応用数学B

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 応用数学B
科目番号 20202 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「新 応用数学」(大日本図書)/「新 応用数学問題集」(大日本図書)
担当教員 河合 秀泰

到達目標

1.内積、外積の意味を理解し計算できる。
2.ベクトル関数の計算ができる。
3.スカラー場、ベクトル場を理解し説明できる。
4.勾配、発散、回転を理解し計算できる。
5.線積分、面積分を理解し計算できる。
6.複素数の計算が出来、幾何学的意味を理解できる。
7.複素関数の写像としての意味や正則関数を理解し、具体的な計算ができる。
8.複素積分の計算ができる。
9.積分定理と積分表示の意味を理解し計算できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標 項目1内積、外積の意味を理解し応用できる。内積、外積の意味を理解し計算できる。内積、外積の計算に困難が認められる。
到達目標 項目2曲線や曲面をベクトル関数を用いて表し,それらの計量ができる。ベクトル関数の計算ができる。ベクトル関数の計算ができない。
到達目標 項目3スカラー場、ベクトル場を理解し具体例を説明できる。スカラー場、ベクトル場を理解できる。スカラー場、ベクトル場を理解できない。
到達目標 項目4勾配、発散、回転の具体例を説明し,計算できる。勾配、発散、回転を理解し計算できる。勾配、発散、回転の計算ができない。
到達目標 項目5グリーンの定理等を応用して計算できる。線積分、面積分を理解し計算できる。線積分、面積分の計算に困難が認められる。
到達目標 項目6複素数の計算が出来、幾何学的意味を説明できる。複素数の計算が出来、幾何学的意味を理解できる。複素数の計算に困難が認められる
到達目標 項目7複素関数の写像としての意味や正則関数を説明し、具体的な計算ができる。複素関数の写像としての意味や正則関数を理解し、具体的な計算ができる。複素関数の写像としての意味や正則関数を理解できない。
到達目標 項目8様々な複素積分の計算ができる。基本的な複素積分の計算ができる基本的な複素積分の計算ができない。
到達目標 項目9積分定理と積分表示の意味を説明し計算できる。積分定理と積分表示の意味を理解し計算できる。積分定理と積分表示の意味を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

本科学習目標 1 説明 閉じる
本科学習目標 2 説明 閉じる
本科学習目標 4 説明 閉じる
創造工学プログラム B2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
解析学及び代数・幾何に続いてベクトル解析と複素関数論を学習する。演習問題を解くことによって,具体的な計算に加えて論理的に考えることや表現することができるようになることを目指す。またそのことにより、工学を学ぶ上で必要な基礎学力と,数学による理論的解析能力を身につけ,工学における課題の解決に適した数学的手法を正しく判断し用いる応用力を養う。
授業の進め方・方法:
【事前事後学習など】随時小テストを行う。
【関連科目】基礎数学A,B,解析学Ⅰ,Ⅱ,代数・幾何Ⅰ
注意点:
この科目の内容は、専門科目の基礎となっている。試験は十分準備して受けること。
【専門科目との関連】
4年次:電気磁気学Ⅱ,半導体デバイス工学,電気工学演習Ⅲ
5年次:電気材料,基礎電波工学
【評価方法・評価基準】成績の評価基準として60点以上を合格とする。
前期中間試験,前期末試験,後期中間試験,学年末試験を実施する。
前期末:前期定期試験(前期中間,前期末)(80%),前期の小テスト(20%)
学年末:全定期試験(前期中間,前期末,後期中間,学年末)(80%),1年間の小テスト(20%)

テスト

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 空間ベクトルと内積 1.内積、外積の意味を理解し計算できる。
2週 外積とその幾何学的意味 1.内積、外積の意味を理解し計算できる。
3週 外積の空間図形への応用 1.内積、外積の意味を理解し計算できる。
4週 ベクトル関数 2.ベクトル関数の計算ができる。
5週 曲線 2.ベクトル関数の計算ができる。
6週 曲面 2.ベクトル関数の計算ができる。
7週 勾配 3.スカラー場、ベクトル場を理解し説明できる。
4.勾配、発散、回転を理解し計算できる。
8週 発散と回転 3.スカラー場、ベクトル場を理解し説明できる。
4.勾配、発散、回転を理解し計算できる。
2ndQ
9週 線積分 5.線積分、面積分を理解し計算できる。
10週 グリーンの定理 5.線積分、面積分を理解し計算できる。
11週 面積分 5.線積分、面積分を理解し計算できる。
12週 発散定理 5.線積分、面積分を理解し計算できる。
13週 ストークスの定理 5.線積分、面積分を理解し計算できる。
14週 発散定理・ストークスの定理の問題演習 5.線積分、面積分を理解し計算できる。
15週 前期復習
16週
後期
3rdQ
1週 複素数と極形式 6.複素数の計算が出来、幾何学的意味を理解できる。
2週 絶対値と偏角 6.複素数の計算が出来、幾何学的意味を理解できる。
3週 複素変数の指数関数,三角関数 7.複素関数の写像としての意味や正則関数を理解し、具体的な計算ができる。
4週 写像としての複素関数 7.複素関数の写像としての意味や正則関数を理解し、具体的な計算ができる。
5週 正則関数の定義と性質 7.複素関数の写像としての意味や正則関数を理解し、具体的な計算ができる。
6週 コーシー・リーマンの関係式 7.複素関数の写像としての意味や正則関数を理解し、具体的な計算ができる。
7週 複素積分の定義と曲線の方程式 8.複素積分の計算ができる。
8週 実変数の複素数値関数の微積分 8.複素積分の計算ができる。
4thQ
9週 複素関数の不定積分 8.複素積分の計算ができる。
10週 コーシーの積分定理 9.積分定理と積分表示の意味を理解し計算できる。
11週 コーシーの積分定理の応用 9.積分定理と積分表示の意味を理解し計算できる。
12週 複素数平面の単連結領域 9.積分定理と積分表示の意味を理解し計算できる。
13週 コーシーの積分表示 9.積分定理と積分表示の意味を理解し計算できる。
14週 積分定理・積分表示の問題演習 9.積分定理と積分表示の意味を理解し計算できる。
15週 後期復習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3

評価割合

試験小テスト合計
総合評価割合8020100
基礎的能力702090
専門的能力10010
分野横断的能力000