河川・水資源工学

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 河川・水資源工学
科目番号 17870 科目区分 専門 / 選択
授業形態 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 高橋裕「河川工学」(東京大学出版会)
担当教員 鈴木 洋之

到達目標

1.河川・流域の特性を調べる方法について理解できる。
2.河川の水理・水文学的諸現象を理解できる.
3.ダムの管理・運営の基本について理解できる。
4.水に関する諸問題を工学的観点から説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
河川・流域の特性を調べる方法について理解・説明できる。 河川・流域の特性を調べる方法について理解・説明できる。 河川・流域の特性を調べる方法について理解できる。 河川・流域の特性を調べる方法について理解できない。
河川の水理・水文学的諸現象を理解・応用できる. 河川の水理・水文学的諸現象を理解・応用できる. 河川の水理・水文学的諸現象を理解できる. 河川の水理・水文学的諸現象を理解できない
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

本科学習目標 1 説明 閉じる
本科学習目標 2 説明 閉じる
創造工学プログラム B1専門(土木工学) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
河川は生活に必要な水をもたらす恩恵を与える反面,大雨による洪水が生活を脅かすこともある。このように生活と深く結びつくことで多種多様な課題が起こる河川の管理には水文観測による現象把握をはじめとしてに様々な専門的知識が要求される。本講義では河川に関する問題を見出して,それを解決するのに必要な基礎学力と専門的知識を身に付けることを目標とする。
授業の進め方・方法:
【事前事後学習など】
(1)冬休みにレポートを課す。
(2)河川管理・水資源管理に関わる多くの用語が出てくるので普段から理解整理すること.
テキストを通読することで最低限度これをカバーできる.
(4)提出物は期日厳守で提出すること。
【関連科目 】
水理学I,水理学II



注意点:
【評価方法・評価基準】
・最終成績60点以上で合格とする.
・中間試験(40%),学年末試験(45%),課題(15%)とする。
【その他の履修上の注意事項や学習上の助言】
・水理学の応用科目となるので水理学Ⅰ・水理学Ⅱを充分に理解しておくこと.
・多数の専門用語をしっかりと理解して覚える必要がある.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 様々な水問題(1) 河川と利水について理解できる
2週 様々な水問題(2) 河川と利水について理解できる
3週 流域とその評価(1) 河川の地形・環境について理解して応用できる
4週 流域とその評価(1) 河川の地形・環境について理解して応用できる
5週 河川水文調査(1)  河川と治水・水循環について理解できる
6週 河川水文調査(1)  河川と治水・」水循環について理解できる
7週 洪水流(1)
8週 洪水流(1)
4thQ
9週 河川水文学の基礎(1) 水の循環・流出解析など水文学の基礎について理解できる
10週 河川水文学の基礎(1) 水の循環・流出解析など水文学の基礎について理解できる
11週 ダムの管理(1) 河川と治水・利水について理解できる
12週 ダムの管理(1) 河川と治水・利水について理解できる
13週 流砂と河床変動(1) 流砂機構を理解して応用できる
14週 流砂と河床変動(1) 流砂機構を理解して応用できる
15週 後期復習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野水理文明社会と河川の利用について理解している。1
河川の管理と整備について説明できる。4
河川の分類と流域について、説明できる。4
河川における流れ作用と河道形状について理解している。4
水の循環、雨が降る仕組み、我が国の降雨特性について、説明できる。4
流出過程、流況曲線について理解している。4
水文量の観測方法を説明でき、流域平均雨量を計算できる。4
流出解析法について理解している。4
水文量の統計的性質について理解している。2
水害の特性とその変遷について理解している。2
河道計画の策定について理解している。2
河道およびダムによる洪水対策を説明できる。4
都市型水害と内水処理の対策について、説明できる。2
近年の渇水状況と降水の変化について理解している。2
日本の水資源の現況について、説明できる。4
河川における生態系の保全と復元について理解している。2
河川堤防・護岸・水制の役割について、説明できる。4
河床形態、限界掃流力、掃流砂量公式、浮遊砂量公式、河床変動について理解している。4
感潮河川について理解している。2

評価割合

試験発表相互評価態度レポートその他合計
総合評価割合85000150100
基礎的能力0000000
専門的能力85000150100
分野横断的能力0000000