環境マネジメント概論

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 環境マネジメント概論
科目番号 18460 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 伊坪徳宏「LCA概論」産業環境管理教会,伊坪徳宏、稲葉敦「LIME2」産業環境管理教会
担当教員 加藤 亨

到達目標

1. 環境マネジメントについて説明できる.
2. LCAについて説明できる.
3. RoHS,REACHについて説明できる.
4. 持続型社会について考え,説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標 項目1環境マネジメントについて活用ができる環境マネジメントについて説明できる環境マネジメントについて説明できない
到達目標 項目2LCAについて活用できるLCAについて説明できるLCAについて説明できない
到達目標 項目3RoHS,REACHについて活用できるRoHS,REACHについて説明できるRoHS,REACHについて説明できない
到達目標 項目4持続型社会について考え,活用できる持続型社会について考え,説明できる持続型社会について考え,説明できない

学科の到達目標項目との関係

本科学習目標 1 説明 閉じる
本科学習目標 3 説明 閉じる
創造工学プログラム C1 説明 閉じる
創造工学プログラム D2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
大量生産大量消費の時代は終わりを告げ、環境調和と持続発展可能な社会を目指す時代を迎えている。その中で、技術者、組織(企業,各種団体)は、新しい時代の担い手として極めて大きな責任と役割を課せられている。本講義では、ISO14000が要求する環境マネジメントの全体像について学び、次いで、環境影響評価手法であるLCA(ライフサイクルアセスメント)を取り上げ、その概念と事例を学ぶ。最後に、自ら対象を選んで考えることにより、持続可能な社会を支える技術者としての問題発見力と評価力を習得する。
この科目は企業で製品開発及びISO14001認証取得事業を担当していた教員が,その経験を活かし,ものづくりにおける環境の意味,環境問題の変遷,最新の環境問題等について講義形式で授業を行うものである。
【キーワード】ISO14000,環境側面,LCA,3R,RoHS,REACH,グリーン調達,SDGs
授業の進め方・方法:
卒業後,環境マネジメントに沿った活動が求められる.持続可能社会の実現に向け,自学自習に取り組むこと。
【事前事後学習など】達成度確認のため,随時レポート,課題を与える
【関連科目】建築計画学Ⅰ,地域・都市計画,建築法規,環境倫理
注意点:
1. 達成度確認のため,随時レポート課題を与える.
2. レポート課題の一環としてノートの提出を求める場合がある.
   予習・復習内容も授業ノートにまとめ,自分専用の参考書を作成するつもりで, 丁寧にまとめあげること.
3. レポート作成や予習・復習は図書館を最大限活用し,自学自習を行うこと.
【評価方法・評価基準】成績の評価基準として60点以上を合格とする。
後期中間試験および学年末試験を行う。
定期試験(80%),適宜課すレポートや小テスト(20%)により評価する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 環境マネジメントとは 社会背景を説明できる
2週 企業活動と環境問題 企業・団体と個人の役割と責任を説明できる
3週 グリーン調達 企業・団体の行動規範として,グリーン調達を説明できる
4週 ISO14000の要求事項 グローバル規格とコンプライアンスの各必要性を説明できる
5週 環境側面の特定 環境側面について説明できる
6週 LCAと開発思考 LCAの必要性と開発時の考え方を説明できる
7週 インベントリ分析 インベントリ分析について説明できる
8週 インパクトアセスメント インパクトアセスメントについて説明できる
4thQ
9週 LCA結果分析 LCAの分析結果を説明できる
10週 エネルギー問題と低炭素化社会 エネルギー問題,低炭素化社会について説明できる
11週 世界の動き:RoHS,REACH,GADSL,SDGs グローバル活動における各種規格について説明できる
12週 3R活動を含んだ持続型社会と身近な環境対策 企業・団体の各個人が行う環境への配慮の活動について説明できる
13週 進路先の環境対策について 大学・企業・団体の環境活動を説明できる
14週 環境問題について エンジニアとして環境問題について,自分の考えを述べられる
15週 後期復習 経済活動と環境問題について説明できる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。3
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。3
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。3
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。3
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。3
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。3
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。3
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。3
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。3
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。3

評価割合

試験課題レポート,テスト合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100
分野横断的能力000