管理工学

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 管理工学
科目番号 17370 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 野崎 晴雄

到達目標

1.生産性の高い「討議」ができる技術者を目指す。
2.PMBOKに基づき、プロジェクトマネジメントの詳細を理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標 項目1到達目標1の内容に関する知識を理解し応用できる.到達目標1の内容に関する知識を理解できる.到達目標1の内容に関する知識を理解できない.
到達目標 項目2到達目標2の内容に関する知識を理解し応用できる.到達目標2の内容に関する知識を理解できる.到達目標2の内容に関する知識を理解できない.

学科の到達目標項目との関係

本科学習目標 1 説明 閉じる
本科学習目標 2 説明 閉じる
創造工学プログラム F1専門(電気電子工学&情報工学) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
1.⽇本の多くの学⽣やビジネスパーソンが苦⼿とする「討論」の場において、⽣産性の⾼い討議をするための「コミュニケーション能⼒」のみならず、そのコミュニケーション能⼒を⽀える「⾃分で考える⼒」「最後まで考え抜く⼒」を⾝に付け、自分の意見の根拠を確認し、生産性の高い「討議」を理解する。
3.米国PMIにより監修されたProject Management Body of Knowledge(PMBOK)の第5版に基づき、プロジェクトを理解し、プロジェクトマネジメントの手法、実践、を学ぶ。
授業の進め方・方法:
前半の「コミュニケーション能力」「考える力」のセクションでは、ハーマンモデルという脳モデルの解説を行い、脳の働きによる個人の言動、他社への影響力について理解し、チームビルディングを通して、他者理解について学ぶ。

後半はプロジェクト活動について、世界標準であるPMBOKに基づき、その実践技法を詳細に解説する。
注意点:
【評価方法・評価割合】
・大半が遠隔授業であるため、講義中の評価は、提出されるレポートや、小テスト依存する。しかし、これらレポートや小テストは加点評価の対象とする。
・評価割合:前期末試験での評価割合を90%とし、加点評価割合を10%とする。
・成績の評価基準として60点以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
⾃⼰認識と脳の働きを解説
ハーマンモデルを使い脳優勢度調査を⾏い、⾃⼰認識を促す
2週 ⾃⼰認識と他者理解
異質を認める(ダイバーシティ)の解説
反応、⾔動から、他者のプロフィールを推察し、活⽤する
3週 コミュニケーションの難しさを理解する ハーマンモデルだけでは乗り越えられない環境を理解する
4週 チームビルディングについて考える チーム形成の手順と、立ちはだかる壁について理解する
5週 個人でそれぞれに考え抜く 自分なりの考えとその根拠を掴む
6週 集団意思決定 個⼈で考え抜く、グループで結論を導き出す(グループ討議可能な場合)
7週 PMBOK概説 Project Management Body Of Knowledge 第5版に基づき、その概要を示す
8週 PMBOK概要に基づき、
立ち上げのプロセス
プロジェクト憲章について学ぶ
PMBOKにある、5つのプロセスについて理解する。最初のプロセス「立ち上げ」について理解する
2ndQ
9週 PMBOK概要に基づき、
WBSについて学ぶ
ワークパッケージについて学ぶ
計画のプロセスについて理解する。
作業の分解と詳細化について理解する
10週 PMBOK概要に基づき、
クリティカルパス
依存関係について学ぶ
計画のプロセスにおける、スケジュールについて理解する
11週 PMBOK詳細
立ち上げのプロセス
プロジェクト憲章~ステークホルダ
PMBOKの詳細の解説
立ち上げのプロセスにおけるプロジェクト憲章の重要さを理解する
12週 PMBOK詳細:計画のプロセス
スコープマネジメント計画
スコープ定義、WBS作成
プロジェクトの作業範囲(スコープ)を理解する
13週 PMBOK詳細:計画のプロセス
スケジュールマネジメント計画
アクティビティ所要期間見積もり
目的を理解し、作業を分割し、全体のスケジュールを作成する
14週 PMBOK詳細:計画のプロセス
品質マネジメント計画
品質管理、品質コントロール
品質管理について概要を学ぶ
15週 品質マネジメント計画-2、品質保証
ISO9001
品質について理解する(製品品質、企業品質、等)
16週 リスクマネジメント計画、リスクの特定、対応計画概略 定性的リスク、定量的リスク、リスクを理解する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験その他合計
総合評価割合9010100
基礎的能力000
専門的能力9010100
分野横断的能力000