到達目標
1.変成器結合還増幅の仕組みを理解し,増幅器定数を計算できる。
2.同調増幅の仕組みを理解し,増幅器定数を計算できる。
3.発振回路の仕組みを説明できる。
4.具体的な発振回路の条件を計算できる。
5.差動増幅の仕組みを理解し,CMRRが計算できる。
6.電力増幅の仕組みを理解し,電力効率を計算できる。
7.増幅器の雑音計算ができる。
8.現実のOPアンプ回路の性能について説明できる。
9.演算に応用するオペアンプ回路の仕組みを説明できる。
10.トランジスタの動作からデジタル回路の仕組みを理解できる。
11.コンピュータ計測・制御の仕組みを説明できる。
12.A/D,D/A回路を説明できる。
13.周波数分割多元接続を説明できる。
14.AM回路を理解し,説明できる。
15.FM回路を理解し,説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
到達目標1~6 | 基本的電子回路を理解し,説明できる | 基本的電子回路を説明できる | 基本的電子回路を説明できない |
到達目標7 | 電子回路の雑音を,説明・計算できる | 電子回路の雑音を説明できる | 電子回路の雑音を説明できない |
到達目標8,9 | 演算増幅器回路を設計できる。 | 演算増幅器回路を理解できる。 | 演算増幅回路を理解できない。 |
到達目標10~12 | デジタルICを使用できる。 | デジタルICを説明できる | デジタルICを説明できない |
到達目標13~15 | FDMAを十分説明できる | FDMAを説明できる | FDMAを説明できない |
学科の到達目標項目との関係
本科学習目標 1
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本科学習目標 2
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創造工学プログラム A1
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創造工学プログラム B1専門(電気電子工学)
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教育方法等
概要:
現代社会において必要欠くべからざるものである電子機器は,能動素子を含んだ基本電子回路群の集群されたものである。電子回路Ⅱは,電子回路Iで修得したトランジスタ等の素子を利用して,種々の機能を持った基本的な電子回路について修得する。この授業をとおして,電子回路システムの専門的知識を身につけ,解析・開発ができることを目的とする。
授業の進め方・方法:
授業時間は,60分程度の講義と30分程度の演習によって基本的に構成する。演習時間を積極的に利用し,疑問点や不明な点をなくすること。
授業時間外でも疑問点や不明点が生じた場合,質問にくること(Eメールでアポイントをとったほうが良い)
授業の取組方は,学生個々の理解を示す授業時間+家庭学習の結果を示す演習書の提出で把握する。
注意点:
前期中間試験,前期末試験,後期中間試験,学年末試験の定期試験を実施する。
前期成績=前期中間試験(45%)+前期期末試験(45%)+授業の取組方(10%)
学年末成績=全定期試験(80%)+電子回路達成度試験(10%)+全授業の取組方(10%)
電子回路達成度試験は,合格点を60点とし,合格しない学生は本科目が不可となる。成績の評価基準として60点以上を合格とする。
【成績が不本意な学生に対して:前期中間,前期末,後期中間の各定期試験後,指定された期限内に良好なレポートを提出したものに対し再試験を各1回だけ行う。ただし,再試験の評価は定期試験の0.8倍までとして定期試験の評価と置き換える。】
【電子回路達成度試験に不合格の者は,指定した補講を受けた場合,2月上旬に再試験を受験できる。再試験で合格した場合の点数は,60点とする。】
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
変成器結合増幅回路 1 (C結合と変成器結合) |
変成器結合還増幅の仕組みを理解し,増幅器定数を計算できる。
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2週 |
変成器結合増幅回路 2 (増幅回路) |
変成器結合還増幅の仕組みを理解し,増幅器定数を計算できる。
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3週 |
同調増幅回路 1 (共振,Q,帯域幅) |
同調増幅の仕組みを理解し,増幅器定数を計算できる。
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4週 |
同調増幅回路 2 (増幅回路) |
同調増幅の仕組みを理解し,増幅器定数を計算できる。
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5週 |
発振回路 1(原理,CR) |
発振回路の仕組みを説明できる。
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6週 |
発振回路 2(LC) |
具体的な発振回路の条件を計算できる。
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7週 |
発振回路 3(LC,水晶振動子) |
具体的な発振回路の条件を計算できる。
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8週 |
発振回路 4(PLL) |
具体的な発振回路の条件を計算できる。
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2ndQ |
9週 |
CMOSマルチバイブレータ |
具体的な発振回路の条件を計算できる。
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10週 |
差動増幅回路とCMRR (OPアンプ) |
差動増幅の仕組みを理解し,CMRRが計算できる。
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11週 |
電力増幅回路と電力効率 1 |
電力増幅の仕組みを理解し,電力効率を計算できる。
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12週 |
電力増幅回路と電力効率 2 |
電力増幅の仕組みを理解し,電力効率を計算できる。
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13週 |
雑音,S/N,雑音指数 1 |
増幅器の雑音計算ができる。
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14週 |
雑音,S/N,雑音指数 2 |
増幅器の雑音計算ができる。
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15週 |
試験返却と前期復習 |
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
実際のオペアンプの性能 |
現実のOPアンプ回路の性能について説明できる。
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2週 |
オペアンプの応用 |
演算に応用するオペアンプ回路の仕組みを説明できる。
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3週 |
デジタル回路の基礎 1(基本ゲート回路) |
トランジスタの動作からデジタル回路の仕組みを理解できる。
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4週 |
デジタル回路の基礎 2(基本ゲート回路) |
トランジスタの動作からデジタル回路の仕組みを理解できる。
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5週 |
計測・制御IO 1(システム表現,D/A) |
コンピュータ計測・制御の仕組みを説明できる。
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6週 |
計測・制御IO 2(A/Dとサンプルホールド回路) |
A/D,D/A回路を説明できる。
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7週 |
計測・制御IO 3(各種A/D) |
A/D,D/A回路を説明できる。
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8週 |
試験返却,総合復習 |
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4thQ |
9週 |
総合復習 |
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10週 |
電子回路達成度試験(3年-4年後期中間までの内容) |
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11週 |
変復調回路 1(AM変調) |
周波数分割多元接続を説明できる。
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12週 |
変復調回路 2(AM復調) |
AM回路を理解し,説明できる。
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13週 |
変復調回路 3(FM変調) |
FM回路を理解し,説明できる。
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14週 |
変復調回路 4(FM復調) |
FM回路を理解し,説明できる。
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15週 |
試験返却と今後の展望 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 90 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 90 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |