国語III

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 国語III
科目番号 15300 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 現代文B(東郷克美・第一学習社) 古典B 古文編(伊井春樹・第一学習社) 漢文編(伊井春樹・第一学習社)/ 現代文B学習課題ノート 古典B学習課題ノート古文編・同漢文編(各・第一学習社)新版チャレンジ常用漢字(第一学習社) カラー版新国語便覧 新版三訂(第一学習社) 
担当教員 吉本 弥生

到達目標

1.近現代の評論・文芸作品を論理的に読解し、鑑賞できる。
2.文法的知識を踏まえての古文・漢文読解ができ、鑑賞できる。
3.文章及び口頭発表で自分の意見を表現し、また他人の意見を批評することができる。
4.実用的な国語知識を習得し、自由に運用することができる。
5.読後感や随筆の文章を書くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1     到達目標1近現代の文章を読解し、その思想的背景や芸術的価値を理解できる。近現代の文章を文意に沿って誤解なく読解することができる。近現代の文章を、先入観などから正確に読み解くことができない。
評価項目2     到達目標2古典的文章について、文法・句法の理解を踏まえ読解し、その思想や芸術的価値を理解できる。古典的文章について、文法・句法の理解を踏まえ口語訳できる。古典的文章について、文法・句法の理解が不十分で正確に口語訳できない。
評価項目3     到達目標3・4・5漢字・敬語・手紙文の知識を運用でき、優れた思想を論理的文章で表現し、口頭でも表現力豊かに伝え、また他人の意見について正確に理解し批評できる。漢字・敬語・手紙文の知識を理解し、自分の思想を文章で表現し、口頭でも伝え、また他人の意見について感想を述べられる。漢字・敬語・手紙文の知識について理解が不足しており、自分の思想をうまく文章でまとめられず、他人の意見について自分なりの意見をまとめることができない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
1・2年次の国語学習を踏まえ、(1)近現代の評論・文芸作品の鑑賞を通じた文章読解力養成、(2)古文・漢文の読解・鑑賞、(3)文章の作成(4)漢字を含む実用的な国語力の修得に取り組む。以上を通じて、技術者として必要な基礎学力を習得するとともに、自分の考えを正しく表現できる豊かな人間性を身につける。
授業の進め方・方法:
【授業の進め方】講義・グループ学習・小テスト・レポート・実演により、近現代および古典的文章の読解、表現学習を行う。
【事前事後学習など】日頃の予習復習や定期試験・小テスト前の学習を励行すること。夏休みの宿題レポート、小テスト(漢字)などを課す。
【関連科目】国語I(1年次),国語Ⅱ(2年次),日本文学(4年次)
注意点:
教科書は2年次のものを引き続き使用する。紛失した者は各自生協で注文すること。また新たに使用する副教材は全員購入のこと。
【評価方法・基準】成績評価の基準として50点以上を合格とする
前期末:中間試験〈50%〉、期末試験〈50%〉
学年末:全定期試験(80%)、小テスト・レポート(20%)
前期中間試験、前期末試験、後期中間試験、学年末試験を実施し、レポート提出、小テスト、実演評価を加味する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 檸檬(小説1) 作者の芸術思想への理解に基づいて小説を読解・鑑賞し、その意義について理解できる。
2週 檸檬(小説1) 作者の芸術思想への理解に基づいて小説を読解・鑑賞し、その意義について理解できる。
3週 資料収集の方法(情報取集・整理1) 目的に応じて、適切な媒体(印刷物、インターネット)から情報を収集し、整理できる。
4週 レポートの書き方(文章表現1) 整理した情報をもとに、論理構成、展開を工夫し、主張を伝える文章作成ができる。
5週 平家物語(古文1) 文法的知識に基づいて口語訳ができる。
6週 平家物語(古文1) 文法的知識に基づいて口語訳ができる。
7週 口頭発表の方法(口頭発表1) 論理的文章作成を踏まえて自分の意見を口頭で発表し、他人の発表を聞いて批評をまとめることができる。
8週 老子・大道廃有仁義/小国寡民(漢文1) 漢文句法を理解し、書き下し文作成と口語訳をした上で、登場人物の思想、文章全体が有する思想について理解できる。
2ndQ
9週 老子・天下莫柔弱於水(漢文2) 漢文句法を理解し、書き下し文作成と口語訳をした上で、登場人物の思想、文章全体が有する思想について理解できる。
10週 手紙の書き方(実用国語1) 実用的な文章を相手や目的に応じた体裁や語句を用いて、作成できる。
11週 四字熟語・ことわざ(実用国語2) 実用的な国語知識を習得し、自由に運用することができる。
12週 いのちのかたち(評論1) 評論文について、論理をたどりながら正確に読解できる。
13週 いのちのかたち(評論1) 評論文の思想とその意義について理解し、運用できる。
14週 詩(詩歌1) 詩の構造・言葉の音感・リズムの意義・主題について理解し、鑑賞できる。
15週 前期復習 前期学習を振り返り、自分の問題点を発見し解決できる。
16週
後期
3rdQ
1週 舞姫(小説2) 作者森鴎外について理解し、作品冒頭部分の口語訳と鑑賞、作品内での位置づけが理解できる。
2週 舞姫(小説2) 文法的知識を踏まえて口語訳ができ、登場人物の思想・心理・行動について理解できる。
3週 舞姫(小説2) 文法的知識を踏まえて口語訳ができ、登場人物の思想・心理・行動について理解できる。
4週 舞姫(小説2) 作品全体の思想的・芸術的意義について理解できる。
5週 ディベート(討論1) 課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。
6週 西鶴諸国ばなし(古文2) 文法的知識に基づいて口語訳ができる。
7週 西鶴諸国ばなし(古文2) 文法的知識に基づいて口語訳ができる。
8週 敬語(実用国語2) 実用的な国語知識を習得し、自由に運用することができる。
4thQ
9週 小論文の書き方(文章表現2) 論理構成、展開を工夫し、主張を伝える文章作成ができる。
10週 「である」ことと「する」こと(評論2) 評論文について、論理をたどりながら正確に読解できる。
11週 「である」ことと「する」こと(評論2) 評論文について、論理をたどりながら正確に読解できる。
12週 枕草子(古文3) 文法的知識に基づいて口語訳ができる。
13週 枕草子(古文3) 文法的知識に基づいて口語訳ができる。
14週 作品批評会(文章表現3・口頭発表2・討論2) 作品の批評をし、相手へ主張を伝えるための根拠に基づいた議論ができる。
15週 後期復習 後期学習を振り返り、自分の問題点を発見し解決できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80500015100
基礎的能力80500015100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000