建築材料

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 建築材料
科目番号 18100 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 数理工学社 新・建築材料Ⅰ(構造材料編)
担当教員 船戸 慶輔,秦 明日香

到達目標

1.構造材料の基本的性質について理解し,使用法について説明できる。
2.鉄筋コンクリート構造に用いられる材料について理解し,説明できる。
3.鋼構造に用いられる材料について理解し,説明できる。
4.木構造に用いられる材料について理解し,説明できる。
5.組積造に用いられる材料について理解し,説明できる。
6.種々の建築材料の製造について理解し,使用法を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1構造材料の基本的性質について理解し,使用法について説明できる。構造材料の基本的性質について理解できる。構造材料の基本的性質についての理解が困難である。
評価項目2鉄筋コンクリート構造に用いられる材料について理解し,説明できる。鉄筋コンクリート構造に用いられる材料について理解できる。鉄筋コンクリート構造に用いられる材料についての理解が困難である。
評価項目3鋼構造に用いられる材料について理解し,説明できる。鋼構造に用いられる材料について理解できる。鋼構造に用いられる材料についての理解が困難である。
評価項目4木構造に用いられる材料について理解し,説明できる。木構造に用いられる材料について理解できる。木構造に用いられる材料についての理解が困難である。
評価項目5組積造に用いられる材料について理解し,説明できる。組積造に用いられる材料について理解できる。組積造に用いられる材料についての理解が困難である。
評価項目6種々の建築材料の製造について理解し,使用法を説明できる。種々の建築材料の製造について理解できる。種々の建築材料の製造について理解の理解が困難である。

学科の到達目標項目との関係

本科教育目標 1 説明 閉じる
本科教育目標 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建物に使用される材料の諸特性を的確に理解し,合理的な構造を実現することは,建物を設計する上できわめて重要である。本科目では専
門的知識として構造躯体を構成する材料の中で主要な4材料を取り上げ,その物性と利用方法を学習する。さらには,建築材料と建築生産活
動,社会や環境を配慮してその維持のための方策についても学習する。
授業の進め方・方法:
中間・期末試験を実施する。
中間試験成績(30%),期末試験成績(30%),演習レポート(30%),平常の学習における小課題の提出状況(10%)
成績の評価基準は50点以上を合格とする。
講義内容の把握度と,到達目標の達成度を確認するため,随時レポート課題(小課題)を与える。
建築材料・工法に関連するビデオ等を観た際にはレポートを与える。
課題レポートは必ず提出するように。
注意点:
常に興味を持って身近な建造物を見る目を養うこと。
種々の特性を評価した上で建築材料が選択されることを意識すること。
日常の生活における身の回りの材料と物性について,常に考える意識を持ち,学習内容を確認すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 概論 建築材料の分類とその性質 建築材料の分類とその性質に関する基礎知識について理解できる
2週 セメントコンクリート材料Ⅰ セメントコンクリート材料について理解し説明できる
3週 セメントコンクリート材料Ⅱ セメントコンクリート材料について理解し説明できる
4週 セメントコンクリート材料Ⅲ セメントコンクリート材料について理解し説明できる
5週 鋼材Ⅰ 鋼材について理解し説明できる
6週 鋼材Ⅱ 鋼材について理解し説明できる
7週 鋼材Ⅲ 鋼材について理解し説明できる
8週 建築生産と建築材料 建築生産と建築材料との関りについて理解できる
4thQ
9週 木材Ⅰ 木材および木質材料について理解し説明できる
10週 木材Ⅱ 木材および木質材料について理解し説明できる
11週 木材Ⅱ 木材および木質材料について理解し説明できる
12週 組積材料 組積材料について理解し説明できる
13週 建築材料と環境 建築材料と環境との関りについて理解できる
14週 建築材料の将来動向 建築材料の将来動向について理解できる
15週 後期復習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野材料建築材料の変遷や発展について説明できる。3
建築材料の規格・要求性能について説明することができる。4
木材の種類について説明できる。4
傷(節など)について説明できる。4
耐久性(例えば腐れ、枯渇、虫害など)について説明できる。4
耐火性について説明できる。4
近年の木材工業製品(集成材、積層材など)の種類について説明できる。4
木材の成長と組織形成から、物理的性質の違いについて説明できる。4
セメントの製造方法(廃棄物の利用も含む)について説明できる。4
セメントの種類・特徴について説明できる。4
コンクリート用軽量骨材があることを知っている。4
混和材(剤)料の種類(例えばAE剤と減水剤、フライアッシュやシリカフュームなど)をあげることができる。4
コンクリートの調合のうち、水セメント比の計算ができる。4
スランプ、空気量について、強度または、耐久性の観点でその影響について説明できる。4
コンクリートの強度(圧縮、引張、曲げ、せん断)の関係について説明できる。4
各種(暑中・寒中など)・特殊(水密、高強度など)コンクリートの名称をあげることができる。4
コンクリート製品(ALC、プレキャストなど)の特徴について説明できる。4
耐久性(例えば中性化、収縮、凍害、塩害など)について現象名をあげることができる。4
建築用構造用鋼材の種類(SS、SM、SNなど)・性質について説明できる。4
建築用鋼製品(丸鋼・形鋼・板など)の特徴・性質について説明できる。4
非鉄金属(アルミ、銅、ステンレスなど)の分類、特徴をあげることができる。4
鋼材の耐久性(腐食、電食、耐火など)の現象と概要について説明できる。4
鋼材の応力~ひずみ関係について説明でき、その特異点(比例限界、弾性限界、上降伏点、下降伏点、最大荷重、破断点など)の特定と性質について説明できる。4
石材の種類・性質について説明できる。4
石材の使用方法について説明できる。4
屋根材(例えば和瓦、洋瓦、金属、アスファルト系など)の特徴をあげることができる。4
タイルの種類、特徴をあげることができる。4
ガラスの製法、種類をあげることができる。4
塗料の種類に応じた下地、使用環境などの適合性について説明できる。4
下地材の種類(例えば繊維板、パーティクルボード、石こうボードなど)をあげることができる。4
床の仕上げ材料(カーペット、フローリング、レベリング、長尺シート等)をあげることができる。4
内装材料(壁・天井)として(モルタル、しっくい、クロス、珪藻土、合板、ボードなど)をあげることができる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000400100
基礎的能力0000000
専門的能力60000400100
分野横断的能力0000000