建築計画学

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 建築計画学
科目番号 20511 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 現代建築学 建築計画1/2[新訂] 鹿島出版会
担当教員 内田 伸,豊島 祐樹

到達目標

1.教育施設および図書館の計画において,基本的な考え方を理解し,説明できる。
2.事務所建築,劇場,コミュニティセンター等の計画において,基本的な考え方を理解し,説明できる。
3.商業施設,病院,高齢者施設等の計画において,基本的な考え方を理解し,説明できる。
4.宿泊施設の計画において,基本的な考え方を理解し,説明できる。
5.美術館・博物館の意義と基本的な考え方を理解し,説明できる。
6.日本の住環境の歴史を理解し,説明できる。
7.住宅における生活行為と機能計画について理解し,説明できる。
8.集合住宅の計画において,基本的な考え方を理解し,説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1,2教育施設および図書館,事務所建築等の計画において,考え方を理解し,説明できる。 教育施設および図書館,事務所建築等の計画において,基本的な考え方を理解し,説明できる。 教育施設および図書館,事務所建築等の計画において,基本的な考え方を理解し,説明できない。
評価項目3,4商業施設,病院,宿泊施設等の計画において,考え方を理解し,説明できる。商業施設,病院,宿泊施設等の計画において,基本的な考え方を理解し,説明できる。商業施設,病院,宿泊施設等の計画において,基本的な考え方を理解し,説明できない。
評価項目5美術館・博物館建築の歴史や計画において,考え方を理解し,説明できる。美術館・博物館建築の歴史や計画において,基本的な考え方を理解し,説明できる。美術館・博物館建築の歴史や計画において,基本的な考え方を理解し,十分な説明ができない。
評価項目6,7,8住宅や集合住宅の歴史や計画において,考え方を理解し,説明できる。 住宅や集合住宅の歴史や計画において,基本的な考え方を理解し,説明できる。住宅や集合住宅の歴史や計画において,基本的な考え方を理解し,十分な説明ができない。

学科の到達目標項目との関係

本科学習目標 1 説明 閉じる
本科学習目標 2 説明 閉じる
本科学習目標 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築計画学基礎に引き続き,設計システムとしての基礎科目として必要な建築計画の基礎学力と専門知識の習得を目的とする。この授業では,生活者としての幅広い視点から自らの立場を理解し,社会環境に配慮した地域施設をデザインするための基本的な考え方を理解し,美術館・博物館・公民館・コミュニティーセンターなど各種施設計画における問題と課題の解決に至る過程を理解し,またバリアフリー及びユニバーサルデザインについての概念や関連法規についても学習し,高齢者・福祉関連施設,幼児・児童福祉関連施設の計画についても学習する。 この科目は建築設計担当教員が,その関連性にふれながら,建築計画について講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
【事前事後学習など】適宜指示を行なう。 【 関連科目】 建築設計,建築史関連科目,建築計画学,地域・都市計画,建築構造関連科目
【MCC対応】Ⅴ-G-4 計画・歴史
注意点:
【評価方法・評価基準】中間試験および期末試験を実施する。
前期50%,後期50%の合計とする。
前期は試験成績(80%(中間試験40%、期末試験40%)),平常の学習における小課題の提出状況など(20%)
後期は試験成績100%(中間試験50%,期末試験50%)
成績の評価基準として50点以上を合格とする。
【その他の履修上の注意事項や学習上の助言】それぞれの建築物の社会的役割をよく理解し,単に知識のみの習得ではなく,計画者・利用者の立場に立って考えながら学ぶことが大切です。
配布するプリントをよく読み,充分理解し,活用すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 (ガイダンス)
教育施設・幼児・児童関連施設Ⅰ 基本的な考え方と機能計画
教育施設等の計画において,基本的な考え方を理解し,説明できる。
2週 教育施設・幼児・児童関連施設Ⅱ 基本計画・各部計画 教育施設等の計画において,基本的な考え方を理解し,説明できる。
3週 図書館Ⅰ 基本的な考え方と機能計画 図書館の計画において,基本的な考えを理解し,説明できる。
4週 図書館Ⅱ 基本計画・各部計画 図書館の計画において,基本的な考えを理解し,説明できる。
5週 事務所建築 基本的な考え方と機能計画、基本計画・各部計画 事務所建築の計画において,基本的な考え方を理解し,説明できる。
6週 商業施設Ⅰ 基本的な考え方と機能計画 商業施設等の計画において,基本的な考えを理解し,説明できる。
7週 商業施設Ⅱ 基本計画・各部計画 商業施設等の計画において,基本的な考えを理解し,説明できる。
8週 第7週目までの復習 これまで学んできた各種施設の計画において,基本的な考え方を理解し,説明できる。
2ndQ
9週 宿泊施設Ⅰ 基本的な考え方と機能計画 宿泊施設の計画において,基本的な考え方を理解し,説明できる。
10週 宿泊施設Ⅱ 基本計画・各部計画 宿泊施設の計画において,基本的な考え方を理解し,説明できる。
11週 劇場・コンサートホール・コミュニティセンターⅠ 基本的な考え方と機能計画 劇場、コミュニティセンター等の計画において,基本的な考えを理解し,説明できる。
12週 劇場・コンサートホール・コミュニティセンターⅡ 基本計画・各部計画 劇場、コミュニティセンター等の計画において,基本的な考えを理解し,説明できる。
13週 病院・診療所Ⅰ 基本的な考え方と機能計画 病院の計画において,基本的な考え方を理解し,説明できる。
14週 病院・診療所Ⅱ 基本計画・各部計画 病院の計画において,基本的な考え方を理解し,説明できる。
15週 高齢者施設等 基本的な考え方と機能計画・基本計画・各部計画 高齢者施設等の計画において,基本的な考え方を理解し,説明できる。
16週 第15週目までの復習 これまで学んできた各種施設の計画において,基本的な考え方を理解し,説明できる。
後期
3rdQ
1週 序論(ガイダンス) 後期計画学の学習範囲と関連関係について理解できる。
2週 住空間のインテリア計画について インテリアデザインの対象範囲,計画時の留意点等,基本的な考え方を理解し,説明できる。
3週 美術館・博物館の歴史 美術館・博物館建築の成立背景や歴史について,基本的な考え方を理解し,説明できる。
4週 美術館・博物館の計画方法1 美術館・博物館建築の計画において,基本的な考えを理解し,説明できる。
5週 美術館・博物館の計画方法2 美術館・博物館建築の計画において,基本的な考えを理解し,説明できる。
6週 美術館・博物館の役割 現代における美術館・博物館建築の位置づけについて,基本的な考えを理解し,説明できる。
7週 美術館・博物館のインテリア計画について 美術館・博物館建築のインテリアの計画について,基本的な考えを理解し,説明できる。
8週 第7週目までの復習
4thQ
9週 序論(ガイダンス)住環境の歴史 戦後日本の住宅不足,住環境について,基本的な考え方を理解し,説明できる。
10週 戦後の住環境と住宅計画 戦後の住宅計画について,基本的な考えを理解し,説明できる。
11週 住空間の計画方法と生活様式 住宅の計画において,基本的な考え方(機能)を理解し,説明できる。
12週 環境問題と住宅 現代における住宅と環境問題について,基本的な考えを理解し,説明できる。
13週 集合住宅の意義と歴史 集合住宅建築の計画について,基本的な考えを理解し,説明できる。
14週 集合住宅の種類と効果 集合住宅建築の計画について,基本的な考えを理解し,説明できる。
15週 集合して住まうことの社会性  現代における集合住宅への提案事例について理解し,説明できる。
16週 第15週目までの復習

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。3
方法・制度の変遷について説明できる。4
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。4
市街地を開発する仕組みについて説明できる。3
土地区画整理事業について説明できる。3
市街地再開発事業について説明できる。3
地区計画制度について説明できる。4
モデュールについて説明できる。4
建築設計に関わる基本的な家具をはじめとする住設備機器などの寸法を知っている。4
居住系施設(例えば、独立住宅、集合住宅など)の計画について説明できる。4
教育や福祉系の施設(例えば、小学校、保育所、幼稚園、中・高・大学など)あるいは類似施設の計画について説明できる。4
文化・交流系の施設(例えば、美術館、博物館、図書館など)あるいは類似施設の計画について説明できる。4
医療・業務系の施設(例えば、オフィスビル、病院、オーディトリアム、宿泊施設等)あるいは類似施設の計画について説明できる。4
建築計画・設計の手法一般について説明できる。3
都市と農村の計画について説明できる。3
都市・地区・地域・建築物の規模に応じた防災に関する計画、手法などを説明できる。3

評価割合

試験ポートフォリオ合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100
分野横断的能力000