日本文学

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 日本文学
科目番号 20014 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:作品中心日本文学史(新典社) 参考書: 日本古典文学大系(岩波書店),日本古典集成(新潮社),日本古典文学全集(小学館)(いずれも本校図書館蔵)
担当教員 山﨑 梓

到達目標

1.日本文学史の時代区分と分野の特色を理解し説明できる。
2.中古文学の文学史的な特色を理解し、説明できる。
3.上代の韻文等の特色を理解し、説明できる。
4.中古の韻文等の特色を理解し、説明できる。
5.和歌などの韻文または物語などの散文を読解し、説明できる。
6.読後の感想等を的確に表現し、伝えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標1、2日本文学史の時代区分と分野の特色を理解し、説明できる。日本文学史の時代区分と分野の特色を理解できる。日本文学史の時代区分と分野の特色を理解できない。
到達目標3,4,5上代から中古にかけての作品を読解・鑑賞できる。上代から中古にかけての作品を読解できる。上代から中古にかけての作品を読解できない。
到達目標6作品を鑑賞し、読後の感想等を的確に表現し伝えることができる。作品を鑑賞し、読後の感想等を表現し伝えることができる。作品を鑑賞し、読後の感想等を的確に表現し伝えることができない。

学科の到達目標項目との関係

本科学習目標 1 説明 閉じる
本科学習目標 3 説明 閉じる
創造工学プログラム C1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
教養としての日本文学を作品別に読解・鑑賞し文学史的考察を深める。上代,中古の文学作品を文学史的観点をふまえて講読し,技術者として必要な基礎学力を身につける。併せて作品を通して古典的教養を培い、国際的視野から日本文化を位置づける目を養い、幅広い視点から自らの立場を理解し、自分の考えを正しく表現し公正に意見を交換することのできる豊かな人間性を養うことを目的とする。
授業の進め方・方法:
基礎的な知識を確認するワークテストを課すことがある。
国語Ⅰ(1年次),国語Ⅱ(2年次),国語Ⅲ(3年次)
MCC対応:Ⅲ-A国語、Ⅶ汎用的技能、Ⅷ態度・志向性(人間力)、Ⅸ総合的な学修経験と創造的思考力
注意点:
本校図書館所蔵の古典文学全集等(下記参考書欄に掲げてある)の注釈書を適宜参考にすること。
定期試験(中間及び学年末試験)(80%) 小テスト(20%)
前期中間試験,前期末試験を実施する。
成績の評価基準として60点以上を合格とする。社会人としてあるべき教養の一つとしての文学や歴史への関心をもって受講することが望ましい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 文学史区分,文学史入門 日本文学史の区分と基礎的事項を理解できる。
2週 上代文学の内容と特色 上代文学の内容と特色を理解できる。
3週 万葉集講読(1)万葉集概説(成立・形式・歌風・表記など) 万葉集の概要(成立・形式・歌風・表記など)を理解できる。
4週 万葉集講読(2)長歌 長歌を読んで内容を理解し、鑑賞できる。
5週 万葉集講読(3)短歌その1 短歌を読んで内容を理解し、鑑賞できる。
6週 万葉集講読(4)短歌その2 短歌を読んで内容を理解し、鑑賞できる。
7週 中古文学の内容と特色 中古文学の特色について文学史的観点及び文学分野的観点から理解できる。
8週 「物語史」について 物語の歴史や物語の種類を理解できる。
2ndQ
9週 作り物語講読 「作り物語」を理解できる。「竹取物語」等の内容を理解し鑑賞できる。
10週 歌物語講読 「歌物語」を理解できる。「伊勢物語」の内容を理解し鑑賞できる。
11週 日記文学講読 「仮名日記文学」を理解できる。「土佐日記」等の内容を理解し鑑賞できる。
12週 源氏物語講読(1) 源氏物語の概要について文学史的観点から理解できる。
13週 源氏物語講読(2) 源氏物語「桐壺」を読み、内容を理解し鑑賞できる。
14週 源氏物語講読(3) 源氏物語「桐壺」を読み、内容を理解し鑑賞できる。
15週 前期復習 前期の学習内容が理解できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3

評価割合

試験小テスト合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100
専門的能力000
分野横断的能力000