概要:
現代文の評論・小説・詩の論理的読解と鑑賞、古文・漢文の読解と文学史的理解の実践を通じ、自分の考えを正しく表現し公正に意見を交換できるための教養を習得する。また社会生活の基礎となる読み書き能力を養成し、技術者として必要な基礎学力を習得する。
授業の進め方・方法:
漢字小テストを課す。その他授業理解を助けるために課題を適宜出すことがある。
MCC対応:Ⅲ-A国語、Ⅶ汎用的技能、Ⅷ態度・志向性(人間力)、Ⅸ総合的な学修経験と創造的思考力
注意点:
作品に対して、主体的に興味・関心を持つことが大切である。国語辞典・古語辞典・漢和辞典を積極的に活用して、基礎的な知識の定着をはかること。適宜、小テストを実施するため、日頃の学習を大切にすること。
(評価方法・評価基準)
前期末:前期中間試験(50%)、前期末試験(50%)
学年末:全定期試験(80%)、小テスト(10%)、レポート(10%)
前期中間試験、前期末試験、後期中間試験、学年末試験を実施する。成績の評価基準として50点以上を合格とする。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
わたしが一番きれいだったとき(詩) |
文脈を構造的に捉え、そこから一つ一つの言葉の意味を把握し、鑑賞できる。
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2週 |
山月記(小説1) |
難しい語句を正確に把握して、小説の展開の前提となる設定を理解できる。
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3週 |
山月記(小説1) |
難しい語句を理解し、主人公の行動から心理を読み取ることができる。
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4週 |
山月記(小説1) |
主人公の自己分析を論理的に把握し、社会との相関において理解・説明できる。
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5週 |
古今著聞集(古文1) |
文法的知識・和歌の技法を理解して正確に口語訳でき、内容を鑑賞できる。
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6週 |
枕草子(古文2) |
文法的知識を踏まえて正確に口語訳でき、内容を鑑賞できる。
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7週 |
枕草子(古文2) |
作品の歴史的背景を理解し、これとの相関において作品を鑑賞・説明できる。
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8週 |
日本人の「自然」(評論1) |
文中における言葉の定義を正確に把握し、説明できる。
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2ndQ |
9週 |
日本人の「自然」(評論1) |
具体的事例から抽象的概念の意味を把握し、説明できる。
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10週 |
日本人の「自然」(評論1) |
二項対立図式を正確に把握し、これに基づく論理展開を理解し、説明できる。
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11週 |
日本人の「自然」(評論1) |
具体的事例において抽象的概念がいかに具象化されているかを理解・説明できる。
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12週 |
源氏物語(古文1) |
作品理解の前提となる歴史的背景について理解し、説明できる。
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13週 |
源氏物語(古文1) |
文法的知識を踏まえて正確に口語訳でき、内容を鑑賞できる。
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14週 |
源氏物語(古文1) |
文学的理念が作品でいかに実現されているかについて理解し、説明できる。
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15週 |
前期復習 |
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
こころ(小説2) |
夏目漱石についての基本的な知識を理解し、作品の全体像を把握できる。
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2週 |
こころ(小説2) |
人物設定の背景について理解し、説明できる。
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3週 |
こころ(小説2) |
登場人物の思考と心理の展開を正確に読み取ることができる。
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4週 |
こころ(小説2) |
登場人物における人間関係と思考・心理の相関について理解し、説明できる。
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5週 |
こころ(小説2)
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人間関係を規定する時代状況の理解に立って登場人物を評価し、説明できる。
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6週 |
雑説(漢文1) |
漢文句法の知識を踏まえて正確な書き下し、口語訳ができ、内容を鑑賞できる。
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7週 |
雑説(漢文1) |
漢文句法の知識を踏まえて正確な書き下し、口語訳ができ、内容を鑑賞できる。
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8週 |
小論文の書き方(実用国語1) |
論理的文章作成法を理解し、論文としての体裁が整った意見文を作成できる。
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4thQ |
9週 |
連帯という言葉の意味(評論2) |
既成概念を定義し直す展開を分節化しながら理解し、新たな定義を説明できる。
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10週 |
連帯という言葉の意味(評論2) |
概念を具体的事象につきあわせて展開する過程を分節化して理解・説明できる。
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11週 |
連帯という言葉の意味(評論2) |
文章全体の主張の要旨を理解・説明でき、その意義について評価できる。
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12週 |
鴻門の会(漢文2) |
作品の背景となる歴史的事象について理解し、説明できる。
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13週 |
鴻門の会(漢文2) |
漢文句法を理解して漢文を正確に読み、書き下し文の作成と口語訳ができる。
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14週 |
鴻門の会(漢文2) |
登場人物の資質・能力と歴史の展開の関係について理解し、説明できる。
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15週 |
後期復習 |
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 2 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 2 | |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 2 | |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 2 | |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 2 | |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 2 | |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 2 | |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 2 | |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 2 | |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 2 | |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 2 | |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 2 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 2 | |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 2 | |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 2 | |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 2 | |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 2 | |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 2 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 2 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 2 | |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 2 | |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 2 | |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 2 | |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 2 | |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 2 | |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 2 | |
目標の実現に向けて計画ができる。 | 2 | |
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。 | 2 | |
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 2 | |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 2 | |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 2 | |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 2 | |
法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 2 | |
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。 | 2 | |
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。 | 2 | |
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。 | 2 | |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。 | 2 | |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。 | 2 | |
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。 | 2 | |
総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。 | 2 | |
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。 | 2 | |