概要:
1・2年次の国語学習を踏まえ、(1)近現代の評論・文芸作品の鑑賞を通じた文章読解力養成、(2)古文・漢文の読解・鑑賞、(3)文章の作成(4)漢字を含む実用的な国語力の修得に取り組む。以上を通じて、技術者として必要な基礎学力を習得するとともに、自分の考えを正しく表現できる豊かな人間性を身につける。
授業の進め方・方法:
【授業の進め方】講義・グループ学習・小テスト・レポート・実演により、近現代および古典的文章の読解、表現学習を行う。
【事前事後学習など】日頃の予習復習や定期試験・小テスト前の学習を励行すること。夏休みの宿題レポート、小テスト(漢字)などを課す。
【関連科目】国語I(1年次),国語Ⅱ(2年次),日本文学(4年次)
MCC対応:Ⅲ-A国語、Ⅶ汎用的技能、Ⅷ態度・志向性(人間力)、Ⅸ総合的な学修経験と創造的思考力
注意点:
教科書は2年次のものを引き続き使用する。紛失した者は各自生協で注文すること。また新たに使用する副教材は全員購入のこと。
【評価方法・基準】成績評価の基準として50点以上を合格とする
前期末:前期中間・期末試験(90%)、小テスト(10%)
学年末:全定期試験(85%)、小テスト・課題(15%)
前期中間試験、前期末試験、後期中間試験、学年末試験を実施し、レポート提出、小テスト、実演評価を加味する。
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
「自明性の罠」からの解放(評論1) |
キーワードの意味を正確に理解して、論の展開の方向性をつかむことができる。
|
2週 |
「自明性の罠」からの解放(評論1) |
具体例を比較して結論を導き出す展開を正確にたどり、筆者の主張を理解できる。
|
3週 |
骰子の七の目(小説1) |
作中人物の言動と心理を手がかりに、小説が寓意するものを理解し説明できる。
|
4週 |
骰子の七の目(小説1) |
小説の寓意がいかなる問題を提起するかを作中の言葉を手がかりに説明できる。
|
5週 |
コスモポリタニズムの可能性(評論2) |
主題となる概念の一般的解釈について、キーセンテンスを手がかりに理解し説明できる。
|
6週 |
コスモポリタニズムの可能性(評論2) |
本文における二項対立図式を理解し、これに基づく論理展開を正確に追うことが出来る。
|
7週 |
コスモポリタニズムの可能性(評論2) |
一般的概念を論理的に展開して導き出された筆者の主張を理解し、説明できる。
|
8週 |
「である」ことと「する」こと(評論3) |
論理展開の前提となる概念について、具体例を手がかりに理解し説明できる。
|
2ndQ |
9週 |
「である」ことと「する」こと(評論3) |
論理展開の前提となる概念について、具体例を手がかりに理解し説明できる
|
10週 |
「である」ことと「する」こと(評論3) |
本文における二項対立図式を理解した上で、論理展開を正確に追うことが出来る。
|
11週 |
「である」ことと「する」こと(評論3) |
二項対立に基づく論理的展開を通じた筆者の主張について理解し、説明できる。
|
12週 |
西鶴諸国話(古文1) |
古典文法の知識を踏まえて、古文を正確に現代語訳できる。
|
13週 |
西鶴諸国話(古文1) |
内容の正確な理解を踏まえて主題をつかみ、その味わいを鑑賞、説明できる。
|
14週 |
手紙の書き方(実用国語1) |
実用的な国語知識を習得し、自由に運用することができる。
|
15週 |
前期復習 |
前期学習を振り返り、自分の問題点を発見し解決できる。
|
16週 |
|
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
消費社会とは何か(評論4) |
二項対立図式に基づく逆説的論理展開を正確につかみ、筆者の主張を理解・説明できる。
|
2週 |
消費社会とは何か(評論4) |
具体例を手がかりにキーセンテンスの意味を把握し、論理展開を追うことが出来る。
|
3週 |
消費社会とは何か(評論4) |
比較によって主張を際立たせる手法を理解し、筆者の主張を把握・説明できる。
|
4週 |
論語(漢文1) |
漢文句法の知識に基づき、漢文を正確に読み下し、書き下し文が作成できる。
|
5週 |
論語(漢文1) |
漢文の思想内容について理解し、その現代的意義について説明できる。
|
6週 |
枯野抄(小説2) |
言葉の意味を正確につかんだ上で場面展開について理解し、説明できる。
|
7週 |
枯野抄(小説2) |
登場人物の思考と心理について正確に理解した上で、主題について説明できる。
|
8週 |
トランス・サイエンスの時代(評論5) |
二項対立図式を見つけ、この図式をなす概念について理解し、説明できる。
|
4thQ |
9週 |
トランス・サイエンスの時代(評論5) |
一つの概念に対してもう一つの概念が抱える問題について理解し、説明できる。
|
10週 |
トランス・サイエンスの時代(評論5)
|
本文が提起した問題が抱える難しさについて理解し、説明できる。
|
11週 |
トランス・サイエンスの時代(評論5)
|
本文が提起した問題の解決法について理解し、その意義について説明できる。
|
12週 |
バグダッドの靴磨き(小説3) |
登場人物の言動と心理、及びそれをめぐる状況について理解し、説明できる。
|
13週 |
バグダッドの靴磨き(小説3) |
小説の主題をつかみ、それが持つ問題点について理解・説明できる。
|
14週 |
敬語(実用国語2) |
実用的な国語知識を習得し、自由に運用することができる。
|
15週 |
後期復習 |
後期学習を振り返り、自分の問題点を発見し解決できる。
|
16週 |
|
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 3 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 3 | |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 3 | |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 3 | |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 3 | |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 3 | |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 3 | |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 3 | |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 3 | |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 3 | |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 3 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 3 | |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 3 | |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 3 | |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 3 | |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 3 | |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 3 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 3 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 3 | |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 3 | |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 3 | |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 3 | |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 3 | |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 3 | |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 3 | |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 3 | |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 3 | |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 3 | |
目標の実現に向けて計画ができる。 | 3 | |
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。 | 3 | |
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 3 | |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 3 | |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 3 | |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 3 | |
法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 3 | |
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。 | 3 | |
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。 | 3 | |
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。 | 3 | |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。 | 3 | |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。 | 3 | |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。 | 3 | |
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。 | 3 | |
総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。 | 3 | |
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。 | 3 | |