概要:
国際社会で活躍する技術者となるためには、幅広い視野を持ち、多面的・多角的な考察を行えるようになる必要がある。そこで本授業では、社会的事象の地理的な見方・考え方を働かせた基礎学力を身につけ、課題の追究や解決することを主眼とする。すなわち、地理に関わる諸事象に関して、諸資料から地理に関する様々な情報を効果的に調べまとめる技能を身に付け、社会や環境に配慮できるようになることを目標とする。
授業の進め方・方法:
毎回、理解度を確認するために、授業の最後に課題を提示し、用紙に記入して提出する。
複数回、地図作成や図表等のデータ分析を行い、文献調査を伴うレポート課題を課す。
注意点:
【評価方法・評価基準】
試験は中間試験、期末試験を実施する。成績の評価基準として50点以上を合格とする。
前期中間試験(40%)、前期末試験(40%)、レポート課題(20%)
たんに地名や語句を覚えるのではなく、地図帳や資料集、インターネットなどを活用して、諸事象の位置や空間的な広がりの理解に努めること。
また、それらについて正確に記述できるようにすること。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
地図の種類とその活用 |
地球儀と地図の違いを把握し、それぞれの持つ特性を理解した上で、地図の正しい活用法を習得する。
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2週 |
日本の国土 |
四方を海に囲まれている日本の位置を世界的視野から理解し、海洋大国である日本の領域の特色を説明できる。
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3週 |
国家群による結び付き |
国家群を軸に国家間の結びつきの現状や課題について説明できる。
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4週 |
国際貿易による地域への影響 |
日本と諸外国との貿易に関する図表から、品目・相手国の変化を読み取り、説明できる。
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5週 |
交通・通信網の発達にみる国際化 |
地域間の結びつきや、地域の産業、人々の暮らしにさまざまな影響を与えていることを考察している。
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6週 |
世界の地形(大地形・小地形) |
自然が作り出す地形の種類を理解し、土地利用の方法を説明できる。
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7週 |
世界の気候と生活①(熱帯・乾燥帯) |
熱帯・乾燥帯の特徴を理解し、その土地で暮らす人々の生活との関わりについて考察している。
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8週 |
世界の気候と生活②(温帯) |
温帯の特徴を理解し、その土地で暮らす人々の生活との関わりについて考察している。
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2ndQ |
9週 |
世界の気候と生活③(亜寒帯・冷帯・高山気候) |
亜寒帯・冷帯・高山気候の特徴を理解し、その土地で暮らす人々の生活との関わりについて考察している。
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10週 |
民族・言語と宗教 |
宗教や言語を文化として捉え、それらの分布を理解し、生活との結びつきについて考察している。
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11週 |
世界の人口・食料問題 |
先進国と発展途上国が抱える問題の相違点・共通点を理解する。
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12週 |
世界の都市・居住問題 |
先進国と発展途上国が抱える問題の相違点を理解する。特に、先進国の取り組みについて考察している。
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13週 |
世界の資源・エネルギー問題 |
資源の分布を把握し、資源産出国と消費国の関係について理解する。
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14週 |
世界の環境問題 |
世界各地で発生している環境問題について、その背景を理解し、先進国と発展途上国の関係について考察している。
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15週 |
前期復習 |
日本の地理的要因による自然災害を理解し、防災のためにどのような取り組みが行われているのかを理解する。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。 | 3 | |
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 1 | |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 1 | |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 1 | |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 1 | |
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 1 | |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 1 | |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 1 | |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 1 | |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 1 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 1 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 1 | |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 1 | |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 1 | |
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。 | 1 | |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 1 | |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 1 | |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 1 | |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 1 | |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 1 | |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 1 | |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 1 | |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 1 | |
目標の実現に向けて計画ができる。 | 1 | |
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。 | 1 | |
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。 | 1 | |
法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 1 | |
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。 | 1 | |
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。 | 1 | |
総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。 | 1 | |