電子情報工学基礎II

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 電子情報工学基礎II
科目番号 16880 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子情報工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 プリントを配布する
担当教員 小村 良太郎,竹下 哲義

到達目標

1.指数関数、対数関数、三角関数を用いた応用問題が解ける。
2.対数グラフを用いて問題が解ける。
3.合成抵抗や分圧・分流の考え方,重ねの理,キルヒホッフの法則を説明できる。
4.各種センサなどの取り扱いに必要な、直流回路の計算ができる。
5.電力量と電力を説明し、これらを計算できる。
6.プログラミング言語を用いて基本的なプログラミングができる。
7.他者が理解できるように記述できる。正しい文章を書くことができる。
8.情報を収集し適正に判断し情報の加工・作成・整理、発信ができる。
9. ペアワークで合意形成、問題解決、アイディア創造等の活動ができる。
10.微分の考え方が理解できる。
11.関数を多項式で表現できる。
12.積分の考え方が理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標 項目 1, 2, 10, 11, 12関数と微積分の基礎概念を理解・説明でき、その応用的な考え方が説明できる。関数と微積分の基礎概念を理解・説明でき、その基礎的な考え方が説明できる。関数と微積分の基礎概念を理解・説明できない。
到達目標 項目 3, 4, 5, 6新しいマイコンの活用方法を提案でき、実装できる。手本がなくてもマイコンの周辺回路を組み、プログラミングできる。手本があればマイコンの周辺回路を組み、プログラミングできる。
到達目標 項目 7, 8, 9他者の話を理解し、自分の意見を述べ他者に理解してもらうことができ、おたがいに納得した合意を得ることができる。他者の話を理解し、自分の意見を説明することができる。他者の話を聞き理解できる。

学科の到達目標項目との関係

本科学習目標 1 説明 閉じる
本科学習目標 2 説明 閉じる
本科学習目標 4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電子情報技術を理解し応用する技術を身に付けるために,前期の前半と後期の後半は電子情報技術を習得する上で必要な数学の基礎を学習する。前期の後半から後期の前半は回路を設計する上で必要な基礎を、実際に回路を作成することで習得する。いずれも内容は必要最小限にとどめ,基本概念の習熟と基本的課題の解決能力を養うことを目指す。
授業の進め方・方法:
到達目標の達成度を確認するため,随時,演習問題を与える。
【関連科目】基礎数学,解析学Ⅰ,電子情報工学基礎 I,回路基礎
注意点:
日頃の予習・復習が大事です。
課題等は期限までに必ず提出すること。
【評価方法・評価基準】
前期・後期とも,中間試験・期末試験を実施する。成績の評価基準として50点以上を合格とする。
前期末:前期中間試験40%,前期末試験30%,前期課題および小テスト30%
後期分:後期中間試験30%,後期末試験40%,後期課題および小テスト30%
学年末:前期分50%、後期分50%

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 電子情報の数学 電子情報数学の基礎概念を理解し、説明できる。
2週 指数と対数1 指数と対数の基礎概念を理解し、説明できる。
3週 指数と対数2 指数と対数の応用概念を理解し、説明できる。
4週 対数グラフの考え方1 対数グラフの基礎概念を理解し、説明できる。
5週 対数グラフの考え方2 対数グラフの応用概念を理解し、説明できる。
6週 ダイオード特性と対数グラフ ダイオード特性を対数グラフを用いて解析できる。
7週 三角関数 三角関数の基礎概念を理解し、説明できる。
8週 マイコンの基礎 マイコンの仕組みを知っている。
2ndQ
9週 LEDの光らせ方1 マイコンを用いてLEDを点灯させる回路が組める。
10週 LEDの光らせ方2 マイコンを用いてLEDを点滅させたりフルカラーLEDの色を変更できる。
11週 AD変換 AD変換を理解し利用できる。
12週 センサの使い方1 可変抵抗が利用できる。
13週 センサの使い方2 光センサが利用できる。
14週 センサの使い方3 距離センサが利用できる。
15週 前期の復習 前期の内容を理解し表現できる。
16週
後期
3rdQ
1週 電子回路とパソコンの連携1 マイコンとパソコンを連携させる方法を知っている。
2週 電子回路とパソコンの連携2 マイコンとパソコンを連携させる方法を実装できる。
3週 電子回路とパソコンの連携3 マイコンとパソコンを連携させた独自のプログラムを作ることができる。
4週 マイコンの利用法 マイコンを使って達成可能な製品をイメージし必要とされる情報セキュリティ要素を説明できる。
5週 自主課題制作1 マイコンを使った制作物を作成できる。
6週 自主課題制作2 マイコンを使った制作物を作成できる。
7週 自主課題制作3 マイコンを使った制作物を作成できる。
8週 三角関数の微分 三角関数の微分の概念を理解し、説明できる。
4thQ
9週 関数を多項式で表現1 関数を多項式で表現でき、基礎計算ができる。
10週 関数を多項式で表現2 関数を多項式で表現でき、応用計算ができる。
11週 極限値と積分 極限値と積分概念を理解し、説明できる。
12週 区分求積法による積分計算1 区分求積法による積分計算ができ、基礎計算ができる。
13週 区分求積法による積分計算2 区分求積法による積分計算ができ、応用計算ができる。
14週 定積分とは 定積分の概念を理解し、説明できる。
15週 後期の復習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報数学・情報理論集合に関する基本的な概念を理解し、集合演算を実行できる。4
集合の間の関係(関数)に関する基本的な概念を説明できる。4
ブール代数に関する基本的な概念を説明できる。4
論理代数と述語論理に関する基本的な概念を説明できる。4
離散数学に関する知識をアルゴリズムの設計、解析に利用することができる。4
情報量の概念・定義を理解し、実際に計算することができる。4
情報源のモデルと情報源符号化について説明できる。4
通信路のモデルと通信路符号化について説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000