電気回路II

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 電気回路II
科目番号 16910 科目区分 専門 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子情報工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 鍛冶幸悦・岡田新之助「電気回路1」(コロナ社)、必要に応じて演習問題のプリントを配布する
担当教員 松本 剛史

到達目標

1.RLCを含む回路において,微分方程式を応用して回路方程式を作り,過渡現象を解析できる。
2.定常解,過渡解の意味を説明できる。
3.ラプラス変換を用いて過渡現象を解析できる。
4.パルス回路の過渡現象を解析できる。
5.分布定数回路の基本式とその解の物理的意味を説明できる。
6.反射波や定在波などの波動現象を理解し,解析できる。
7.分布定数回路のインピーダンスとしての性質を理解し,解析できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標 項目1,2,4過渡現象の諸概念を説明でき、応用的な問題を解くことができる。過渡現象の諸概念を説明でき、基本的な問題を解くことができる。過渡現象の諸概念を説明することができない。
到達目標 項目3ラプラス変換を用いて過渡現象の応用的な問題を解くことができる。ラプラス変換を用いて過渡現象の基本的な問題を解くことができる。ラプラス変換を用いて過渡現象の問題を解くことができない。
到達目標 項目5,6,7分布定数回路における諸概念を説明でき、応用的な問題を解くことができる。分布定数回路における諸概念を説明でき、基本的な問題を解くことができる。分布定数回路における諸概念を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

本科学習目標 1 説明 閉じる
本科学習目標 2 説明 閉じる
創造工学プログラム A1 説明 閉じる
創造工学プログラム B1専門(電気電子工学&情報工学) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
これまでの電気回路では,線形回路に正弦波交流の電圧・電流を加えたときの基礎的な回路解析法を学んできた。ここでは,電気回路のより高度な専門的知識として,電気信号が急激に変化したときに生ずる過渡的な状態の解析法と,容量やインダクタンスが連続して分布している回路の取り扱い方を修得する。この授業によって,電子情報工学分野における技術者として必要な基礎技術や応用技術を身につけ、より高度な問題を解決する力を養う。
授業の進め方・方法:
【事前事後学習】
授業内容の理解を深めるため、演習課題を課す。
【関連科目】
回路基礎,電気回路I
注意点:
問題演習を課すので、自らの手で問題を解くことを通して、学習内容の定着を図ること。
微分,積分,1階および2階の線形微分方程式の解法を使用するため、復習しておくこと。
【評価方法・評価基準】
問題演習(宿題)、中間試験,前期末試験を実施する。
総合評価:中間試験(40%),前期末試験(40%),問題演習(20%)
成績の評価基準として60点以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 過渡現象の微分方程式による解法 定常解,過渡解の意味を説明できる。
2週 直流回路の過渡現象 (1)RC直列回路,RL直列回路 RLCを含む回路において,微分方程式を応用して回路方程式を作り,過渡現象を解析できる。
3週 直流回路の過渡現象 (2)RLC直並列回路 RLCを含む回路において,微分方程式を応用して回路方程式を作り,過渡現象を解析できる。
4週 交流回路の過渡現象 RLCを含む回路において,微分方程式を応用して回路方程式を作り,過渡現象を解析できる。
5週 ラプラス変換を用いた過渡現象解析 ラプラス変換を用いて過渡現象を解析できる。
6週 パルス回路の過渡現象 パルス回路の過渡現象を解析できる。
7週 演習問題の解説 過渡現象に関する問題を解決することができる。
8週 試験答案の返却と解説,レポートの返却 過渡現象に関する問題を解決することができる。
2ndQ
9週 分布定数回路の基本式 分布定数回路の基本式とその解の物理的意味を説明できる。
10週 基本式の解と物理的意味 分布定数回路の基本式とその解の物理的意味を説明できる。
11週 電圧波・電流波の反射と透過 反射波や定在波などの波動現象を理解し,解析できる。
12週 進行波と定在波 反射波や定在波などの波動現象を理解し,解析できる。
13週 分布定数回路のインピーダンス 分布定数回路のインピーダンスとしての性質を理解し,解析できる。
14週 演習問題の解説 分布定数回路に関する問題を解決することができる。
15週 前期復習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力0000000
専門的能力80000200100
分野横断的能力0000000