建築構造設計論

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 建築構造設計論
科目番号 18220 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 松下 正

到達目標

1.構造設計のポイントと流れを説明できる。
2.建築の構造計画で注意すべき事柄を説明できる。
3.各種荷重の種類とその力の流れが説明できる。
4.簡単な建築物の構造計画を行うことができる。
5.地震の被害とその対策を理解し,説明できる。
6.建物の耐震性能について理解し,説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標項目1,2構造設計のポイントと流れを理解し,構造計画を説明できる。 構造設計のポイントと流れを理解できる。 構造設計のポイントと流れの理解が困難である。
到達目標項目3,4各種荷重の種類とその力の流れが説明でき,簡単な建築物の構造計画を行うことができる。 各種荷重の種類とその力の流れが説明できる。 各種荷重の種類とその力の流れの理解が困難である。
到達目標項目5地震の被害とその対策を理解し,説明できる。地震の被害とその対策を理解できる。地震の被害とその対策を理解の理解が困難である。
到達目標項目6建物の耐震性能について理解し,説明できる。建物の耐震性能について理解できる。建物の耐震性能についての理解が困難である。

学科の到達目標項目との関係

本科教育目標 1 説明 閉じる
本科教育目標 2 説明 閉じる
創造工学プログラム A1 説明 閉じる
創造工学プログラム B1専門(建築学) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
「構造力学」や「鉄骨構造」・「鉄筋コンクリート構造」で修得した基礎の専門知識を統合し,未修得の部分を補いながら,構造設計とは何かを学習した上で,幅広い知見をもって,構造デザインや建築構造設計が果たすべき役割と可能性について理解することを目標とする。
授業の進め方・方法:
中間試験・期末試験を実施する。成績の評価基準として60点以上を合格とする。
中間・期末試験成績80%(中間40%・期末40%),レポート(20%)
試験では構造設計に対する全体的な理解及び具体的な設計手法についての理解などを問う。
週の講義内容の中の重要箇所について課題を出し,期限内にレポート提出を求め,そのレポートの内容を評価する。
講義内容の理解度と,授業目標の到達を確認するため,随時レポート課題を与える。
課題は翌週に必ず提出すること。
注意点:
4年次までに修得した「構造力学」・「鉄骨構造」・「鉄筋コンクリート構造」の内容を理解しておくことが必要である。
構造設計の一連の流れ・ポイントを理解することが目的であるから,途中で放棄せずに最後まで,課題を自分の手で仕上るのが重要である。
判らない箇所は適宜,質問すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 構造設計 構造設計の概要について理解し,説明できる。
2週 構造計画 構造計画の方法について理解し,説明できる。
3週 荷重と外力 建築物に作用する荷重と外力について理解し,説明できる。
4週 設計方法 構造設計の方法について理解し,説明できる。
5週 構造種別と材料 その1 構造種別と材料の性質について理解し,説明できる。
6週 構造種別と材料 その2 構造種別と材料の性質について理解し,説明できる。
7週 基礎構造 基礎の構造について理解し,説明できる。
8週 構造形式と構造デザイン その1 構造形式と構造デザインとの関りについて理解し,説明できる。
2ndQ
9週 構造形式と構造デザイン その2 構造形式と構造デザインとの関りについて理解し,説明できる。
10週 地震被害と耐震規定 過去の地震被害と耐震規定の変遷について理解し,説明できる。
11週 耐震設計 その1 耐震設計の方法について理解し,説明できる。
12週 耐震設計 その2 耐震設計の方法について理解し,説明できる。
13週 免震・制振構造 免震構造や制振構造について理解し,説明できる。
14週 耐震診断と補強 耐震診断の手法と補強の工法について理解し,説明できる。
15週 前期復習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野構造建築構造の成り立ちを説明できる。4
建築構造(W造、RC造、S造、SRC造など)の分類ができる。4
骨組構造物に作用する荷重の種類について説明できる。4
各種構造の設計荷重・外力を計算できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力0000000
専門的能力80000200100
分野横断的能力0000000