概要:
建設材料として用いられるものの種類は,極めて多くしかも多様である。これらの諸材料のうちわが国における代表的な建設材料の性質や特色を十分に把握し,適材適所に用いて構造物の合理的な設計施工を行うための基礎学力を養う。とくにセメント・コンクリ-ト材料について詳細に学習し,実際にコンクリ-トを製造するための課題解決の方法を身につける。また,建設材料の利用にあたって配慮することが求められている環境問題についても学習する。
授業の進め方・方法:
【事前事後の学習など】
毎回,講義内容確認小テストを行い提出してもらうので,授業外学習時間に復習して理解を深めること。
【関連科目】
環境都市工学基礎
注意点:
1.教科書に記載されている各材料に関する詳細なデ-タ等にはあまり拘らずに,その特徴について理解するように心掛けて欲しい。
2.コンクリ-トに関する事柄は,経験的及び実験の結果に基づいて成立していることが多い。そのような場合,そのまま事実として認識することが大切である。
【先修条件】
環境都市工学基礎
【評価方法・評価基準】
前期末試験,後期中間試験,学年末試験を実施する。
前期末;期末試験(80%),小テスト・課題(20%)
学年末;前期末成績(50%),後期中間試験(20%),学年末試験(20%),小テスト・課題(10%)
で評価する。評価基準として,50点以上を合格とする。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 材料 | 材料に要求される力学的性質及び物理的性質に関する用語、定義を説明できる。 | 4 | |
鋼材の種類、形状を説明できる。 | 4 | |
鋼材の力学的性質(応力-ひずみ関係、降伏強度、引張強度、弾性係数等)を説明できる。 | 4 | |
セメントの物理的性質、化学的性質を説明できる。 | 4 | |
各種セメントの特徴、用途を説明できる。 | 4 | |
骨材の含水状態、密度、粒度、実積率を説明できる。 | 4 | |
骨材の種類、特徴について、説明できる。 | 4 | |
混和剤と混和材の種類、特徴について、説明できる。 | 4 | |
コンクリートの長所、短所について、説明できる。 | 4 | |
フレッシュコンクリートに求められる性質(ワーカビリティー、スランプ、空気量等)を説明できる。 | 4 | |
硬化コンクリートの力学的性質(圧縮強度、応力-ひずみ曲線、弾性係数、乾燥収縮等)を説明できる。 | 4 | |
耐久性に関する各種劣化要因(例、凍害、アルカリシリカ反応、中性化)を説明できる。 | 4 | |
各種コンクリートの特徴、用途について、説明できる。 | 4 | |
配合設計の手順を理解し、計算できる。 | 4 | |
非破壊試験の基礎を説明できる。 | 4 | |
コンクリート構造の種類、特徴について、説明できる。 | 4 | |
コンクリート構造の代表的な設計法である限界状態設計法、許容応力度設計法について、説明できる。 | 4 | |
曲げモーメントを受ける部材の破壊形式を説明でき、断面破壊に対する安全性を検討できる。 | 4 | |
曲げモーメントを受ける部材の断面応力度の算定、使用性(ひび割れ幅)を検討できる。 | 4 | |
せん断力を受ける部材の破壊形式を説明でき、せん断力に対する安全性を検討できる。 | 4 | |
施工・法規 | コンクリート工の目的と施工法について、説明できる。 | 4 | |
型枠工・鉄筋工・足場支保工・打設工の流れについて、説明できる。 | 3 | |