概要:
電子情報工学の基礎知識・専門的知識をより実践的に身につけ活用できることを目的とし,各専門科目の基礎となる題目について,実験,演習を通して自分で考えて、課題を解決できる能力を養うことが目標である。また、レポート作成を通して実験結果を表現する能力を養う。
授業の進め方・方法:
実験テキストに沿って進め,負帰還増幅,磁気測定,電子デバイス,ネットワーク,サーバ,特許検索,機械学習,電子回路,シミュレーション,数値解析を学ぶ。
【事前事後学習など】
実験のレポート(報告書)は必ず定められた期限内に提出すること。
到達目標の達成度を確認するため,提出されたレポートに対して質問することがある。
実験開始時までに資料に目を通し,実験が円滑に進むよう準備をしておくこと。
【関連科目】電子情報工学実験I-V,電子情報工学科開講各科目
【MCC対応】Ⅳ-A 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法),Ⅴ-D-6 情報通信ネットワーク,Ⅴ-D-7 情報数学・情報理論,情報教育対応科目
注意点:
事前の実験計画の見積もり・予習と,実験後の結果(データ)の整理が大切です。 実験前に予習結果の提出を求める場合があります。 授業で学んだ専門科目の基礎を理解している必要があります。
【評価方法・評価基準】
前期末評価は,前期末までに終了したテーマのレポート点数の平均とする。
全テーマのレポートを提出期限・最終期限までに提出することで,成績評価対象となる。
各テーマについて次の内訳で総合的に評価し,テーマ数で平均した結果を成績とする。成績の評価基準として60点以上を合格とする。
・予習・実験状況(実験の取り組み方,器具の扱い,協調性など) 40%
・レポート(図表などの書き方,実験結果の整理と検討,提出期限など) 60%
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ネットワーク工学実験(1) |
ネットワーク工学実験ができる
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2週 |
ネットワーク工学実験(2) |
ネットワーク工学実験ができる
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3週 |
ネットワーク工学実験(3) |
ネットワーク工学実験ができる
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4週 |
校外見学 |
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5週 |
電子情報分野の技術調査 |
電子情報分野の技術調査が行える。
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6週 |
負帰還増幅器(1) |
負帰還増幅器の原理を理解し,回路作成と測定を実施できる
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7週 |
負帰還増幅器(2) |
負帰還増幅器の原理を理解し,回路作成と測定を実施できる
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8週 |
特許検索(1) |
公開特許広報と特許広報の違いを知る
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2ndQ |
9週 |
特許検索(2) |
J-PlatPatを用いて基礎的な特許検索を実施できる
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10週 |
電子回路シミュレーション(1) |
指定された回路を設計し,電子回路シミュレーションを実行できる
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11週 |
電子回路シミュレーション(2) |
指定された回路を設計し,電子回路シミュレーションを実行できる
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12週 |
ネットワークプログラミング(1) |
ネットワークプログラミングができる
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13週 |
ネットワークプログラミング(2) |
ネットワークプログラミングができる
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14週 |
数値計算(1) |
数値計算の各手法を理解し、実装することができる
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15週 |
前期復習 |
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
数値計算(2) |
数値計算の各手法を理解し、実装することができる
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2週 |
数値計算(3) |
数値計算の各手法を理解し、実装することができる
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3週 |
機械学習の基礎(1) |
機械学習について理解し,プログラミングにより実装することができる。
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4週 |
機械学習の基礎(2) |
機械学習について理解し,プログラミングにより実装することができる。
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5週 |
機械学習の基礎(3) |
機械学習について理解し,プログラミングにより実装することができる。
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6週 |
磁気測定(1) |
磁気測定ができる
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7週 |
磁気測定(2) |
磁気測定ができる
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8週 |
ダイオードのしくみ(1) |
ダイオードのしくみの実験ができる
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4thQ |
9週 |
ダイオードのしくみ(2) |
ダイオードのしくみの実験ができる
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10週 |
MATLAB演習(1) |
配布資料により,MATLABの特徴や使用方法を学ぶ
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11週 |
MATLAB演習(2) |
MATLABを用いて基礎的なコードを記述できる
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12週 |
CMOS回路の設計と測定(1) |
CMOS回路の設計と測定ができる
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13週 |
CMOS回路の設計と測定(2) |
CMOS回路の設計と測定ができる
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14週 |
CMOS回路の設計と測定(3) |
CMOS回路の設計と測定ができる
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15週 |
後期復習、卒研聴講 |
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 2 | |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 2 | |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 2 | |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 2 | |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 2 | |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 2 | |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 2 | |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 2 | |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 2 | |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 2 | |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 2 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | 情報通信ネットワーク | 主要なサーバの構築方法を説明できる。 | 4 | |
SSH等のリモートアクセスの接続形態と仕組みについて説明できる。 | 4 | |
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。 | 4 | |
情報数学・情報理論 | コンピュータ上での数値の表現方法が誤差に関係することを説明できる。 | 4 | |
コンピュータ上で数値計算を行う際に発生する誤差の影響を説明できる。 | 4 | |
コンピュータ向けの主要な数値計算アルゴリズムの概要や特徴を説明できる。 | 4 | |