到達目標
1.近代の社会制度・政治制度の変遷について理解できる。
2.帝国主義と国民国家形成との関係が理解できる。
3.列強諸国の世界進出に日本も深く関わっていることが理解できる。
4.東アジアをめぐる列強諸国と日本との関係が理解できる。
5.近代日本の外交について理解できる。
6.二度の世界大戦における各国の立場を理解できる。
7.大戦後、独立するまでの日本の状態を理解できる。
8.歴史的事象に関わる日本および世界の地理の知識を得る。
9.適切な資料を調査し、必要な情報を取捨選択できる。
10.歴史的事象について考察したことを論理的に表現、記述できる。
11. 現代世界の諸問題を自らの問題として考察する力を養う。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安(優) | 標準的な到達レベルの目安(良) | 未到達レベルの目安(不可) |
評価項目1
項目1,2,3,4,5,6,7, | 歴史的事象について読解・表記・説明でき、それらを自分の問題として考察できる | 歴史的事象に関する語句を正しく読解・表記し、意味を説明できる | 歴史的事象に関する語句を正しく読解・表記できず、意味を説明できない |
評価項目2
項目8 | 世界史・日本史で学ぶ国や地域についての正確な知識を得、地図上に表記できる | 世界史・日本史で学ぶ国や地域についての正確な知識を得ている | 世界史・日本史で学ぶ国や地域についての知識が乏しい |
評価項目3
項目9,10,11 | 現代の諸問題を自らの問題として考察する姿勢をもち、歴史的事象について適切な資料を調査収集し、必要な情報を取捨選択して私見を交えず客観的にまとめ、その内容について考察したことを論理的に表現・表記できる | 歴史的事象について考察したことを論理的に表現・記述できる | 歴史的事象についての知識が乏しい |
学科の到達目標項目との関係
本科学習目標 1
説明
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本科学習目標 3
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教育方法等
概要:
これからの技術者は、多様化する現代社会に対応し国際社会や自然環境への理解を深め、幅広い視野を持つ必要がある。そこで本授業では、近現代の世界・日本の歴史を総覧することで知識を高め、それに基づいて現代の諸問題を主体的に考察し、自らの考えを論理的に表現する基礎学力を養うことを目標とする。
授業の進め方・方法:
教科書の内容に沿って授業を進める。必要に応じて資料やレジュメを副教材として配布する。
関連科目:歴史Ⅰ、地理、政治・経済、法学
MCC対応:Ⅲ-C 社会、Ⅳ-B 技術者倫理および技術史、Ⅶ 汎用的技能、Ⅷ 態度・志向性(人間力)、Ⅸ 総合的な学修経験と創造的思考力
注意点:
【評価方法・評価基準】
成績の評価基準として50点以上を合格とする。 試験は中間試験、期末試験の2回行う。
成績評価の割合は以下の通り。
後期中間試験(50%)、学年末試験(50%)
事項の暗記に終始せず、出来事の成り立ちやそれぞれの影響関係についてよく整理しておくこと。
また、それを文章で正確・論理的に表現できる力を身につけること。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
近世の日本と世界 |
18世紀までの日本と東アジア・ヨーロッパ諸国の関係を理解する。
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2週 |
工業化と世界市場の形成、欧米諸国のアジア進出 |
産業革命の影響とイギリスなど欧米列強によるアジア進出の動向について理解する。
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3週 |
立憲体制の成立 |
ヨーロッパ諸国やアメリカにおける市民革命と近代民主主義社会の成立過程を理解する。
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4週 |
国民国家の成立 |
ナポレオン戦争以後のヨーロッパ諸国における国民統合とナショナリズム形成の動きを理解する。
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5週 |
日本の「開国」と明治新政府の成立 |
幕末の開国から討幕運動、新政府成立までの過程を理解する。
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6週 |
憲法の発布と議会の開設 |
日本が近代国家へ移行していく過程を理解する。
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7週 |
日清戦争と日露戦争 |
日本が帝国主義を目指す過程と東アジアの動向について理解する。
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8週 |
第一次世界世界大戦と日本 |
第一次世界大戦に関する政治過程と、日本の動向について理解する
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4thQ |
9週 |
世界恐慌とファシズムの台頭 |
アメリカで起きた大恐慌が日本を含む世界に及ぼした影響について理解する。
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10週 |
日本の大陸進出 |
日本が国際協調体制から離脱して中国大陸への軍事侵攻を進めていく過程を理解する。
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11週 |
第二次世界大戦と日本 |
第二次世界大戦と日本の「十五年戦争」を関連付けて理解する。
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12週 |
敗戦後の日本 |
敗戦に至る過程とアメリカ軍による占領政策、特に日本国憲法成立過程について理解する。
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13週 |
冷戦と日本の高度経済成長 |
冷戦の成立と構造について概観し、特に日本の再軍備過程と日米安保体制に基づく経済的繁栄について理解する。
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14週 |
冷戦の終結後の世界 |
冷戦終結による世界の枠組みの再編と日本への影響、現代国際社会の諸問題について理解する。
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15週 |
復習 |
学習を通して得た知識を活用して現代の社会問題の遠因を把握し、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について歴史の観点から展望できる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文社会科学 | 社会 | 社会 | 近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。 | 3 | |
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。 | 3 | |
第二次世界大戦以降、冷戦の展開と終結、その後現在に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。 | 3 | |
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 100 |
基礎的能力 | 60 | 60 |
専門的能力 | 30 | 30 |
分野横断的能力 | 10 | 10 |