード,バイポーラトランジスタ(BJT),FE
Tの動作点と等価回路の導出と基本回路を習熟する。
授業では,電気・電子系技術者になるための回路システム解析・開発能力の基礎学力を身につけ,工学的な課題の解決方法を修得することを
目的とする。
授業の進め方・方法:
・授業時間の演習結果は,学生個々の理解の把握や授業の取り組み方のデータとして提出してもらうことがある。
・理解度の確認のため,小テストを随時行う。
注意点:
・授業中,随時演習時間を設ける。
 演習時間を積極的に利用し,疑問点や不明な点をなくすること。
・授業時間外でも疑問点や不明点が生じた場合,質問に来ること。
・それぞれの定期試験について,希望する者には追試験を行う。ただし,それぞれの定期試験と追試験の平均点をその定期試験の評価とする。
中間試験,前期末試験,学年末試験を実施する。
前期末:中間試験(50%),期末試験(50%)
学年末:前期中間試験(20%),前期末試験(20%),後期中間試験(20%),学年末試験(20%),課題や小テストなど(20%)
成績の評価基準として50点以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 電子回路と各種素子 電子回路と各種素子について説明ができる。
2週 定電圧源,定電流源,交流源とその重ね合わせ 定電圧源,定電流源,交流源とその重ね合わせについて説明ができる。
3週 テブナンの定理とノートンの定理 テブナンの定理とノートンの定理について説明できる。
4週 電子回路素子 電子回路でもちいる素子について説明できる。
5週 ダイオードの特性(in situ実験) ダイオードの特性について説明できる。
6週 ダイオード回路(in situ実験) ダイオードを使った回路について説明できる。
7週 ダイオード回路の応用
8週 オペアンプの基礎 理想オペアンプについて理解できる。
2ndQ
9週 オペアンプの基本増幅回路(1) 反転増幅回路について理解できる。
10週 オペアンプの基本増幅回路(2) 非反転増幅回路について理解できる。
11週 オペアンプの基本増幅回路(3) 加算回路について理解できる。
12週 オペアンプの基本増幅回路(4) 差動増幅回路について理解できる。
13週 オペアンプの応用
14週 前期の学習内容の演習
15週 前期の学習内容の復習
16週
後期
3rdQ
1週 トランジスタの特性 バイポーラトランジスタの特性について説明できる。
2週 トランジスタ増幅回路(1) バイポーラトランジスタのバイアスと増幅回路について説明できる。
3週 トランジスタ増幅回路(2) バイポーラトランジスタのバイアスの種類について説明できる。
4週 トランジスタ増幅回路(3) バイポーラトランジスタの増幅回路の等価回路について説明できる。
5週 FETの特性 電界効果トランジスタの特性について説明できる。
6週 FET増幅回路(1) FETのバイアスと,増幅回路について説明できる。
7週 FET増幅回路(2) FETの等価回路について説明できる。
8週 RC結合増幅回路(1) RC結合増幅回路について理解できる。
4thQ
9週 RC結合増幅回路(2) RC結合増幅回路について等価回路が理解できる。
10週 直接結合増幅回路(1) 直接結合増幅回路について理解できる。
11週 直接結合増幅回路(2) 直接結合増幅回路について等価回路が理解できる。
12週 直接結合増幅回路(3) 直接結合増幅回路について周波数特性が理解できる。
13週 帰還増幅回路(1) 帰還増幅回路について理解できる。
14週 帰還増幅回路(2) 帰還増幅回路の種類について理解できる。
15週 後期の学習内容の復習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力0000000
専門的能力80000200100
分野横断的能力0000000