概要:
大量生産大量消費の時代は終わりを告げ、環境調和と持続発展可能な社会を目指す時代を迎えている。その中で、技術者、組織(企業,各種団体)は、新しい時代の担い手として極めて大きな責任と役割を課せられている。本講義では、ISO14000が要求する環境マネジメントの全体像について学び、次いで、環境影響評価手法であるLCA(ライフサイクルアセスメント)を取り上げ、その概念と事例を学ぶ。最後に、自ら対象を選んで考えることにより、持続可能な社会を支える技術者としての問題発見力と評価力を習得する。
この科目は企業で製品開発及びISO14001認証取得事業を担当していた教員が,その経験を活かし,ものづくりにおける環境の意味,環境問題の変遷,最新の環境問題等について講義形式で授業を行うものである。
【キーワード】ISO14000,環境側面,LCA,3R,RoHS,REACH,グリーン調達,SDGs
授業の進め方・方法:
卒業後,環境マネジメントに沿った活動が求められる.持続可能社会の実現に向け,自学自習に取り組むこと。
【事前事後学習など】達成度確認のため,随時レポート,課題を与える
【関連科目】応用物理Ⅰ,応用物理Ⅱ,電子材料,産業法規,環境倫理
注意点:
1. 達成度確認のため,随時レポート課題を与える.
2. レポート課題の一環としてノートの提出を求める場合がある.
予習・復習内容も授業ノートにまとめ,自分専用の参考書を作成するつもりで, 丁寧にまとめあげること.
3. レポート作成や予習・復習は図書館を最大限活用し,自学自習を行うこと.
【評価方法・評価基準】成績の評価基準として60点以上を合格とする。
後期中間試験および学年末試験を行う。
定期試験(80%),適宜課すレポートや小テスト(20%)により評価する。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。 | 3 | |
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。 | 3 | |
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。 | 3 | |
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。 | 3 | |
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | |
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。 | 3 | |
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。 | 3 | |
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。 | 3 | |
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。 | 3 | |
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。 | 3 | |
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。 | 3 | |