科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 地理
科目番号 20024 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:高等学校 新地理総合(帝国書院)、新詳高等地図(帝国書院)、CONNECT地理総合(第一学習社)
担当教員 渕原 智幸

到達目標

1.地図の特性を理解し、その活用法を説明できる。
2.自然地形の成因を理解し、人間の社会生活との関連性について説明できる。
3.気候を構成する諸要素を理解し、人々の生活に与える影響について説明できる。
4.自然環境とその地域で行われる産業との関連性について、多角的・多面的な視点から考察できる。
5.世界の諸地域が抱える諸問題について理解し、持続可能な社会の実現に向けた考察を行うことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 項目1地図の特性を正しく理解して、主題に応じた地図の活用法を説明できる。地図の特性を理解して、その活用法を説明できる。地図の特性を理解しておらず、その活用法を説明できない。
評価項目2 項目2世界各地域の気候・地形を正確に理解し、その地域で暮らす人々の生活との関連性を説明できる。自然地形の成因を理解し、人間の社会生活との関連性について説明できる。世界各地域の地形・気候を理解しておらず、その地域で暮らす人々の生活との関連性を説明できない。
評価項目3 項目3気候を構成する諸要素を正確に理解し、人々の生活に与える影響について、説明できる。気候を構成する諸要素を理解し、人々の生活に与える影響について説明できる。気候を構成する諸要素を理解しておらず、人々の生活に与える影響について説明できない。
評価項目4 項目4自然環境とその地域で行われる産業との関連性を正確に理解し、多角的・多面的な視点から考察できる。自然環境とその地域で行われる産業との関連性について、多角的・多面的な視点から考察できる。自然環境とその地域で行われる産業との関連性を理解しておらず、多角的・多面的な視点から考察できない。
評価項目5 項目5世界の諸地域が抱える諸問題について正確に理解し、持続可能な社会の実現に向けた考察を行うことができる。世界の諸地域が抱える諸問題について理解し、持続可能な社会の実現に向けた考察を行うことができる。世界の諸地域が抱える諸問題について理解しておらず、持続可能な社会の実現に向けた考察を行うことができない。

学科の到達目標項目との関係

本科学習目標 1 説明 閉じる
本科学習目標 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
世界各地の自然、産業、社会を学ぶことによって、諸外国で活躍できる日本人技術者としての教養を身につける。そして、世界の文化の多様性や、国際問題もしくは各国・地域の問題について考察することで、幅広い視点から自らの立場を理解し、社会や環境に配慮できるようになる。
授業の進め方・方法:
事前事後学習など:毎回、授業の冒頭に小テストを行う。内容は主に前回の授業の復習(前々回の復習などを出題する場合もある)。
MCC対応:Ⅲ-C 社会、Ⅶ 汎用的技能、態度・志向性(人間力)、Ⅷ 態度・志向性(人間力)、Ⅸ 総合的な学修経験と創造的思考力
注意点:
【評価方法・評価基準】
成績の評価基準として50点以上を合格とする。 試験は中間試験、期末試験の2回行う。
成績評価の割合は以下の通り。
中間試験(25%)、期末試験(25%)、小テストの累計(50%)
単に地名や語句を覚えるのではなく、地図帳や資料集、インターネットなどを活用して、諸事象の位置や空間的な広がりの理解に努めること。
また、それらについて正確に記述できるようにすること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 地図の種類とその活用 地球儀と地図の違いを把握し、それぞれの持つ特性を理解した上で、地図の正しい活用法を説明できる。
2週 現代世界の国家と領域 国家の領域と国境に関する用語を理解し、また現代日本が周辺諸国との間に抱える領土問題について説明できる。
3週 世界の地形 大地形・小地形が造られるメカニズムと、それにより形成された世界各地の地形について説明できる。
4週 世界の気候 地球上に様々な気候が生じる原因を理解し、それらを整理したケッペンの気候区分について説明できる。
5週 ヨーロッパの地誌 ヨーロッパの自然地理的な事象と人文地理的な事象について理解し、地域性と諸課題について説明できる。
6週 アングロアメリカの地誌 アングロアメリカの自然地理的な事象と人文地理的な事象について理解し、地域性と諸課題について説明できる。
7週 東アジアの地誌 東アジアの自然地理的な事象と人文地理的な事象について理解し、地域性と諸課題について説明できる。
8週 東南アジアの地誌 東南アジアの自然地理的な事象と人文地理的な事象について理解し、地域性と諸課題について説明できる。
2ndQ
9週 中央アジア・西アジア・北アフリカの地誌 中央アジア・西アジア・北アフリカの地誌の自然地理的な事象と人文地理的な事象について理解し、地域性と諸課題について説明できる。
10週 南アジアの地誌 南アジアの自然地理的な事象と人文地理的な事象について理解し、地域性と諸課題について説明できる。
11週 ラテンアメリカの地誌 ラテンアメリカの自然地理的な事象と人文地理的な事象について理解し、地域性と諸課題について説明できる。
12週 オセアニアの地誌 オセアニアの自然地理的な事象と人文地理的な事象について理解し、地域性と諸課題について説明できる。
13週 アフリカの地誌 アフリカの自然地理的な事象と人文地理的な事象について理解し、地域性と諸課題について説明できる。
14週 ロシアの地誌 ロシアの自然地理的な事象と人文地理的な事象について理解し、地域性と諸課題について説明できる。
15週 前期復習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。3
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。3
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。3
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。3
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。3
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。3
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。3
企業には社会的責任があることを認識している。3
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。3
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。3
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。3
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。3
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。3
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

試験小テスト合計
総合評価割合5050100
基礎的能力305080
専門的能力10010
分野横断的能力10010