建築設備計画I

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 建築設備計画I
科目番号 18280 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書: 「建築の設備」入門 空調・給排水衛生・防災・省エネルギー)彰国社 ,教材等: 必要に応じて関連のプリントを配布する。, 参考書: 空気調和・衛生工学会編「空気調和設備の計画設計の実務の知識」(オーム社)
担当教員 恩村 定幸

到達目標

1.電気設備の概略を理解し,説明できる。
2.空気の各特性値を理解し,説明できる。
3.湿り空気線図を理解し,図上で空気の各特性値を求められる。
4.湿り空気線図上での空気の状態変化を理解し,表示できる。
5.空調設備の基本構成と原理を理解し,説明できる。
6.空調設備の熱源や換気を含む空調システムの働きを理解し,説明できる。
7.空調負荷を理解し,その検討・計算ができる。
8.省エネルギーの重要性を理解し,説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標 項目1電気設備の概略を理解し,説明できる。電気設備の概略を理解できる。電気設備の概略を理解できない。
到達目標 項目2空気の各特性値を理解し,説明できる。空気の各特性値を理解できる。空気の各特性値を理解できない。
到達目標 項目3湿り空気線図を理解し,図上で空気の各特性値を求められる。 湿り空気線図を理解できる。湿り空気線図を理解できない。
到達目標 項目4湿り空気線図上での空気の状態変化を理解し,表示できる。湿り空気線図上での空気の状態変化を理解できる。湿り空気線図上での空気の状態変化を理解できない。
到達目標 項目5空調設備の基本構成と原理を理解し,説明できる。空調設備の基本構成と原理を理解できる。空調設備の基本構成と原理を理解できない。
到達目標 項目6空調設備の熱源や換気を含む空調システムの働きを理解し,説明できる。空調設備の熱源や換気を含む空調システムの働きを理解できる。空調設備の熱源や換気を含む空調システムの働きを理解できない。
到達目標 項目7空調負荷を理解し,その検討・計算ができる。空調負荷を理解できる。空調負荷を理解できない。
到達目標 項目8省エネルギーの重要性を理解し,説明できる。省エネルギーの重要性を理解できる。省エネルギーの重要性を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

本科学習目標 1 説明 閉じる
本科学習目標 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建物の熱的環境および室内での熱と水蒸気の発生により,室の温湿度,気流,周壁温度が形成される。本科では,主に,これら室の温熱・空気環境を快適にする空気調和の手法を学習する。本科では,建築環境工学・建築設備分野の専門的知識を身につけ,エネルギーなど,幅広い視点から社会や環境に配慮できるシステムの計画法を学ぶ。
授業の進め方・方法:
「事前事後学習」授業の理解度を確認するために,毎回,演習課題を課します。
「関連科目」建築環境工学Ⅰ
注意点:
関数電卓,定規等を用意すること。
演習課題の提出については締め切りを厳守すること。
配布資料はファイリングして保管すること。
「評価方法」
中間試験と学年末試験を実施する。毎回の演習課題の提出状況および内容を評価する。
成績の評価基準として50点以上を合格とする。
 中間試験(40%),学年末試験(40%),演習(20%)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 建設設備とは何か 建築設備を理解し,説明できる。
2週 電気設備(1)受変電設備と幹線設備 電気設備の受変電設備と幹線設備を理解し,説明できる。
3週 電気設備(2)分岐回路 電気設備の分岐回路を理解し,説明できる。
4週 湿り空気とその状態量 湿り空気とその状態量を理解し,説明や計算ができる。
5週 湿り空気線図の使い方 湿り空気線図およびその使い方を理解し,説明できる。
6週 湿り空気線図と空調プロセス① 湿り空気線図を用いて加熱・加湿・冷却・除湿等や顕熱比および熱水分比を説明できる。
7週 湿り空気線図と空調プロセス② 湿り空気線図を用いて空気の混合や冷暖房設計を説明できる。
8週 空調設備の構成① 空調機(AHU)について理解し,説明できる
4thQ
9週 空調設備の構成② 熱源装置等について理解し,説明できる
10週 空調方式① 各種空調方式,CAVやVAVを理解し,説明できる。
11週 空調方式② FCUやパッケージユニット,ヒートポンプ等を理解し,説明できる。
12週 空調負荷 空調負荷を理解し,負荷計算ができる。
13週 換気 換気および機械換気を理解し,説明できる。
14週 省エネルギー 省エネの重要性や省エネ基準等を理解し,説明できる。
15週 後期復習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野環境・設備湿り空気、空気線図について説明できる。2
空気汚染の種類と室内空気環境基準について説明できる。2
必要換気量について計算できる。2
自然換気と機械換気について説明ができる。2
室内環境基準について説明できる。4
熱負荷計算法、空気線図、空気の状態値について説明できる。2
空気調和方式について説明できる。4
熱源方式について説明できる。4
必要換気量について計算できる。2
受変電・幹線設備について説明できる。4
動力設備について説明できる。4
照明・コンセント設備について説明できる。4
情報・通信設備について説明できる。4
自然再生可能エネルギー(例えば、風力発電、太陽光発電、太陽熱温水器など)の特徴について説明できる。3
エネルギー削減に関して建築的手法(建築物の外皮(断熱、窓など))を適用することができる。3
省エネルギー(コジェネレーション等を含む)について説明できる。3
建築設備(配線・管、配線・管スペース、施工法など)を、設備(自然環境・電気・空調・給排水の分野)計画に適用できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ演習合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力0000000
専門的能力80000020100
分野横断的能力0000000