通信工学

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 通信工学
科目番号 16580 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 山下,中神,中津「通信工学概論(第3版)」(森北出版)
担当教員 森田 義則

到達目標

1.情報,信号波の扱い方の知識を身につける。
2.基本的な情報の特性,伝送形式を理解できる。
3.情報の取り扱い方,情報の表現の理解ができる。
4.振幅変調を理解できる。
5.角度変調を理解できる。
6.パルス変調を理解できる。
7.ディジタル符号化を理解できる。
8.信号の多重化を理解し,ハイアラーキの知識を身につける。
9.雑音やひずみの性質を理解し,特性を計算できる。
10.伝送路を理解できる。
11.交換システムを理解し,呼量を計算できる。
12.中継伝送システムの知識を身につける。
13.新しい通信システムの知識を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1, 2, 3情報、エントロピーなどが計算できる情報の定義が理解できる情報の定義が理解できない
評価項目4, 5, 6, 7各種変調方式を理解できる変調の原理が理解できる変調の意味がわからない
評価項目8, 9, 10, 11,12,13各種伝送路を理解できる伝送路を理解できる伝送路の意味がわからない

学科の到達目標項目との関係

本科学習目標 1 説明 閉じる
本科学習目標 2 説明 閉じる
創造工学プログラム B1専門(電気電子工学) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
通信工学とは,いずれかの伝送媒体を通して情報を効率よく送る技術およびその理論体系である。通信技術は「正しく,速く,安全に,安く」情報を送る技術であることを理解するとともに,情報および変調について考え方,取り扱い方を修得する。
この授業では,通信工学を学ぶ上で必要な基礎学力と専門的知識を身に付け,通信工学のさまざまな課題の解決方法を修得することを目的とする。
授業の進め方・方法:
【事前事後学習など】適宜,講義内容の復習のためにレポート課題を与える。
【関連科目】電子回路
注意点:
電子回路の科目を十分に復習しておくことが望ましい。
日頃よりインターネットなどを通して通信に関連する事柄に興味を持つことが大切です。
【評価方法・評価基準】
中間試験,前期末試験,学年末試験を実施する。
中間試験,前期末試験,中間試験,学年末試験の平均(80%),レポート(20%)
受講態度は,授業中の指名に対する回数を評価する。
成績の評価基準として60点以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 通信の基本構成 通信の基本構成ができる
2週 伝送方式と信号形式 伝送方式と信号形式が計算できる
3週 音声,電信【in situ実験】 音声,電信が計算できる
4週 画像(I) 画像が計算できる
5週 画像(II) 画像が計算できる
6週 データ【in situ実験】 データが計算できる
7週 情報量,伝送量 情報量,伝送量が計算できる
8週 フーリエ変換 フーリエ変換が計算できる
2ndQ
9週 振幅変調(I)【in situ実験】 振幅変調が計算できる
10週 振幅変調(II) 振幅変調が計算できる
11週 振幅変調の変形方式 振幅変調の変形方式が計算できる
12週 角度変調(I) 角度変調が計算できる
13週 角度変調(II) 角度変調が計算できる
14週 パルス変調(I) パルス変調が計算できる
15週 パルス変調(II),前期復習 パルス変調が計算できる
16週
後期
3rdQ
1週 パルス符号変調(I) パルス符号変調が計算できる
2週 パルス符号変調(II) パルス符号変調が計算できる
3週 信号の多重化 信号の多重化が計算できる
4週 データ通信の同期 データ通信の同期が計算できる
5週 雑音の性質 雑音の性質が計算できる
6週 雑音指数と等価雑音温度 雑音指数と等価雑音温度が計算できる
7週 ひずみ ひずみが計算できる
8週 送線路,光ファイバーケーブル 送線路,光ファイバーケーブルが計算できる
4thQ
9週 空間伝搬 空間伝搬が計算できる
10週 交換システム 交換システムが計算できる
11週 トラフィック理論 トラフィック理論が計算できる
12週 アナログ中継伝送 アナログ中継伝送が計算できる
13週 ディジタル中継伝送(I) ディジタル中継伝送が計算できる
14週 ディジタル中継伝送(II) ディジタル中継伝送が計算できる
15週 通信のディジタル化,後期復習 通信のディジタル化,後期復習通信のディジタル化ができる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用能力向上のための学習自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。4
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。4
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。4
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。4
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力0000000
専門的能力80000200100
分野横断的能力0000000