環境都市工学実験III

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 環境都市工学実験III
科目番号 17740 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習・実技 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 教科書: 土木学会・地盤工学会編「土質試験のてびき」(土木学会),鹿島出版会「建設材料実験法」/ 教材等: 関連のプリントを配布する。 / 参考書: 図書館に関連図書がある。
担当教員 福留 和人,重松 宏明,鈴木 洋之,津田 誠

到達目標

<土質実験>
1.一軸圧縮強度を理解し,説明できる。
2.せん断強度を理解し,説明できる。
3.土のコーン指数を理解し,説明できる。
<水理実験>
4.管路における損失を理解できる。
5.支配断面,常流・射流・限界流,跳水,比力,比エネルギーの関係を理解できる。
<RC実験>
6.鉄筋コンクリート(RC)試験体を設計できる。
7.RC試験体の作製手順を説明できる。
8.RC試験体の曲げ載荷試験の手順を説明できる。
9.RC試験体の曲げ載荷試験結果を整理し,考察できる。
<鋼構造実験>
10.はりの曲げ変形と応力分布を説明できる。
11.鋼製ラーメンの変形と応力分布を説明できる。
12.座屈について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標 項目1一軸圧縮強度を理解し,説明できる。一軸圧縮強度を概ね理解し,基本的な説明ができる。一軸圧縮強度を理解しておらず,基本的な説明もできない。
到達目標 項目2せん断強度を理解し,説明できる。せん断強度を概ね理解し,基本的な説明ができる。せん断強度を理解しておらず,基本的な説明もできない。
到達目標 項目3土のコーン指数を理解し,説明できる。土のコーン指数を概ね理解し,基本的な説明ができる。土のコーン指数を理解しておらず,基本的な説明もできない。
到達目標 項目4管路における損失を理解できる。管路における損失を概ね理解できる。管路における損失を理解できない。
到達目標 項目5支配断面,常流・射流・限界流,跳水,比力,比エネルギーの関係を理解できる。支配断面,常流・射流・限界流,跳水,比力,比エネルギーの関係を概ね理解できる。支配断面,常流・射流・限界流,跳水,比力,比エネルギーの関係を理解できない。
到達目標 項目6鉄筋コンクリート(RC)試験体を設計できる。鉄筋コンクリート鉄筋コンクリート(RC)試験体を概ね設計できる。鉄筋コンクリート(RC)試験体を設計できない。
到達目標 項目7RC試験体の作製手順を説明できる。RC試験体の作製手順を概ね説明できる。RC試験体の作製手順を説明できない。
到達目標 項目8RC試験体の曲げ載荷試験の手順を説明できる。RC試験体の曲げ載荷試験の手順を概ね説明できる。RC試験体の曲げ載荷試験の手順を説明できない。
到達目標 項目9RC試験体の曲げ載荷試験結果を整理し,考察できる。RC試験体の曲げ載荷試験結果を整理し,概ね考察できる。RC試験体の曲げ載荷試験結果を整理し,考察できない。
到達目標 項目10はりの曲げ変形と応力分布を説明できる。 はりの曲げ変形と応力分布を概ね説明できる。 はりの曲げ変形と応力分布を説明できない。
到達目標 項目11鋼製ラーメンの変形と応力分布を説明できる。鋼製ラーメンの変形と応力分布を概ね説明できる。鋼製ラーメンの変形と応力分布を説明できない。
到達目標 項目12座屈について説明できる。座屈について概ね説明できる。座屈について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

本科学習目標 1 説明 閉じる
本科学習目標 2 説明 閉じる
創造工学プログラム B1専門(土木工学) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
土木構造物の設計を行うためには,周辺の環境条件,使用する材料の性質などを十分に把握しておく必要がある。これらはすべて実験によって求められる。授業では,これまでの講義で修得してきた内容を室内実験を通して確認し,それぞれの分野における基礎知識をさらに深め,ものづくりや課題の解決に取り組むこができる能力を身に付けることを目的としている。
授業の進め方・方法:
【事前事後学習など】レポートの提出期限を守ること。 レポートはわかりやすく丁寧にまとめること。
【関連科目】土質力学Ⅰ・Ⅱ,地盤工学,水理学Ⅰ・Ⅱ,鋼構造学I,コンクリート構造学Ⅰ・Ⅱ,コンクリート工学
注意点:
・関数電卓を持参すること。
・実験にふさわしい服装で,積極的に取り組むこと。
・実験の内容を事前に教科書やノートなどで予習しておくこと。
・実験器具の取り扱いには十分注意し,教官・技官の指示を守ること。
【評価方法・評価基準】
レポート提出(70%),実験に対する取り組み(30%)
評価基準として,60点以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 土質実験(1)A RC実験(1)B  鉄筋コンクリート供試体を設計できる。
一軸圧縮強度を理解し,説明できる。
2週 水理実験(1)B 鋼構造実験(1)A はりの曲げ変形と応力分布が説明できる。
3週 水理実験(1)A 鋼構造実験(1)B はりの曲げ変形と応力分布が説明できる。
4週 土質実験(1)B RC実験(1)A  鉄筋コンクリート供試体を設計できる。
一軸圧縮強度を理解し,説明できる。
5週 土質実験(2)A RC実験(2)B  鉄筋コンクリート供試体の作製手順を説明できる。
せん断強度を理解し,説明できる。
6週 水理実験(2)B 鋼構造実験(2)A 鋼製ラーメンの変形と応力分布が説明できる。
7週 水理実験(2)A 鋼構造実験(2)B 鋼製ラーメンの変形と応力分布が説明できる。
8週 土質実験(2)B RC実験(2)A 鉄筋コンクリート供試体の作製手順を説明できる。
せん断強度を理解し,説明できる。
2ndQ
9週 土質実験(3)A RC実験(3)B 鉄筋コンクリート供試体の載荷実験の手順の説明,結果の整理および考察ができる。
土のコーン指数を理解し,説明できる。
10週 水理実験(3)B 鋼構造実験(3)A 座屈について説明できる。
11週 水理実験(3)A 鋼構造実験(3)B 座屈について説明できる。
12週 土質実験(3)B RC実験(3)A 鉄筋コンクリート供試体の載荷実験の手順の説明,結果の整理および考察ができる。
土のコーン指数を理解し,説明できる。
13週 土質実験(4)A 鋼構造実験(4)B 鋼構造物の変形と応力分布について説明できる。
一軸圧縮強度を理解し,説明できる。
14週 土質実験(4)B 鋼構造実験(4)A 鋼構造物の変形と応力分布について説明できる。
土のコーン指数を理解し,説明できる。
15週 前学期の復習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力建設系分野【実験・実習能力】建設系【実験実習】コンクリートのスランプ試験について理解し、器具を使って実験できる。4
コンクリートの空気量試験について理解し、器具を使って実験できる。4
コンクリートの強度試験について理解し、器具を使って実験できる。4
各種構造形式(コンクリート、金属などによる)による試験体を用いた載荷実験を行い、変形の性状などを力学的な視点で観察することができる。4
一軸圧縮試験について理解し、器具を使って実験できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00007030100
基礎的能力0000000
専門的能力00007030100
分野横断的能力0000000