都市・交通計画

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 都市・交通計画
科目番号 17670 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 金子雄一郎著 「交通計画学」 コロナ社
担当教員 寺山 一輝

到達目標

1.交通計画の基本的な考え方を理解し,主要な専門用語を説明できる。
2.交通需要予測に関する知識を習得する。
3.交通行動モデルの知識を習得する。
4.政策・事業の評価方法を習得する。
5.都市計画の基本的な考え方を理解し,主要な専門用語を説明できる。
6.都市計画の歴史を説明できる。
7.計画手法と計画の策定手順について説明できる。
8.土地利用,市街地整備,都市施設の計画について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標 項目1交通計画を理解し,計画の意義を説明できる。交通計画の基本を理解し,説明できる。交通計画の基本を理解せず,説明できない。
到達目標 項目2,3,4四段階推定法を理解し,計算することができる。四段階推定法を理解し,説明することができる。四段階推定法を理解せず,説明することができない。
到達目標 項目5,6,7,8都市計画に関する専門用語を理解し,説明することができる。都市計画に関する基本的な専門用語を理解し,説明することができる。都市計画に関する基本的な専門用語を理解せず,説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

本科学習目標 1 説明 閉じる
本科学習目標 2 説明 閉じる
創造工学プログラム B1専門(土木工学) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
わが国では,市街地の無秩序な拡大,中心市街地の衰退,過度な自動車利用による公共交通サービス水準の低下などの,都市と交通に関わる様々な問題が顕在化している。本授業では,このような問題を解決する上で必要となる,都市・交通計画に関わる理論・手法・制度などの専門的知識を習得する。

授業の進め方・方法:
交通計画と都市計画について講義,演習で学ぶ。
【事前事後学習など】疑問点は,授業時間内や放課後に積極的に質問すること。都市・交通計画に関する身の回りの出来事に関心を持ってほしい。講義後に講義内容,配布資料や演習の復習を行うこと
【関連科目】計画数理,国土・地域計画,交通システム・都市施設デザイン
注意点:
【評価方法・評価基準】
中間試験,前期末,学年末試験を実施する。
前期末:中間試験(40%),期末試験(40%),課題(20%)
学年末:中間試験(40%),期末試験(40%),課題(20%)
成績の評価基準として60点以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 交通計画の意義 交通の定義,交通計画の意義を理解し,説明することができる。
2週 都市交通の実態 これまでの都市交通の実態,および近年の交通実態を理解し,説明することができる。
3週 計画の策定プロセス 交通計画の策定プロセスの一連の流れを理解し,説明することができる。
4週 交通調査の方法 様々な交通調査の内容を理解し,説明することができる。
5週 交通需要予測の方法 四段階推定法を理解し,説明することができる。
6週 発生・集中交通量の予測 発生・集中交通量の予測手法を理解し,実際に計算することができる。
7週 分布交通量の予測 分布交通量の予測手法を理解し,実際に計算することができる。
8週 分担交通量の予測 分担交通量の予測手法を理解し,実際に計算することができる。
2ndQ
9週 配分交通量の予測 配分交通量の予測手法を理解し,実際に計算することができる。
10週 交通行動モデル 非集計行動モデルについて理解し,説明することができる。ロジットモデルを理解し,計算することができる。
11週 政策・事業の評価方法 費用便益分析について理解し,実際に計算することができる。
12週 道路の計画 道路計画の歴史や,計画手法を理解し,説明することができる。
13週 公共交通の計画 バス,鉄道網の計画の歴史や,計画手法を理解し,説明することができる。
14週 交通と環境 交通と環境の関係を理解し,環境負荷を低減するための方法を説明することができる。
15週 前期復習
16週
後期
3rdQ
1週 都市計画の意義 都市の定義,都市計画の意義を理解し,説明することができる。
2週 都市が抱える課題 社会問題に対応として都市計画がなされたことを理解し,説明することができる。
3週 都市計画の歴史 これまでの都市計画の一連の流れを理解し,説明することができる。
4週 都市のマスタープラン 都市計画マスタープランについて理解し,マスタープランの必要性を説明することができる。
5週 土地利用の計画(1) 都市計画区域,市街化区域,市街化調整区域を理解し,説明することができる。
6週 土地利用の計画(2) 区域区分,用途地域を理解し,説明することができる。
7週 市街地整備の計画と事業(1) 市街地開発事業を理解し,説明することができる。
8週 市街地整備の計画と事業(2) 土地区画整理事業,市街地再開発事業などの事業について理解し,説明することができる。
4thQ
9週 都市施設の計画と整備 都市施設の種類と内容を理解し,説明することができる。
10週 都市の防災計画 防災計画について理解し,説明することができる。
11週 緑地・公園の計画,景観計画 緑地,公園の計画の基礎を理解し,公園の配置モデルについて説明することができる。
12週 都市環境の計画 都市環境の問題を理解し,説明することができる。
13週 参加・協働のまちづくり 住民参加型のまちづくりについて理解し,その必要性について説明することができる。
14週 都市計画の今後の展望 現在の都市計画の課題について理解し,これからの計画のあり方を説明することができる。
15週 後期復習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100
分野横断的能力000