到達目標
1.社会生活を送る上で必要な,法(ルール)や制度の基本的なしくみを説明することができる。
2.法(ルール)や制度の背後にある,それらが守ろうとする価値(原理・原則)を理解できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
到達目標
項目1 | 社会生活を送る上で必要な,法(ルール)や制度の基本的なしくみを正確に説明できる。 | 社会生活を送る上で必要な,法(ルール)や制度の基本的なしくみを,一応説明できる。 | 社会生活を送る上で必要な,法(ルール)や制度の基本的なしくみを,説明できない。 |
到達目標
項目2 | 法(ルール)や制度の背後にある,それらが守ろうとする価値(原理・原則)を正確に理解している。 | 法(ルール)や制度の背後にある,それらが守ろうとする価値(原理・原則)を,一応理解している。 | 法(ルール)や制度の背後にある,それらが守ろうとする価値(原理・原則)を理解していない。 |
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学科の到達目標項目との関係
本科学習目標 3
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本科学習目標 4
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創造工学プログラム C1
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教育方法等
概要:
我々が社会生活を送る上で従うべきルールである法がどのような内容を持っているか,また法が設計している各種の社会制度がどのような仕組になっているかを知ることは,法学を専門としない人にとっても不可欠である。この授業ではまず,公民科(現代社会)で学んだ法やルールに関する知識をさらに充実させる。これにより,社会と自分の様々な関わりに気づき,社会の中で生きる人間としての自分を理解し,社会や環境に配慮できるようになる。次に,既存の法(ルール)や制度についての知識を詰め込むのではなく,それらが「何のためにあるのか」,あるいは「なぜそうなっているのか」を考える。その際には,法やルールの背後にある,法やルールが守ろうとする価値を理解する必要がある。国際社会には多様な価値観を持つ人々が生活しており,そんな人々と共生するには,法(ルール)の視点から社会を考え,合意によって自律的にルールを形成するスキルが求められるからである。
授業の進め方・方法:
【授業の進め方など】テキストの問題の検討をベースにして進めるが,学生どうしでペアやグループとなって検討してもらう場をできるだけ多く設け,教員からの一方的な講義だけにならないようにする。「法」というと,白か黒か,あるいは唯一の正解が存在して,それを詰め込むことが求められるようにイメージされるかもしれないが,この授業ではむしろ,結論に至るまでの筋道,理由づけを自分の頭で考え,発表するとともに,他の人の考えを理解することを大切にする。
【事前事後学習など】事前に授業で取り上げる問題を提示するので,各自,ペアやグループでの活動を十分に成り立たせることができる程度までに準備をしておくこと。
【関連科目】現代社会
注意点:
「現代社会」の授業で学んだ内容を復習しておくこと。法律の条文が必要な場合は,抜粋して配布するが,ポケット六法(有斐閣)またはデイリー六法〔三省堂〕の平成30年版を持っていると便利である。また,インターネット上の無料で使える法令データベースを初回に紹介する。
【評価方法・評価基準】成績の評価基準として60点以上を合格とする。
中間試験(50%),期末試験(50%)を実施する。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
イントロダクション |
授業の進め方,内容等についての詳細を把握する。
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2週 |
法知識・法意識 |
自分の法知識・法意識がどのようなものかを知る。
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3週 |
紛争とその解決(テキスト:問題1 ケーキの分け方) |
紛争解決の方法,紛争解決の基準の利害得失を理解し,紛争の態様に応じた選択ができる。
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4週 |
合意形成(テキスト:問題2 マンションのエレベータの修理) |
利害を異にする多数人の間で,みんなが納得のゆく合意を形成するために考慮すべきことが理解できる。
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5週 |
社会常識と法(テキスト:問題3 爆発装置付き金庫の偽物) |
社会常識にてらして「感覚的に」正しいと思われる結論を,(賛成するかどうかは別として)みんなが納得のゆく理由で裏付けることができる。
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6週 |
人の人情と法(テキスト:問題4 イタリアからの子供の連れ去り) |
心情的にあるいは「感情的に」正しいと思われる結論を,(賛成するかどうかは別として)みんなが納得のゆく理由で裏付けることができる。
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7週 |
ルール作り(テキスト:問題5 好意同乗者に対する損害賠償責任についての法律を作る) |
社会的なルールを作る上で考慮すべきことが理解できる。
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8週 |
法による利害調整(テキスト:問題6 シャガールの絵の行方) |
関係者の利害を公平に考慮・調整するための法(ルール)のあり方を理解する。
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2ndQ |
9週 |
契約(テキスト:問題7 契約書を作ってみる) |
現代社会を成り立たせる基本的な制度のひとつである「契約」がもつ社会的役割を理解するとともに,契約を結ぶ際の留意点を知る。
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10週 |
判例(テキスト:問題8 判例を信じていたのに・・・) |
法律と並ぶ重要性を持つ判例の社会的役割を理解するとともに,ルールを変更する場合の留意点を知る。
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11週 |
法の解釈(テキスト:問題9 大家の言い分) |
法(ルール)の解釈という作業の必要性と,その際の留意点を知る。
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12週 |
民事法と刑事法(テキスト:問題10 懲らしめとしての損害賠償) |
民事法と刑事法の違いや関係を理解する。
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13週 |
国境を越える法(テキスト:問題11 日米訴訟合戦) |
国際的な取引をめぐる紛争において法(ルール)がどのように機能しているかを理解する。
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14週 |
法律家(テキスト:問題12 弁護士の数を三倍にする) |
法(ルール)のユーザーの視点から,法の専門家である弁護士のあるべき姿を理解する。
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15週 |
前期復習 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。 | 3 | |
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |