現代社会

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 現代社会
科目番号 15360 科目区分 一般 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子情報工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『新政治・経済』 (清水書院)
担当教員 小早川 裕悟

到達目標

1.近現代における政治の基本原理・機構を理解する。
2.日本国憲法の内容や日本国憲法により定められた諸権利を理解する。
3.政治の三権分立に関わるシステムを理解する。
4.現代日本の政治における影響関係や問題点を説明できる。
5.国際政治上における日本の役割を十分に把握する。
6.近現代における経済の基本原理を理解する。
7.経済を動かす企業や市場、金融に関するシステムを理解する。
8.政府の財政と経済の関係性を把握する。
9.経済の仕組みを把握し、論理的に説明できる。
10.現代日本と国際社会が持つ政治・経済上の諸問題について表現できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1近現代における政治の基本原理・機構を正確に理解する。近現代における政治の基本原理・機構を理解する。近現代における政治の基本原理・機構を理解していない。
評価項目2日本国憲法の内容や日本国憲法により定められた諸権利を正確に理解する。日本国憲法の内容や日本国憲法により定められた諸権利を理解する。日本国憲法の内容や日本国憲法により定められた諸権利を理解していない。
評価項目3政治の三権分立に関わるシステムを正確に理解する。政治の三権分立に関わるシステムを理解する。政治の三権分立に関わるシステムを理解していない。
評価項目4現代日本の政治における影響関係や問題点を正確に説明できる。現代日本の政治における影響関係や問題点を説明できる。現代日本の政治における影響関係や問題点を説明できない。
評価項目5国際政治上における日本の役割を十分に把握する。国際政治上における日本の役割を把握する。国際政治上における日本の役割を十分に把握していない。
評価項目6近現代における経済の基本原理を正確に理解する。近現代における経済の基本原理を理解する。近現代における経済の基本原理を理解していない。
評価項目7経済を動かす企業や市場、金融に関するシステムを正確に理解する。経済を動かす企業や市場、金融に関するシステムを理解する。経済を動かす企業や市場、金融に関するシステムを理解していない。
評価項目8政府の財政と経済の関係性を正確に把握する。政府の財政と経済の関係性を把握する。政府の財政と経済の関係性を把握していない。
評価項目9経済の仕組みを正確に把握し、論理的に説明できる。経済の仕組みを把握し、論理的に説明できる。経済の仕組みを把握せず、論理的に説明できない。
評価項目10現代日本と国際社会が持つ政治・経済上の諸問題について正確に表現できる。 現代日本と国際社会が持つ政治・経済上の諸問題について表現できる。 現代日本と国際社会が持つ政治・経済上の諸問題について表現できない。

学科の到達目標項目との関係

本科学習目標 1 説明 閉じる
本科学習目標 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
これからの技術者は、多様化する現代社会に対応し国際社会への理解を深める必要がある。本授業では、技術者として必要となる政治・経済・社会に関する基礎学力と専門的知識を身につけることを目指す。そして、このことを通じて、幅広い視野を持った技術者として社会や環境に配慮できるような能力を養う。
授業の進め方・方法:
関連科目:地理,倫理,歴史Ⅰ,歴史Ⅱ

事前事後学習など
授業の理解度を深めるため、小テスト及びレポート提出を各2回実施する。
注意点:
評価方法・評価基準
中間試験、期末試験を実施する。
中間試験(40%)、期末試験(40%)、小テスト(10%)、レポート(10%)
成績の評価基準として50点以上を合格とする。

注意事項と学習上の助言:
・教科書および適宜配付するプリントは紛失しないよう必ず保存し、授業内容を確認すること。
・現代社会を理解する際に必要となる時事問題についても随時説明するため、意識して日頃のニュースを新聞等で確認すること。
・レポートについては、必ず提出すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・民主社会の基本原理 民主社会の基本原理が説明できる
2週 民主政治の思想史・世界の政治体制 民主政治の思想史・世界の政治体制が説明できる
3週 日本国憲法 日本国憲法について説明できる
4週 国会 国会について説明できる
5週 内閣・裁判所 内閣・裁判所について説明できる
6週 行政・地方自治 行政・地方自治について説明できる
7週 国際政治と日本 国際政治と日本について説明できる
8週 中間試験解説・経済思想史 経済思想史について説明できる
2ndQ
9週 市場・企業 市場・企業について説明できる
10週 物価・景気変動 物価・景気変動について説明できる
11週 財政の仕組み・社会保障制度 財政の仕組み・社会保障制度について説明できる
12週 金融の仕組み 金融の仕組みについて説明できる
13週 現代日本経済の問題点 現代日本経済の問題点について説明できる
14週 現代日本と国際社会の関係 現代日本と国際社会の関係について説明できる
15週 前期復習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地歴産業活動(農牧業、水産業、鉱工業、商業・サービス業等)などの人間活動の歴史的発展過程または現在の地域的特性、産業などの発展が社会に及ぼした影響について理解できる。3
人間活動と自然環境との関わりや、産業の発展が自然環境に及ぼした影響について、地理的または歴史的観観点から理解できる。3
社会や自然環境に調和した産業発展に向けた現在までの取り組みについて理解できる。3
日本を含む世界の様々な生活文化、民族・宗教などの文化的諸事象について、歴史的または地理的観点から理解できる。3
国家間や国家内で見られる、いわゆる民族問題など、文化的相違に起因する諸問題について、地理的または歴史的観点から理解できる。3
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。3
公民哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。4
諸思想や諸宗教において、自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解できる。4
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。4
民主政治の基本的原理、日本国憲法の成り立ちやその特性について理解できる。4
資本主義経済の特質や財政・金融などの機能、経済面での政府の役割について理解できる。4
現代社会の政治的・経済的諸課題、および公正な社会の実現に向けた現在までの取り組みについて理解できる。4
地歴・公民現代科学の考え方や科学技術の特質、科学技術が社会や自然環境に与える影響について理解できる。4
社会や自然環境に調和し、人類にとって必要な科学技術のあり方についての様々な考え方について理解できる。4
今日の国際的な政治・経済の仕組みや、国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について理解できる。4
環境問題、資源・エネルギー問題、南北問題、人口・食糧問題といった地球的諸課題とその背景について理解できる。4
国際平和・国際協力の推進、地球的諸課題の解決に向けた現在までの取り組みついて理解できる。4
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能相手の意見を聞き、自分の意見を伝えることで、円滑なコミュニケーションを図ることができる。3
相手を理解した上で、説明の方法を工夫しながら、自分の意見や考えをわかりやすく伝え、十分な理解を得ている。3
集団において、集団の意見を聞き、自分の意見も述べ、目的のために合意形成ができる。3
目的達成のために、考えられる提案の中からベターなものを選び合意形成の上で実現していくことができ、さらに、合意形成のための支援ができる。3
ICTやICTツール、文書等を基礎的な情報収集や情報発信に活用できる。3
ICTやICTツール、文書等を自らの専門分野において情報収集や情報発信に活用できる。3
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、そこから主要な原因を見出そうと努力し、解決行動の提案をしようとしている。3
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、発見した課題について主要な原因を見出し、論理的に解決策を立案し、具体的な実行策を絞り込むことができる。3
事象の本質を要約・整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。3
複雑な事象の本質を整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。結論の推定をするために、必要な条件を加え、要約・整理した内容から多様な観点を示し、自分の意見や手順を論理的に展開できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性身内の中で、周囲の状況を改善すべく、自身の能力を発揮できる。 3
集団の中で、自身の能力を発揮して、組織の勢いを向上できる。3
日常生活の時間管理、健康管理、金銭管理などができる。常に良い状態を維持するための努力を怠らない。3
ストレスやプレッシャーに対し、自分自身をよく知り、解決を試みる行動をとることができる。日常生活の管理ができるとともに、目標達成のために対処することができる。3
学生であっても社会全体を構成している一員としての意識を持って、行動することができる。3
市民として社会の一員であることを理解し、社会に大きなマイナス影響を及ぼす行為を戒める。人間性・教養、モラルなど、社会的・地球的観点から物事を考えることができる。3
チームワークの必要性・ルール・マナーを理解し、自分の感情の抑制、コントロールをし、他者の意見を尊重し、適切なコミュニケーションを持つとともに、当事者意識を持ち協調して共同作業・研究をすすめることができる。3
組織やチームの目標や役割を理解し、他者の意見を尊重しながら、適切なコミュニケーションを持つとともに、成果をあげるために役割を超えた行動をとるなど、柔軟性を持った行動をとることができる。3
先にたって行動の模範を示すことができる。口頭などで説明し、他者に対し適切な協調行動を促し、共同作業・研究をすすめことができる。3
目指すべき方向性を示し、先に立って行動の模範を示すことで他者に適切な協調行動を促し、共同作業・研究において、系統的に成果を生み出すことができる。リーダーシップを発揮するために、常に情報収集や相談を怠らず自身の判断力をも磨くことができる。3
法令を理解し遵守する。基本的人権について理解し、他者のおかれている状況を理解することができる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識している。3
法令を理解し遵守する。研究などで使用する、他者のおかれている状況を理解できる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識し、身近で起こる関連した情報や見解の収集に努めるなど、技術の成果が社会に受け入れられるよう行動できる。3
未来の多くの可能性から技術の発展と持続的社会の在り方を理解し、自らのキャリアを考えることができる。3
技術の発展と持続的社会の在り方に関する知識を有し、未来社会を考察することができるとともに、技術の創造や自らのキャリアをデザインすることが考慮できる。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
クライアントの要求を解決するための設計解を作り出すプロセス理解し、設計解を創案できる。さらに、創案した設計解が要求を解決するものであるかを評価しなければならないことを理解する。3
クライアントの要求を解決するための設計解を作り出すプロセスを理解し、設計解を創案できる。さらに、創案した設計解が要求を解決するものであるかを評価しデザインすることができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合801010000100
基礎的能力801010000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000