政治・経済

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 政治・経済
科目番号 20025 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『最新政治・経済』新訂版 (実教出版)
担当教員 小原 慎平

到達目標

1.近現代における政治の基本原理や機構を理解する。
2.日本国憲法の原則や特性を理解する。
3.現代日本の行政と分権、およびその課題を把握する。
4.近代以降の経済体制の変遷を理解する。
5.市場経済の影響範囲やその参加主体、仕組みを理解する。
6.経済に対する政府の役割と影響力を把握する。
7.現代日本と国際社会が持つ諸問題について理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1近現代における政治の基本原理や機構を説明できる。近現代における政治の基本原理や機構を理解する。「標準的な到達レベルの目安」に達していない。
評価項目2日本国憲法の原則や特性を説明できる。日本国憲法の原則や特性を理解する。「標準的な到達レベルの目安」に達していない。
評価項目3行政権の拡大や地方自治の課題を説明できる。行政権の拡大や地方自治の課題を理解する。「標準的な到達レベルの目安」に達していない。
評価項目4近代以降の経済体制の変遷を説明できる。近代以降の経済体制の変遷を理解する。「標準的な到達レベルの目安」に達していない。
評価項目5市場経済の範囲や主体、仕組み、限界を説明できる。市場経済の範囲や主体、仕組み、限界を理解する。「標準的な到達レベルの目安」に達していない。
評価項目6政府の経済への役割と影響力を説明できる。政府の経済への役割と影響力を理解する。「標準的な到達レベルの目安」に達していない。
評価項目7現代日本と国際社会が持つ諸問題を説明できる。 現代日本と国際社会が持つ諸問題を理解する。 「標準的な到達レベルの目安」に達していない。

学科の到達目標項目との関係

本科学習目標 1 説明 閉じる
本科学習目標 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
社会生活を営む全ての人々は、本人の意思にかかわらず、政治や経済の挙動に影響を受ける。一方で、人々の行動によって政治や経済も変化する。本授業では、政治や経済が人々に与える影響について、また、人々が政治や経済を変化させるための手続きについて、個人に必要な基礎知識の習得を目指す。また、これを通じて、社会の動きについて主体的に考えるための基盤を養う。
授業の進め方・方法:
【関連科目】
地理,倫理,歴史Ⅰ,歴史Ⅱ

【授業形式・事前事後学習等】
座学を行う。教科書に目を通しておくこと。
授業の理解を深めるため、小テストおよびレポートを2回ずつ課す。

【MCC対応】
Ⅲ-C 社会、Ⅶ 汎用的技能、態度・志向性(人間力)、Ⅷ 態度・志向性(人間力)、Ⅸ 総合的な学修経験と創造的思考力
注意点:
【評価方法・評価基準】
中間、期末に試験を行う(中間試験40%、期末試験40%、小テスト10%、レポート10%)。
成績の評価基準として50点以上を合格とする。

【注意事項と学習上の助言】
・教科書および配付資料は紛失しないよう必ず保存し、授業内容を確認すること。
・理解の促進を目的に、必要に応じて時事を説明する。意識して日頃の報道に目を向けること。
・レポートについては必ず提出のこと。

テスト

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス / 権力に関する思想史 権力に関する思想の発展を、歴史上の事件も交えて説明できる
2週 権力分立と各国の政治体制 権力分立について、政治体制とともに理解する
3週 日本の憲法とその原則 これまでの日本の憲法とその原則を理解する
4週 国家の三権(1) 国会とその選挙制度について理解する
5週 国家の三権(2) 内閣と裁判所の権能について理解する
6週 地方自治 地方自治改革とその課題について説明できる
7週 国際政治と地域統合 国際政治の変遷と地域統合を理解する
8週 中間試験返却 / 市場原理と経済体制 経済体制の変遷を事件や思想とともに説明できる
2ndQ
9週 市場取引と外部性 市場取引の主体や取引の限界を理解する
10週 経済活動の指標 物価や景気変動について算出原理を理解する
11週 財政政策と社会保障制度 財政政策と社会保障制度について理解する
12週 金融活動と金融政策 金融活動とそれに関連する政策を理解する
13週 貿易と為替 貿易の論拠と為替の仕組みを理解する
14週 現代の労働環境とその課題 現代の労働環境変化と労働問題について理解する
15週 後期の復習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。3
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。3
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。3
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。3
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。3
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。3
企業には社会的責任があることを認識している。3
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。3
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。3
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。3
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。3
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。3
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

定期試験課題小テスト合計
総合評価割合801010100
基礎的能力801010100
専門的能力0000
分野横断的能力0000