データベース

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 データベース
科目番号 20322 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子情報工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 講義用に作成したスライドを配布します
担当教員 越野 亮

到達目標

1. 正規化理論に基づきデータベースを設計できる
2. 設計したデータベースをE-R図にすることができる
3. 基本的なSQLが理解できる
4. トランザクション管理と障害回復が理解できる
5. 分散型データベースにおける2相コミットが理解できる
6. データベースシステムを制作し,発表することができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標 項目1, 2正規化理論やE-R図を用いてデータベースを正しく設計できる.正規化理論やE-R図を用いてデータベースを設計できる.正規化理論やE-R図を用いてデータベースを設計できない.
到達目標 項目3授業で習った範囲のSQLがほとんど理解できる簡単なSQLを理解できるSQLを理解できない
到達目標 項目4,5トランザクション管理や障害回復を理解できる基本的なトランザクション管理や障害回復を理解できるトランザクション管理や障害回復を理解できない
到達目標 項目6データベースシステムを開発し,発表することができるある程度のデータベースシステムの機能を開発し,発表することができるデータベースシステムを開発できず,発表することができない.

学科の到達目標項目との関係

本科学習目標 1 説明 閉じる
本科学習目標 2 説明 閉じる
本科学習目標 4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
前半はデータベースの理論として,関係データベースの正規化とE-R図によるデータモデリング,データベースの操作言語SQL,トランザクション管理と障害回復,分散型データベースにおけるトランザクション管理などを学ぶ.後半は実践的なデータベースシステムの開発方法を学ぶ.これらの学習を通して,この分野の基礎学力を身につけ,課題解決能力を養うとともに,データベースシステムの開発と発表を通じて,自らの考えを正しく表現する能力を養うことを目指す.
この科目は企業でシステムエンジニアとして勤務していた教員が,その経験を活かし,データベースの技術について講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
前半はデータベースの理論として,情報処理技術者試験問題をベースに,練習問題を解きながら学ぶ.後半はマイクロソフトOfficeのAccessを用いてデータベース開発を行う.
【関連科目】プログラミングII,アルゴリズムとデータ構造
【MCC対応】Ⅴ-D-4 コンピュータシステム,Ⅴ-D-8 その他の学習内容,情報教育対応科目
注意点:
【評価方法・評価基準】
中間試験(50%),開発したデータベースシステム(50%) 
成績の評価基準として50点以上を合格とする。

テスト

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス.データベースとは.データと情報の違い.データベースで用いる用語の説明.主キー データと情報の違いや,データベースで用いる用語,主キーについて理解することができる.
2週 マイクロソフトAccessの使い方,データベースの作り方 Accessを用いて,データベースを作ることができる.
3週 データベースの設計:正規化理論 正規化したデータベースを設計できる
4週 データベースの設計:E-R図 データベースの構造をE-R図で書くことができる
5週 データベースの操作言語:SQL
SQLインジェクション
基礎的なSQL文を理解することができる
SQLインジェクションを理解できる
6週 データベース管理システム(DBMS):トランザクション管理と障害回復 ロック,デッドロック,一括ロック法,コミット,ロールバック,ロールフォワード,チェックポイント法などの用語を理解できる.
7週 分散型データベース:2相コミット 分散型データベースの仕組みや,2相コミットを理解できる
8週 テスト返却とデータベースシステム開発演習
2ndQ
9週 データベースシステムの入力フォームの作成 データベースシステムの入力フォームを作成できる
10週 データベースシステムの検索機能の作成 データベースシステムの検索機能を作成できる
11週 データベースシステム開発演習 データベースシステムを開発できる
12週 データベースシステム開発演習 データベースシステムを開発できる
13週 データベースシステム開発演習 データベースシステムを開発できる
14週 データベースシステム作品発表会 開発したデータベースシステムを発表できる
15週 復習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野コンピュータシステムER図やDFD、待ち行列モデルなど、ビジネスフロー分析手法の少なくとも一つについて説明できる。4
その他の学習内容データモデル、データベース設計法に関する基本的な概念を説明できる。4
データベース言語を用いて基本的なデータ問合わせを記述できる。4

評価割合

試験発表合計
総合評価割合5050100
基礎的能力000
専門的能力5050100
分野横断的能力000