概要:
国際社会への幅広い視点を持った技術者となるためには、諸国家、諸地域の変遷やそれぞれの影響関係など、現代世界が形成された過程を知る必要がある。そこで本授業では、原始から現代までの世界史および日本史の知識の習得を主眼とし、その学習成果を論理的に記述し表現できる基礎学力を養うことを目標とする。
授業の進め方・方法:
到達目標を達成するため、随時課題を出す。 MCC対応:Ⅲ-C 社会
注意点:
【評価方法・評価基準】
前期中間・前期末・後期中間・学年末の各試験を実施する。成績の評価基準として50点以上を合格とする。
前期末:中間試験成績(40%)、期末試験成績(40%)、課題提出(20%)
学年末:定期試験成績(80%)、課題提出(20%)
定期試験成績は前後期4回の試験をそれぞれ20%、課題提出は前後期分それぞれ10%として算出する。
事項の暗記に終始せず、出来事の成り立ちやそれぞれの影響関係についてよく整理しておくこと。
また、それらを説明できる力を身につけること。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
100年前のパンデミック スペイン風邪 |
現在、新型コロナウイルス感染症が世界的なパンデミック(爆発的感染)の状況にある。過去にも、パンデミックは発生していた。今回の新型コロナウイルスへの対策と教訓を、過去のパンデミックから学び取れる。
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2週 |
人間らしさとは何か?その1 ~ホモ・サピエンス誕生~ |
我々に至るまで人類はどうやって進化してきたのか。なぜ最終的にホモ・サピエンスだけが繁栄できたのか。その起源について知見を得る。
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3週 |
人間らしさとは何か?その2 ~ホモ・サピエンスとネアンデルタール人~ |
かつてホモ・サピエンスには屈強なライバル・ネアンデルタール人という人類がいた。ネアンデルタール人がなぜ姿を消し、ホモ・サピエンスだけが栄えたのか、その理由について、理解を深める。
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4週 |
人間らしさとは何か?その3 ~グレートジャーニー(世界拡散)~ |
アフリカで生まれた私たちの祖先は、6万年前に故郷を離れ、驚異的なスピートで世界に広まっていった。その原動力は新たに発明された道具だった。それはどのような道具が人類の世界拡散に約だったのか、その具体相を知る。
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5週 |
人間らしさとは何か?その4 ~サピエンス、日本列島に到達~ |
なぜホモ・サピエンスだけが日本列島に到達できたのか。サピエンスが世界の隅々にまで行き繁栄した理由について理解を深める。
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6週 |
人間らしさとは何か?その5 ~農耕の始まり~ |
農耕の始まりは人類史上最大の革命にして最大の謎。主食の一つである小麦。それは当初、全く栽培に適していなかった。それでも私たちの食を支える農耕はなぜ始まり、そして広まったのか。農耕の始まりは人類の長い試練の始まり。その実像について知見を得る。
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7週 |
人間らしさとは何か?その6 ~貨幣の誕生~ |
6000年以上前、世界で最初の都市が誕生した。その原動力とは貨幣。その力は人間の脳そのものを変え、現代文明を築く原動力になった。お金こそが人間を人間にした。 それでは一体、お金は人間をどう変えてきたのか。その具体相と仕組みを理解する。
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8週 |
人間らしさとは何か?その7 ~『サピエンス全史』の描く人類の歴史、そして未来~ |
人類の誕生から未来までをたどり、現代を読み解く本が登場。ユヴァル・ノア・ハラリ著『サピエンス全史』。私たちはどこから来て、どこへ行くのか。人類は幸福になったのか。私たちの幸福を探るヒントは人類の歴史に隠されている。本書から歴史を俯瞰する考え方を学ぶ。
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2ndQ |
9週 |
人間らしさとは何か?その8 ~人類の未来像『ホモ・デウス』に学ぶ~ |
ユヴァル・ノア・ハラリ『ホモ・デウス』から学び、テクノロジーの急激な発展によって、人類が新たな力を手に入れ、驚異的な力を手に入れる可能性が高まる中、予想される社会像について考えを深める。
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10週 |
現代史から学ぶ その1 |
天安門事件は、1989年6月4日に起こった事件。天安門広場は中国の象徴的な場所。ここにかつて学生や市民が民主化を求めて集結し、デモを行った。これに対し、軍隊が武力行使し、多数の死傷者を出した。なぜこのようなことが起きてしまったのか。このことを当時の世界情勢、中国の現代史から理解する。前編
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11週 |
現代史から学ぶ その2 |
上記の後編。この事件にアメリカや日本はどうかかわったのか、そしてこの事件は現在の世界にどのような影響を与えたのか、考えを深める。
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12週 |
現代史から学ぶ その3 |
第二次大戦時、マンハッタン計画と呼ばれた原爆開発。アメリカの極秘プロジェクトといわれてきた。しかし近年の研究でイギリスの深い関与が指摘されている。ナチス・ドイツを率いるヒトラーやソ連率いるスターリンも原爆開発で凌ぎを削っていた。原爆投下をめぐる舞台裏で何が起きていたのか、その過程を理解する。前編
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13週 |
現代史から学ぶ その4 |
上記の後編。原爆投下を決定する過程から、これに関わった人々の考えを知ると同時に、その投下が世界をどのように変えたのか理解する。
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14週 |
現代史から学ぶ その5 |
戦後フェミニズムの歴史を振り返る。その上で、宮崎駿監督作品『魔女の宅急便』(1989年)を取り上げ、当時のあるべき女性像について検討し、現代との比較を行い、フェミニズムの課題について理解する。
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15週 |
後期復習 |
本学期に学んだ内容を概観できる。また、現代にあるモノの起源や社会問題の遠因を発見できる力を養える。さらに現代社会の特質や課題に関する主題について探究し、その成果を議論することを通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について歴史の観点から展望できる。
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
文明のあけぼの |
旧石器時代から縄文時代までの社会・経済・文化について理解する。日本列島に人が移住してきた理由について理解できる。
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2週 |
国の形成 |
弥生時代から古墳時代までの社会・経済・文化について概観する。日本列島に国が成立、展開していく過程を理解できる。
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3週 |
律令国家の建設 |
奈良に政治の中心があった頃の政治・経済・文化・外交を概観する。律令国家の内実について理解できる。
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4週 |
平安京とその文化 |
京都に政治の中心があった頃の政治・経済・文化・外交を概観する。平安遷都、摂関政治などについて理解できる。
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5週 |
武家政治の開始 |
平氏政権、鎌倉幕府、執権政治について理解する。承久の乱の意義について説明できる。
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6週 |
武家政治の展開 |
蒙古襲来、建武の親政、南北朝内乱、室町幕府の成立について理解する。建武の親政の意義、鎌倉幕府と室町幕府の違いについて理解できる。
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7週 |
中世の社会と文化 |
鎌倉・室町時代の社会と文化のあり様について概観する。特に鎌倉仏教について理解を深められる。
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8週 |
戦国時代から天下統一へ |
群雄割拠の戦国時代から統一政権が成立するまでを概観する。豊臣秀吉の指揮した朝鮮出兵についてその背景を理解できる
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4thQ |
9週 |
江戸幕府の政治 |
江戸幕府の内政と外交について理解できる。
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10週 |
産業の発達と教育・文化の普及 |
江戸時代に発展した産業や文化、これらを支えた教育について理解を深められる。
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11週 |
幕府の政治改革 |
列島内外の深刻な諸問題に対処する幕府の政治改革の内容と結果を理解できる。
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12週 |
地域の歴史を調べる(1) 一向一揆 |
一向一揆に身を投じた村の僧侶の描いた理想の社会像について知り、戦国時代の人々が求めていた社会や生き方を理解できる。
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13週 |
地域の歴史を調べる(2) 白山の歴史 |
戦国時代の白山麓の村々の歴史を知る。当時の村々の対立が現代の登山道を成立させたことを理解できる。
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14週 |
地域の歴史を調べる(3) ある仏像の由緒書 |
金沢市南山間部内川地域の仏像とその由緒書を手掛かりに、江戸時代寺町における修験道の活動を知る。
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15週 |
後期復習 |
本学期に学んだ内容を概観できる。また、現代にあるモノの起源や社会問題の遠因を発見できる力を養える。さらに現代社会の特質や課題に関する主題について資料を活用して探究し、その成果を論述することを通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について歴史の観点から展望できる。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文社会科学 | 社会 | 社会 | 人間と自然環境との相互作用を前提としつつ、民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | |