電子情報工学基礎I

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 電子情報工学基礎I
科目番号 20309 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子情報工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 前期は教材テキスト 後期は文科省検定教科書「ハードウエア技術」(実教出版株式会社)
担当教員 山田 健二,任田 崇吾

到達目標

1.カラーコードを理解し,説明できる。
2.補助単位を用いた計算ができる。
3.オームの法則を用いた簡単な計算ができる。
4.直列回路と並列回路の計算ができる。
5.分流器と倍率器のしくみを理解し,説明できる。
6.ブリッジ回路を理解し,説明できる。
7.電源の内部抵抗を理解し,説明できる。
8.ブレッドボードを用いて回路を組むことができる。
9.各種電子素子の取扱い方法を説明できる。
10.コンピュータの五つの装置と装置間のデータの流れを理解し,説明できる。
11.コンピュータの組立てを行い,保守管理の意義を理解し,説明できる。
12.コンピュータでのデータ表現を理解し,説明できる。
13.基本的な論理回路を理解し,説明できる。
14.論理回路をブレッドボードを用いて構成し論理を確認できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標 項目1,2,8,9電子部品の知識があり取り扱うことができる基本的な電子部品の知識があり取り扱うことができる基本的な電子部品の知識があり取り扱うことができない
到達目標 項目3~7,13,14電気回路について理解し計算できる基本的な電気回路について理解し計算できる基本的な電気回路について理解し計算できない
到達目標 項目10~12コンピュータについて理解し説明できる基本的なコンピュータについて理解し説明できる基本的なコンピュータについて理解し説明できない

学科の到達目標項目との関係

本科学習目標 1 説明 閉じる
本科学習目標 2 説明 閉じる
本科学習目標 4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
エレクトロニクス(電子技術)を理解し応用する技術を身に付けるために,前半は電気回路の基礎を学習する。後半はコンピュータハードウェアの構成およびその基本回路(演算)を学習する。いずれも内容は必要最小限にとどめ,基本概念の習熟と基本的課題の解決能力を養うことを目指す。
授業の進め方・方法:
教材テキストや教科書に沿って進み,直流回路,直列・並列回路,電子部品,論理回路,マイクロプロセッサ,メモリ,入出力装置を学ぶ。
【事前事後学習など】到達目標の達成度を確認するため,随時,演習問題を与える。
【関連科目】電子情報工学基礎Ⅱ,回路基礎,コンピュータアーキテクチャ,ディジタル回路
注意点:
日頃の予習・復習が大事です。 課題等は期限までに必ず提出すること。
【評価方法・評価基準】成績の評価基準として50点以上を合格とする。
前期末:前期末試験70%,前期課題および小テスト30%
後期分:後期中間試験40%,後期末試験40%,後期課題または小テスト20%
学年末:前期末50%、後期分50%

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 電子情報技術 電子情報技術を説明できる
補助単位を理解し計算できる
2週 オームの法則 オームの法則を理解し計算できる
3週 直列接続 分圧式について説明できる
4週 並列接続 分流式について説明できる
5週 ブリッジ回路・電源の内部抵抗 ブリッジの平衡条件を説明できる
電源の内部抵抗を説明できる
6週 豆電球とLED [in-situ I] 豆電球とLEDの特徴を説明できる
簡単な回路をブレッドボードで組むことができる
7週 分流器と倍率器 電流系と電圧計の測定範囲の拡大原理を説明できる
8週 回路演習 オームの法則を用いた直流回路の計算ができる
2ndQ
9週 キルヒホッフ則 キルヒホッフ則を理解し,計算に利用できる
10週 キルヒホッフ則と重ねの理 重ねの理を理解し,計算に利用できる
11週 タイマーIC [in-situ I] タイマーICの取り扱いを理解し,取り扱うことができる
12週 モーター [in-situ I] DCモータとステッピングモータの特徴を理解し,取り扱うことができる
13週 トランジスタ [in-situ I] トランジスタの特徴を理解し,取り扱うことができる
14週 スピーカ [in-situ I] スピーカの原理を理解し,複雑な回路をブレッドボードで組める
15週 前期復習
16週
後期
3rdQ
1週 コンピュータとデータの流れ、マイクロプロセッサ コンピュータとデータの流れ,マイクロプロセッサを説明できる
2週 コンピュータの構成(記憶装置、入出力装置) コンピュータの構成(記憶装置、入出力装置)を説明できる
3週 コンピュータの組立てと保守管理(1) コンピュータの組立てと保守管理を説明できる
4週 コンピュータの組立てと保守管理(2) コンピュータの組立てができる
5週 コンピュータの組立てと保守管理(3) コンピュータの組立てができる
6週 コンピュータの基本回路 データの表現(1) コンピュータの基本回路 データの表現を説明できる
7週 コンピュータの基本回路 データの表現(2) コンピュータの基本回路 データの表現を説明できる
8週 コンピュータの基本回路 論理回路(1) コンピュータの基本回路 論理回路を説明できる
4thQ
9週 コンピュータの基本回路 論理回路(2) コンピュータの基本回路 論理回路の計算ができる
10週 コンピュータの基本回路 論理回路(3) コンピュータの基本回路 論理回路を説明できる
11週 コンピュータの基本回路 論理回路(4) コンピュータの基本回路 論理回路の計算ができる
12週 コンピュータの基本回路演習(1) コンピュータの基本回路 論理回路の構築ができる
13週 コンピュータの基本回路演習(2) コンピュータの基本回路 論理回路の構築ができる
14週 コンピュータの基本回路の復習 コンピュータの基本回路を説明できる
15週 後期復習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野その他の学習内容オームの法則、キルヒホッフの法則を利用し、直流回路の計算を行うことができる。3

評価割合

試験課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100
分野横断的能力000