解析学I

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 解析学I
科目番号 20033 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 電子情報工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 新 微分積分学I(大日本図書)
担当教員 小林 竜馬

到達目標

1.数列が理解できる。
2.数学的帰納法が理解できる。
3.関数の極限が理解できる。
4.導関数が理解できる。
5.不定積分が理解できる。
6.定積分が理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達評価 項目1、2数列や数学的帰納法が理解できる。基礎的な数列や数学的帰納法が理解できる。数列や数学的帰納法が理解できない。
到達評価 項目3、4関数の極限や導関数が理解できる。基礎的な関数の極限や導関数が理解できる。関数の極限や導関数が理解できない。
到達評価 項目5、6不定積分や定積分が理解できる。基礎的な不定積分や定積分が理解できる。不定積分や定積分が理解できない。

学科の到達目標項目との関係

本科学習目標 1 説明 閉じる
本科学習目標 2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
【授業の目標】
数学的な考え方は科学の理解に不可欠と云われている。専門科目の理解に必要な広範囲の内容を扱い,技術者として必要な基礎学力の修得を目的とする。特に,微分法と積分法の基本について学習する。また,数学の問題を解き解答を記述することにより,課題の解決に最後まで取り組み,自分の考えを正しく表現できる能力を学ぶ。
【キーワード】
数列,極限,導関数,不定積分,定積分
授業の進め方・方法:
【事前事後学習など】
到達目標の達成度を確認するために,適宜,課題や小試験を与える。
【関連科目】
基礎数学A,基礎数学B,解析学Ⅱ,総合数学,応用数学
【MCC対応】
I 数学,VII 汎用的技能,Ⅸ 総合的な学修経験と創造的思考力
注意点:
【その他の履修上の注意事項や学習上の助言】
基礎数学A,基礎数学Bの知識が必要である。
定期試験前の学習はもちろん,日常の予習復習も非常に大切である。疑問点などがあれば質問をして解決しておく。定期試験には内容を十分に理解して受験する。課題などは必ず提出する。受講中は講義に集中する。携帯電話の電源を切るなど他の学生に迷惑を掛けないようにする。
【専門科目との関連】
専門科目全般:微積分(微積分は工学を理解するためには、必ず習得しておく必要がある。)
【評価方法・評価基準】
前期中間試験、前期末試験、後期中間試験、学年末試験を実施する。
前期成績:定期試験 80% 課題 20%
通年成績:定期試験 80% 課題 15% CBT 5%
授業への取組態度が悪い場合には減点する。成績の評価基準として50点以上を合格とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 数列 1.数列が理解できる。
2週 等差数列 1.数列が理解できる。
3週 等比数列 1.数列が理解できる。
4週 いろいろな数列の和 1.数列が理解できる。
5週 漸化式と数学的帰納法 2.数学的帰納法が理解できる。
6週 関数とその性質、関数の極限 3.関数の極限が理解できる。
7週 関数の連続 3.関数の極限が理解できる。
8週 復習
2ndQ
9週 微分係数 4.導関数が理解できる。
10週 導関数の性質 4.導関数が理解できる。
11週 三角関数の導関数 4.導関数が理解できる。
12週 指数関数の導関数 4.導関数が理解できる。
13週 対数関数の導関数 4.導関数が理解できる。
14週 逆三角関数とその導関数 4.導関数が理解できる。
15週 復習
16週
後期
3rdQ
1週 接線と法線 4.導関数が理解できる。
2週 関数の増減、極大と極小 4.導関数が理解できる。
3週 関数の最大・最小 4.導関数が理解できる。
4週 不定形の極限 4.導関数が理解できる。
5週 高次導関数、曲線の凹凸 4.導関数が理解できる。
6週 媒介変数表示と微分法 4.導関数が理解できる。
7週 速度と加速度、平均値の定理 4.導関数が理解できる。
8週 不定積分 5.不定積分が理解できる。
4thQ
9週 定積分の定義、微分積分法の基本定理 6.定積分が理解できる。
10週 定積分の計算 6.定積分が理解できる。
11週 いろいろな不定積分の公式 5.不定積分が理解できる。
12週 置換積分、部分積分法 5.不定積分が理解できる。
6.定積分が理解できる。
13週 置換積分法・部分積分法の応用 5.不定積分が理解できる。
6.定積分が理解できる。
14週 いろいろな関数の積分 5.不定積分が理解できる。
6.定積分が理解できる。
15週 後期復習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学等差数列・等比数列の一般項やその和を求めることができる。3前1,前2
総和記号を用いた簡単な数列の和を求めることができる。3前3,前4
不定形を含むいろいろな数列の極限を求めることができる。3前4
無限等比級数等の簡単な級数の収束・発散を調べ、その和を求めることができる。3前4
簡単な場合について、関数の極限を求めることができる。3前5
微分係数の意味や、導関数の定義を理解し、導関数を求めることができる。3前6
積・商の導関数の公式を用いて、導関数を求めることがができる。3前7
合成関数の導関数を求めることができる。3前9
三角関数・指数関数・対数関数の導関数を求めることができる。3前8
逆三角関数を理解し、逆三角関数の導関数を求めることができる。3前10
関数の増減表を書いて、極値を求め、グラフの概形をかくことができる。3前12
極値を利用して、関数の最大値・最小値を求めることができる。3前13
簡単な場合について、関数の接線の方程式を求めることができる。3前11
2次の導関数を利用して、グラフの凹凸を調べることができる。3後1
関数の媒介変数表示を理解し、媒介変数を利用して、その導関数を求めることができる。3後2
不定積分の定義を理解し、簡単な不定積分を求めることができる。3後4
置換積分および部分積分を用いて、不定積分や定積分を求めることができる。3後8,後9
定積分の定義と微積分の基本定理を理解し、簡単な定積分を求めることができる。3後5
分数関数・無理関数・三角関数・指数関数・対数関数の不定積分・定積分を求めることができる。3後6,後10
簡単な場合について、曲線で囲まれた図形の面積を定積分で求めることができる。3
簡単な場合について、曲線の長さを定積分で求めることができる。3
簡単な場合について、立体の体積を定積分で求めることができる。3

評価割合

試験課題CBT合計
総合評価割合80155100
基礎的能力80155100
専門的能力0000
分野横断的能力0000